スタートガイド

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2 向け

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概要

本ガイドの目的は、ユーザーが JBoss EAP を短時間で使用できるようにすることです。JBoss EAP の基本インストール、管理、設定などの管理タスクについて取り上げます。また、本ガイドは開発者が初めて JBoss EAP のクイックスタートを使用して Java EE 7 アプリケーションを書く場合にも役立ちます。詳細は、一連のJBoss EAP ドキュメントをすべて参照してください。

第1章 JBoss EAP の管理

1.1. JBoss EAP のダウンロードおよびインストール

本ガイドでは、プラットフォームに依存しない ZIP インストールによる基本的な JBoss EAP のダウンロードおよびインストール手順を説明します。

グラフィカルインストーラーや RPM パッケージを使用して JBoss EAP をインストールする手順など、その他の詳細は『インストールガイド』を参照してください。

1.1.1. インストールの要件

JBoss EAP をインストールする前に、以下の要件を満たしていることを確認してください。

一般的な要件

ZIP インストールの要件

  • JBoss EAP を実行するユーザーには、インストールディレクトリーへの読み書きアクセスが必要になります。
  • 適切な Java Development Kit がインストールされている必要があります。
  • Windows Server では、JAVA_HOMEPATH 環境変数が設定されている必要があります。

1.1.2. JBoss EAP のダウンロード

JBoss EAP の ZIP ファイルは Red Hat カスタマーポータルから入手できます。ZIP ファイルのインストールはプラットフォームに依存します。

  1. Red Hat カスタマーポータルにログインします。
  2. ダウンロードをクリックします。
  3. 製品のダウンロードリストの Red Hat JBoss Enterprise Application Platform をクリックします。
  4. Version ドロップダウンメニューで 7.2 を選択します。
  5. リストで Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2.0 を見つけ、Download リンクをクリックします。

1.1.3. JBoss EAP のインストール

JBoss EAP の ZIP インストールファイルをダウンロードしたら、パッケージの内容を展開してインストールできます。

  1. 必要な場合は、JBoss EAP をインストールするサーバーおよび場所に ZIP ファイルを移動します。

    注記

    JBoss EAP を実行するユーザーには、このディレクトリーへの読み書きアクセスが必要になります。

  2. ZIP アーカイブを展開します。

    $ unzip jboss-eap-7.2.0.zip
    注記

    Windows Server の場合は ZIP ファイルを右クリックし、すべて展開 を選択します。

ZIP アーカイブを展開して作成したディレクトリーは、JBoss EAP インストールの最上位ディレクトリーとなります。このディレクトリーを EAP_HOME と呼びます。

1.2. JBoss EAP の開始および停止

1.2.1. JBoss EAP の開始

JBoss EAP は、Red Hat Enterprise Linux、Windows Server、および Oracle Solaris でサポートされ、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメイン操作モードで実行されます。JBoss EAP を起動するコマンドは、基盤のプラットフォームと選択する操作モードによって異なります。

サーバーは最初に一時停止状態で起動され、必要なサービスがすべて起動するまでリクエストを受け入れません。必要なサービスがすべて起動すると、サーバーは通常の稼働状態となり、リクエストの受け入れを開始します。

JBoss EAP をスタンドアロンサーバーとして起動
$ EAP_HOME/bin/standalone.sh
注記

Windows Server の場合は、EAP_HOME\bin\standalone.bat スクリプトを使用します。

この起動スクリプトは、EAP_HOME/bin/standalone.conf ファイル (Windows Server の場合は standalone.conf.bat) を使用して、JVM オプションなどのデフォルト設定の一部を設定します。このファイルで設定をカスタマイズできます。

JBoss EAP はデフォルトで standalone.xml 設定ファイルを使用しますが、別の設定ファイルを使用して起動することもできます。利用できるスタンドアロン設定ファイルとそれらの使用方法は、「スタンドアロンサーバー設定ファイル」の項を参照してください。

