A.4. JBoss EAP サブシステムの概要

以下の表は、JBoss EAP のサブシステムを簡単に説明します。

表A.5 JBoss EAP サブシステム

JBoss EAP サブシステム説明

batch-jberet

バッチアプリケーションを実行する環境を設定 し、バッチジョブを管理します。

bean-validation

Java オブジェクトデータを検証するために bean バリデーションを設定します。

core-management

サーバーライフサイクルイベント のリスナーを登録し、設定の変更を追跡します。

datasources

データソースを作成および設定し、JDBC データベースドライバーを管理します。

deployment-scanner

アプリケーションがデプロイする特定の場所を監視するためにデプロイメントスキャナーを設定します。

ee

グローバルモジュールの定義、 記述子ベースのプロパティー置換の有効化、およびデフォルトバインディングの設定など、Java EE プラットフォームで一般的な機能を設定します。

ejb3

セッション Bean やメッセージ駆動型 Bean を含むエンタープライズ JavaBean (EJB) を設定します。

ejb3 サブシステムの詳細は、JBoss EAP の『Developing EJB Applications』を参照してください。

elytron

サーバーおよびアプリケーションのセキュリティーを設定します。

elytron サブシステムの詳細は JBoss EAP の『セキュリティーアーキテクチャー』を参照してください。

iiop-openjdk

JTS トランザクションの CORBA (Common Object Request Broker Architecture) サービスおよびセキュリティーを含むその他の ORB サービスを設定します。JBoss EAP 6 ではこの機能は jacorb サブシステムに含まれていました。

infinispan

JBoss EAP の高可用性サービスの キャッシング 機能を設定します。

io

他のサブシステムによって使用される ワーカーおよびバッファープールを定義します。

jaxrs

JAX-RS アプリケーションのデプロイメントおよび機能を有効にします。

jca

JCA (Java EE Connector Architecture) コンテナーおよびリソースアダプターデプロイメントの一般設定を行います。

jdr

トラブルシューティングに役立つ診断データの収集を有効にします。JBoss EAP のサブスクライバーはサポートをリクエストするときにこの情報を Red Hat に提供できます。

jgroups

クラスターのサーバーがお互いに対話するためのプロトコルスタックと通信メカニズムを設定します。

jmx

リモート JMX (Java Management Extensions) のアクセスを設定します。

jpa

JPA (Java Persistence API) 2.1 のコンテナ管理の要件を管理し、永続ユニットの定義、アノテーション、および記述子のデプロイを可能にします。

jpa サブシステムの詳細は JBoss EAP の『開発ガイド』を参照してください。

jsf

JSF (JavaServer Faces) 実装を管理します。

jsr77

JSR-77 仕様によって定義された Java EE 管理機能を提供します。

logging

ログカテゴリーおよびログハンドラーを介してシステムおよびアプリケーションレベルのロギングを設定します。

mail

メールサーバーの属性カスタムメールトランスポートを設定して、JBoss EAP へデプロイされたアプリケーションがメールを送信できるメールサービスを作成します。

messaging-activemq

統合メッセージングプロバイダーである Artemis の JMS 宛先、接続ファクトリー、およびその他の設定を設定します。JBoss EAP 6 では、メッセージング機能は messaging サブシステムに含まれていました。

messaging-activemq サブシステムの詳細は、JBoss EAP の『Configuring Messaging』を参照してください。

microprofile-config-smallrye

MicroProfile Config SmallRye を使用して、設定データのポータブルな外部化を実現し、サーバーを再起動せずにアプリケーションが最新の設定プロパティーにアクセスできるようにします。

重要

Eclipse MicroProfile Config は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

microprofile-health-smallrye

SmallRye Health を使用してサーバーのヘルス状態を監視します。microprofile-health-smallrye サブシステムに関する詳細やその設定方法は、本書の「 Eclipse MicroProfile Health を使用したサーバー状態の監視」を参照してください。カスタムヘルスチェックの作成に関する詳細は『開発ガイド』の「Eclipse MicroProfile Health を使用したサーバー状態の監視」を参照してください。