使用できる起動スクリプトの引数の完全リストとそれら引数の目的は、--help 引数を指定するか、「サーバーランタイム引数」を参照してください。

管理対象ドメインでの JBoss EAP の起動

ドメイン内のサーバーグループのサーバーを起動する前にドメインコントローラーを起動する必要があります。このスクリプトを使用して最初にドメインコントローラーを起動した後、関連するホストコントローラーに対して使用します。

$ EAP_HOME/bin/domain.sh
注記

Windows Server の場合は EAP_HOME\bin\domain.bat スクリプトを使用します。

この起動スクリプトは、EAP_HOME/bin/domain.conf ファイル (Windows Server の場合は standalone.conf.bat) を使用して、JVM オプションなどのデフォルト設定の一部を設定します。このファイルで設定をカスタマイズできます。

JBoss EAP はデフォルトで host.xml ホスト設定ファイルを使用しますが、別の設定ファイルを使用して起動することもできます。利用できる管理対象ドメイン設定ファイルとそれらの使用方法には、「管理対象ドメイン設定ファイル」の項を参照してください。

管理対象ドメインを設定する際には、追加の引数を起動スクリプトに渡す必要があります。使用できる起動スクリプトの引数の完全リストとそれら引数の目的は、--help 引数を指定するか、「サーバーランタイム引数」を参照してください。

1.2.2. JBoss EAP の停止

JBoss EAP の停止方法は、開始した方法によって異なります。

JBoss EAP のインタラクティブなインスタンスの停止

JBoss EAP を起動したターミナルで Ctrl+C を押します。

JBoss EAP のバックグラウンドインスタンスの停止

管理 CLI を使用して、稼働中のインスタンスへ接続し、サーバーをシャットダウンします。

  1. 管理 CLI を起動します。

    $ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect
  2. shutdown コマンドを実行します。

    shutdown
注記

管理対象ドメインで実行している場合は、shutdown コマンドに --host 引数を指定してシャットダウンする、ホスト名を指定する必要があります。

1.3. JBoss EAP の管理

JBoss EAP は簡単な設定を使用し、スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインごとに 1 つの設定ファイルを使用します。スタンドアロンサーバーのデフォルト設定は EAP_HOME/standalone/configuration/standalone.xml ファイルに保存され、管理対象ドメインのデフォルト設定は EAP_HOME/domain/configuration/domain.xml ファイルに保存されます。また、ホストコントローラーのデフォルト設定は EAP_HOME/domain/configuration/host.xml ファイルに保存されます。

JBoss EAP はコマンドラインの管理 CLI、Web ベースの管理コンソール、Java API、または HTTP API を使用して設定できます。これらの管理インターフェースを使用して加えられた変更は自動的に永続化され、XML 設定ファイルは管理 API によって上書きされます。方法としては、管理 CLI と管理コンソールの使用が推奨され、XML 設定ファイルの手作業による編集は推奨されません。

1.3.1. 管理ユーザー

デフォルトの JBoss EAP 設定はローカル認証を提供するため、ユーザーは認証の必要なくローカルホスト上で管理 CLI にアクセスできます。

しかし、リモートで管理 CLI にアクセスする場合や管理コンソールを使用する場合 (トラフィックの送信元がローカルホストであってもリモートアクセスとして見なされます) は、管理ユーザーを追加する必要があります。管理ユーザーを追加せずに管理コンソールへアクセスしようとすると、エラーメッセージが出力されます。

グラフィカルインストーラーを使用して JBoss EAP をインストールした場合は、インストールプロセス中に管理ユーザーが作成されます。

本ガイドでは、add-user スクリプトを使用した JBoss EAP の簡単なユーザー管理を取り上げます。このスクリプトは既定の認証のプロパティーファイルに新しいユーザーを追加するためのユーティリティーです。

LDAP やロールベースアクセス制御 (RBAC) などの高度な認証および承認のオプションは、JBoss EAP『セキュリティーアーキテクチャー』の「コア管理認証」を参照してください。