重要

Eclipse MicroProfile Health は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

microprofile-opentracing-smallrye

SmallRye OpenTracing を使用して、サービス境界全体でリクエストをトレースします。microprofile-opentracing-smallrye サブシステムに関する詳細と設定方法については、「MicroProfile OpenTracing SmallRye サブシステムでのリクエストのトレース」を参照してください。CDI bean と JAX-RS エンドポイントのトレースをカスタマイズする方法に関しては『開発ガイド』の「Eclipse MicroProfile OpenTracing を使用したリクエストのトレース」を参照してください。

重要

Eclipse Microprofile OpenTracing は、テクノロジープレビューとしてのみ提供されます。テクノロジープレビューの機能は、Red Hat の本番環境のサービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされず、機能的に完全ではないことがあるため、Red Hat は本番環境での使用は推奨しません。テクノロジープレビューの機能は、最新の技術をいち早く提供して、開発段階で機能のテストやフィードバックの収集を可能にするために提供されます。

テクノロジープレビュー機能のサポート範囲については、Red Hat カスタマーポータルの「テクノロジプレビュー機能のサポート範囲」を参照してください。

modcluster

サーバー側の mod_cluster ワーカーノードを設定します。

naming

エントリーをグローバル JNDI 名前空間にバインドし、リモート JNDI インターフェースを設定します。

picketlink-federation

PicketLink SAML ベースのシングルサインオン (SSO) を設定します。

picketlink-federation サブシステムの詳細は JBoss EAP の『How To Set Up SSO with SAML v2』を参照してください。

picketlink-identity-management

PicketLink アイデンティティー管理サービスを設定します。このサブシステムはサポート対象外です。

pojo

過去のバージョンの JBoss EAP でサポートされたように、JBoss Microcontainer サービスが含まれるアプリケーションのデプロイメントを有効にします。

remoting

ローカルおよび リモートサービスのインバウンドおよびアウトバウンド接続を設定します。

request-controller

サーバーを正常に一時停止およびシャットダウンするよう設定します。

resource-adapters

JCA (Java Connector Architecture) 仕様を使用して Java EE アプリケーションおよび EIS (Enterprise Information System) 間の通信を行うためにリソースアダプターを設定および維持します。

rts

REST-AT のサポート対象外の実装。

sar

過去のバージョンの JBoss EAP でサポートされたように、MBean サービスが含まれる SAR アーカイブのデプロイメントを有効にします。

security

アプリケーションのセキュリティーを設定するレガシーな方法。

security サブシステムの詳細は、JBoss EAP の『セキュリティーアーキテクチャー』を参照してください。

security-manager

Java Security Manager によって使用される Java セキュリティーポリシーを設定します。

security-manager サブシステムの詳細は JBoss EAP の『How to Configure Server Security』を参照してください。

singleton

シングルトンポリシーを定義して、シングルトンデプロイメントの動作を設定したり、シングルトン MSC サービスを作成したりします。

singleton サブシステムの詳細は JBoss EAP の『開発ガイド』を参照してください。

transactions

タイムアウト値やトランザクションロギングなどのトランザクションマネージャー (TM) のオプションと、JTS (Java Transaction Service) を使用するかどうかを設定します。

transactions サブシステムの詳細は、『JBoss EAP でのトランザクションの管理』を参照してください。

undertow

JBoss EAP の web サーバーおよびサーブレットコンテナーを設定します。JBoss EAP 6 では、この機能は web サブシステムに含まれていました。

webservices

パブリッシュされたエンドポイントアドレスおよびエンドポイントハンドラーチェーンを設定します。 また、Web サービスプロバイダーのホスト名、ポート、および WSDL アドレスも設定します。

webservices サブシステムの詳細は JBoss EAP の『Developing Web Services Applications』を参照してください。

weld

JBoss EAP の CDI (Contexts and Dependency Injection) を設定します。

xts

トランザクションの Web サービスの調整を設定します。