1.3.1.1. 管理ユーザーの追加

  1. add-user ユーティリティースクリプトを実行し、プロンプトに従います。

    $ EAP_HOME/bin/add-user.sh
    注記

    Windows Server の場合は、EAP_HOME\bin\add-user.bat スクリプトを使用します。

  2. ENTER を押して、デフォルトのオプション a を選択し、管理ユーザーを追加します。

    このユーザーは ManagementRealm に追加されます。また、このユーザーには、管理コンソールまたは管理 CLI を使用して管理操作を実行する権限が与えられます。代わりに b を選択すると、アプリケーションに使用される ApplicationRealm にユーザーが追加され、特定のパーミッションは提供されません。

  3. ユーザー名とパスワードを入力します。入力後、パスワードを確認するよう指示されます。

    注記

    ユーザー名には、以下の文字のみを使用できます。文字数と順番は自由です。

    • 英数字 (a-z、A-Z、0-9)
    • ダッシュ (-)、ピリオド (.)、コンマ (,)、アットマーク(@)
    • バックスラッシュ (\)
    • 等号 (=)

    JBoss EAP ではデフォルトで、脆弱なパスワードは許可されますが、警告が表示されます。

    デフォルト動作の変更に関する詳細は、JBoss EAP『設定ガイド』の「Add-User ユーティリティーのパスワード制限の設定」を参照してください。

  4. ユーザーが属するグループのコンマ区切りリストを入力します。ユーザーがグループに属さないようにする場合は ENTER を押して空白のままにします。
  5. 情報を確認し、正しければ yes を入力します。
  6. このユーザーがリモート JBoss EAP サーバーインスタンスを表すかどうかを決定します。基本的な管理ユーザーの場合は no を入力します。

    ManagementRealm への追加が必要になることがあるユーザータイプの 1 つは、JBoss EAP の別のインスタンスを表すユーザーです。これは、メンバーとしてクラスターに参加することを承認できる必要があります。この場合は、プロンプトで yes を選択すると、別の設定ファイルに追加する必要がある、ユーザーのパスワードを表すハッシュ化された秘密の値が提供されます。

パラメーターを add-user スクリプトに渡すと、非対話的にユーザーを作成できます。ログや履歴ファイルにパスワードが表示されるため、この方法は共有システムでは推奨されません。詳細は、「Add-User ユーティリティーを非対話的に実行」を参照してください。

1.3.1.2. Add-User ユーティリティーを非対話的に実行

コマンドラインで引数を渡すと add-user スクリプトを非対話的に実行することができます。最低でも、ユーザー名とパスワードを指定する必要があります。

警告

ログや履歴ファイルにパスワードが表示されるため、この方法は共有システムでは推奨されません。

複数のグループに属するユーザーの作成

以下のコマンドは、guest および mgmtgroup グループの管理ユーザー mgmtuser1 を追加します。

$ EAP_HOME/bin/add-user.sh -u 'mgmtuser1' -p 'password1!' -g 'guest,mgmtgroup'
代替プロパティーファイルの指定

デフォルトでは、add-user スクリプトを使用して作成されたユーザーおよびグループ情報は、サーバー設定ディレクトリーにあるプロパティーファイルに保存されます。

ユーザー情報は以下のプロパティーファイルに保存されます。

  • EAP_HOME/standalone/configuration/mgmt-users.properties
  • EAP_HOME/domain/configuration/mgmt-users.properties

グループ情報は以下のプロパティーファイルに保存されます。

  • EAP_HOME/standalone/configuration/mgmt-groups.properties
  • EAP_HOME/domain/configuration/mgmt-groups.properties

これらのデフォルトディレクトリーとプロパティーファイル名は上書きできます。以下のコマンドは、ユーザープロパティーファイルの名前と場所を指定して、新しいユーザーを追加します。

$ EAP_HOME/bin/add-user.sh -u 'mgmtuser2' -p 'password1!' -sc '/path/to/standaloneconfig/' -dc '/path/to/domainconfig/' -up 'newname.properties'

新しいユーザーは /path/to/standaloneconfig/newname.properties および /path/to/domainconfig/newname.properties にあるユーザープロパティーファイルに追加されます。これらのファイルは既に存在している必要があり、存在しない場合はエラーが出力されます。

使用できる add-user のすべての引数の完全リストとそれら引数の目的については、--help 引数を指定するか、『Add-User ユーティリティー引数』の項を参照してください。

1.3.2. 管理インターフェース

1.3.2.1. 管理 CLI

管理コマンドラインインターフェース (CLI) は、JBoss EAP のコマンドライン管理ツールです。

管理 CLI を使用して、サーバーの起動および停止、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、システムの設定、他の管理タスクの実行を行います。操作はバッチモードで実行でき、グループとして複数のタスクを実行できます。

lscdpwd など、多くの共通するターミナルコマンドを利用できます。管理 CLI はタブ補完に対応しています。

コマンドと操作、構文、およびバッチモードでの実行を含む、管理 CLI の使用に関する詳細は、JBoss EAP『管理 CLI ガイド』を参照してください。

管理 CLI の起動
$ EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
注記

Windows Server の場合は、EAP_HOME\bin\jboss-cli.bat スクリプトを使用します。

稼働中のサーバーへの接続
connect

上記の代わりに、管理 CLI を起動し、EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh --connect コマンドを実行すると 1 度に接続できます。

ヘルプの表示

以下のコマンドを実行してヘルプを表示します。

help

コマンドで --help フラグを使用すると、そのコマンドの使用に関する説明が表示されます。たとえば、deploy コマンドの使用に関する情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。

deploy --help
管理 CLI の終了
quit
システム設定の表示

以下のコマンドは read-attribute 操作を使用して、データソースの例が有効になっているかどうかを表示します。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
{
    "outcome" => "success",
    "result" => true
}

管理対象ドメインで実行している場合は、コマンドの前に /profile=PROFILE_NAME で更新するプロファイルを指定する必要があります。

/profile=default/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:read-attribute(name=enabled)
システム設定の更新

以下のコマンドは write-attribute 操作を使用して、データソースの例を無効にします。

/subsystem=datasources/data-source=ExampleDS:write-attribute(name=enabled,value=false)
サーバーの起動

管理対象ドメインで実行している場合は、管理 CLI を使用してサーバーを起動および停止することもできます。

/host=HOST_NAME/server-config=server-one:start

1.3.2.2. 管理コンソール

管理コンソールは、JBoss EAP の Web ベースの管理ツールです。

管理コンソールを使用して、サーバーの開始および停止、アプリケーションのデプロイおよびアンデプロイ、システム設定の調整、サーバー設定の変更の永続化を行います。管理コンソールは管理タスクも実行でき、現在のユーザーが変更を行った後にサーバーインスタンスの再起動またはリロードが必要な場合はライブ通知も行います。

管理対象ドメインでは、同じドメインのサーバーインスタンスとサーバーグループをドメインコントローラーの管理コンソールから集中管理できます。

デフォルトの管理ポートを使用してローカルホストで稼働している JBoss EAP インスタンスの場合は、Web ブラウザーを使用して http://localhost:9990/console/index.html で管理コンソールにアクセスできます。管理コンソールにアクセスできるパーミッションを持つユーザーで認証する必要があります。

管理コンソールでは、JBoss EAP スタンドアロンサーバーまたは管理対象ドメインを操作および管理するために以下のタブを利用できます。

Home (ホーム)
一般的な設定および管理タスクを行う方法を学ぶことができます。ツアーに参加して JBoss EAP 管理コンソールについてよく理解してください。
Deployments (デプロイメント)
デプロイメントを追加、削除、および有効化します。管理対象ドメインでは、デプロイメントをサーバーグループに割り当てます。
Configuration (設定)
Web サービス、メッセージング、高可用性などの機能を提供する利用可能なサブシステムを設定します。管理対象ドメインでは、各種サブシステム設定が含まれるプロファイルを管理します。
Runtime (ランタイム)
サーバーの状態、JVM 使用率、サーバーログなどのランタイム情報を表示します。管理対象ドメインではホスト、サーバーグループ、およびサーバーを管理します。
Patching (パッチ)
JBoss EAP インスタンスにパッチを適用します。
Access Control (アクセス制御)
ロールベースのアクセス制御を使用するときのユーザーとグループにロールを割り当てます。

1.3.3. 設定ファイル

1.3.3.1. スタンドアロンサーバー設定ファイル

スタンドアロン設定ファイルは EAP_HOME/standalone/configuration/ ディレクトリーにあります。事前定義されたプロファイルは 5 つあり (defaulthafullfull-ha、および load-balancer)、それぞれに個別のファイルが存在します。

表1.1 スタンドアロン設定ファイル

設定ファイル目的

standalone.xml

このスタンドアロン設定ファイルは、スタンドアロンサーバーを起動したときに使用されるデフォルト設定です。このファイルには、サブシステム、ネットワーキング、デプロイメント、ソケットバインディング、およびその他の設定詳細など、サーバーに関するすべての情報が含まれます。メッセージングや高可用性に必要なサブシステムは提供しません。

standalone-ha.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、デフォルトのサブシステムすべてが含まれ、高可用性の modcluster および jgroups サブシステムを追加します。メッセージングに必要なサブシステムは提供しません。

standalone-full.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、デフォルトのサブシステムすべてが含まれ、messaging-activemq および iiop-openjdk サブシステムを追加します。高可用性に必要なサブシステムは提供しません。

standalone-full-ha.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、メッセージングおよび高可用性を含むすべてのサブシステムのサポートが含まれます。

standalone-load-balancer.xml

このスタンドアロン設定ファイルには、ビルトインの mod_cluster フロントエンドロードバランサーを使用して他の JBoss EAP インスタンスの負荷を分散するために必要な最低限のサブシステムが含まれます。

デフォルトでは、スタンドアロンサーバーとして JBoss EAP を起動すると standalone.xml ファイルが使用されます。他の設定で JBoss EAP を起動するには --server-config 引数を指定します。以下に例を示します。

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh --server-config=standalone-full.xml

1.3.3.2. 管理対象ドメイン設定ファイル

管理対象ドメインの設定ファイルは EAP_HOME/domain/configuration/ ディレクトリーにあります。

表1.2 管理対象ドメイン設定ファイル

設定ファイル目的

domain.xml

これは、管理対象ドメインの主要設定ファイルです。ドメインマスターのみがこのファイルを読み取ります。このファイルには、すべてのプロファイル (defaulthafullfull-ha、および load-balancer) の設定が含まれています。

host.xml

このファイルには、管理対象ドメインの物理ホスト固有の設定情報が含まれています (ネットワークインターフェース、ソケットバインディング、ホスト名、その他のホスト固有の詳細など)。host.xml ファイルには、host-master.xml および host-slave.xml (詳細は下記参照) の両方の機能がすべて含まれています。

host-master.xml

このファイルには、サーバーをマスタードメインコントローラーとして実行するために必要な設定情報のみが含まれています。

host-slave.xml

このファイルには、サーバーを管理対象ドメインのホストコントローラーとして実行するために必要な設定情報のみが含まれています。

デフォルトでは、JBoss EAP を管理対象ドメインで起動すると host.xml ファイルが使用されます。他の設定で JBoss EAP を起動するには --host-config 引数を使用します。以下に例を示します。

$ EAP_HOME/bin/domain.sh --host-config=host-master.xml

1.3.3.3. 設定データのバックアップ

JBoss EAP のサーバー設定を後で復元するため、以下の場所にあるものはバックアップしておく必要があります。

  • EAP_HOME/standalone/configuration/

    • ディレクトリー全体をバックアップして、スタンドアロンサーバーのユーザーデータ、サーバー設定、およびロギング設定を保存します。
  • EAP_HOME/domain/configuration/

    • ディレクトリー全体をバックアップして、管理対象ドメインのユーザーおよびプロファイルデータ、ドメインおよびホスト設定、およびロギング設定を保存します。
  • EAP_HOME/modules/

    • カスタムモジュールをバックアップします。
  • EAP_HOME/welcome-content/

    • カスタムのウェルカムコンテンツをバックアップします。
  • EAP_HOME/bin/

    • カスタムスクリプトまたは起動設定ファイルをバックアップします。

1.3.3.4. 設定ファイルのスナップショット

サーバーの保守や管理を行いやすくするために、JBoss EAP は起動時に元の設定ファイルにタイムスタンプを付けたものを作成します。管理操作によってその他の設定変更が行われると、元のファイルが自動的にバックアップされ、インスタンスの作業用コピーが参照およびロールバック用に保持されます。さらに、現在のサーバー設定の現時点のコピーである設定スナップショットを撮ることができます。これらのスナップショットは管理者によって保存およびロードされます。

以下の例では、standalone.xml ファイルが使用されますが、同じプロセスが domain.xml および host.xml にも適用されます。

スナップショットの作成

管理 CLI を使用して、現在の設定のスナップショットを作成します。

:take-snapshot
{
    "outcome" => "success",
    "result" => "EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history/snapshot/20151022-133109702standalone.xml"
}
スナップショットのリスト

管理 CLI を使用して、作成したすべてのスナップショットをリストします。

:list-snapshots
{
    "outcome" => "success",
    "result" => {
        "directory" => "EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history/snapshot",
        "names" => [
            "20151022-133109702standalone.xml",
            "20151022-132715958standalone.xml"
        ]
    }
}
スナップショットの削除

管理 CLI を使用して、スナップショットを削除します。

:delete-snapshot(name=20151022-133109702standalone.xml)
スナップショットを用いたサーバーの起動

サーバーは、スナップショットまたは自動保存された設定を使用して起動できます。

  1. EAP_HOME/standalone/configuration/standalone_xml_history ディレクトリーへ移動し、ロードするスナップショットまたは保存された設定ファイルを確認します。
  2. サーバーを起動し、選択した設定ファイルを示します。設定ディレクトリー EAP_HOME/standalone/configuration/ からの相対パスを渡します。

    $ EAP_HOME/bin/standalone.sh --server-config=standalone_xml_history/snapshot/20151022-133109702standalone.xml
注記

管理対象ドメインで実行している場合は、代わりに --host-config 引数を指定し、設定ファイルを指定します。

1.3.3.5. プロパティーの置き換え

JBoss EAP では、設定のリテラル値の代わりに式を使用して置換可能なプロパティーを定義できます。式の形式は ${PARAMETER:DEFAULT_VALUE} になります。指定のパラメーターが設定されると、パラメーターの値が使用されます。設定されない場合は、デフォルト値が使用されます。

式の解決に対応しているリソースはシステムプロパティー、環境変数、および vault です。デプロイメントの場合のみ、デプロイメントアーカイブの META-INF/jboss.properties ファイルにリストされたプロパティーをソースとすることができます。サブデプロイメントをサポートするデプロイメントタイプでは、プロパティーファイルが EAR などの外部のデプロイメントにある場合は解決がすべてのサブデプロイメントに対してスコープ指定されます。プロパティーファイルがサブデプロイメントにある場合は、解決はそのサブデプロイメントのみに対してスコープ指定されます。

以下の例では、jboss.bind.address パラメーターが設定されていなければ、standalone.xml 設定ファイルによって public インターフェースの inet-address127.0.0.1 に設定されます。

<interface name="public">
    <inet-address value="${jboss.bind.address:127.0.0.1}"/>
</interface>

以下のコマンドを使用して、EAP をスタンドアロンサーバーとして起動するときに jboss.bind.address パラメータを設定できます。

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh -Djboss.bind.address=IP_ADDRESS
ネスト式

式はネストすることができるため、固定値の代わりにさらに高度な式を使用できます。ネスト式の書式は、通常の式の場合と同様ですが、ある式が別の式に組み込まれます。例を以下に示します。

${SYSTEM_VALUE_1${SYSTEM_VALUE_2}}

ネスト式は、再帰的に評価されるため、最初に 内部の式が評価され、次に 外部の式が評価されます。式が別の式へ解決する場合は式も再帰的になることがあり、その後解決されます。ネスト式は式が許可された場所ならどこでも許可されます (ただし、管理 CLI コマンドを除く)。

ネスト式が使用される例としては、データソース定義で使用されるパスワードがマスクされている場合などがあります。データソースの設定には以下のような行がある場合があります。

<password>${VAULT::ds_ExampleDS::password::1}</password>

この場合、ネスト式を使用すると、ds_ExampleDS の値をシステムプロパティー (datasource_name) に置き換えることができます。上記の行の代わりに以下の行をデータソースの設定に使用できます。

<password>${VAULT::${datasource_name}::password::1}</password>

JBoss EAP は、最初に式 ${datasource_name} を評価し、次にこれを外側の大きい式に入力して、結果となる式を評価します。この設定の利点は、データソースの名前が固定された設定から抽象化されることです。

記述子ベースのプロパティー置換

データソース接続パラメーターなどのアプリケーションの設定は、通常は開発デプロイメント、テストデプロイメント、および本番環境によって異なります。Java EE 仕様にはこれらの設定を外部化するメソッドが含まれていないため、このような違いはビルドシステムスクリプトで対応することがあります。JBoss EAP では、記述子ベースのプロパティー置換を使用して設定を外部的に管理できます。

記述子ベースのプロパティー置換は、記述子に基づいてプロパティーを置き換えるため、アプリケーションやビルドチェーンから環境に関する仮定を除外できます。環境固有の設定は、アノテーションやビルドシステムスクリプトでなく、デプロイメント記述子に指定できます。設定はファイルに指定したり、パラメーターとしてコマンドラインで入力したりできます。

ee サブシステムには、プロパティー置換が適用されたかどうかを制御する複数のフラグがあります。

JBoss 固有の記述子置換は jboss-descriptor-property-replacement フラグによって制御され、デフォルトで有効になっています。有効にすると、以下のデプロイメント記述子でプロパティーを置換できます。

  • jboss-ejb3.xml
  • jboss-app.xml
  • jboss-web.xml
  • *-jms.xml
  • *-ds.xml

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、JBoss 固有の記述子でプロパティー置換を有効または無効にできます。

/subsystem=ee:write-attribute(name="jboss-descriptor-property-replacement",value=VALUE)

Java EE の記述子置換は spec-descriptor-property-replacement フラグによって制御され、デフォルトで無効になっています。有効にすると、以下のデプロイメント記述子でプロパティーを置換できます。

  • ejb-jar.xml
  • persistence.xml
  • application.xml
  • web.xml

以下の管理 CLI コマンドを使用すると、Java EE の記述子でプロパティー置換を有効または無効にできます。

/subsystem=ee:write-attribute(name="spec-descriptor-property-replacement",value=VALUE)

1.4. ネットワークおよびポート設定

1.4.1. インターフェース

JBoss EAP は設定全体で名前付きインターフェースを参照します。これにより、使用するたびにインターフェースの完全な詳細を必要とせず、論理名を使用して個々のインターフェース宣言を参照できます。

また、複数のマシンでネットワークインターフェースの詳細が異なる場合に管理対象ドメインの設定が容易になります。各サーバーインスタンスは、論理名グループに対応できます。

standalone.xmldomain.xml、および host.xml ファイルにはインターフェース宣言が含まれます。使用されるデフォルトの設定に応じて、複数の事前設定されたインターフェース名があります。management インターフェースは、HTTP 管理エンドポイントを含む、管理レイヤーが必要なすべてのコンポーネントおよびサービスに使用できます。public インターフェースは、アプリケーション関連のネットワーク通信すべてに使用できます。unsecure インターフェースは、標準設定の IIOP ソケットに使用されます。private インターフェースは、標準設定の JGroups ソケットに使用されます。

1.4.1.1. デフォルトインターフェース設定

<interfaces>
  <interface name="management">
    <inet-address value="${jboss.bind.address.management:127.0.0.1}"/>
  </interface>
  <interface name="public">
    <inet-address value="${jboss.bind.address:127.0.0.1}"/>
  </interface>
  <interface name="private">
    <inet-address value="${jboss.bind.address.private:127.0.0.1}"/>
  </interface>
  <interface name="unsecure">
    <inet-address value="${jboss.bind.address.unsecure:127.0.0.1}"/>
  </interface>
</interfaces>

デフォルトでは、JBoss EAP はこれらのインターフェースを 127.0.0.1 にバインドしますが、適切なプロパティーを設定すると起動時に値を上書きできます。たとえば、以下のコマンドで JBoss EAP をスタンドアロンサーバーとして起動するときに public インターフェースの inet-address を設定できます。

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh -Djboss.bind.address=IP_ADDRESS

この代わりに、サーバー起動のコマンドラインで -b スイッチを使用することができます。サーバー起動オプションの詳細は、「サーバーランタイム引数」を参照してください。

重要

JBoss EAP が使用するデフォルトのネットワークインターフェースまたはポートを変更する場合は、変更したインターフェースまたはポートを使用するスクリプトを変更する必要があることに注意してください。これには JBoss EAP サービススクリプトが含まれます。また、管理コンソールまたは CLI にアクセスするときには適切なインターフェースとポートを指定するようにしてください。

1.4.1.2. インターフェースの設定

ネットワークインターフェースは、物理インターフェースの論理名および選択基準を指定して宣言されます。選択基準はワイルドカードアドレスを参照したり、一致が有効となるためにインターフェースまたはアドレスで必要となる 1 つ以上の特徴のセットを指定したりできます。使用できるすべてのインターフェース選択基準は「インターフェース属性」を参照してください。

インターフェースは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して設定できます。以下にインターフェースの追加および更新の例をいくつか示します。最初に管理 CLI コマンドが表示され、その後に対応する設定 XML が表示されます。

NIC 値があるインターフェースの追加

NIC 値が eth0 のインターフェースを新たに追加します。

/interface=external:add(nic=eth0)
<interface name="external">
   <nic name="eth0"/>
</interface>
複数の条件値があるインターフェースの追加

稼働時に適切なサブネットのすべてのインターフェースまたはアドレスと一致し、マルチキャストをサポートする、ポイントツーポイントでないインターフェースを新たに追加します。

/interface=default:add(subnet-match=192.168.0.0/16,up=true,multicast=true,not={point-to-point=true})
<interface name="default">
   <subnet-match value="192.168.0.0/16"/>
   <up/>
   <multicast/>
   <not>
      <point-to-point/>
   </not>
</interface>
インターフェース属性の更新

public インターフェースのデフォルトの inet-address 値を更新し、jboss.bind.address プロパティーによってこの値が起動時に設定されるようにします。

/interface=public:write-attribute(name=inet-address,value="${jboss.bind.address:192.168.0.0}")
<interface name="public">
    <inet-address value="${jboss.bind.address:192.168.0.0}"/>
</interface>
管理対象ドメインでインターフェースをサーバーに追加
/host=HOST_NAME/server-config=SERVER_NAME/interface=INTERFACE_NAME:add(inet-address=127.0.0.1)
<servers>
   <server name="SERVER_NAME" group="main-server-group">
      <interfaces>
         <interface name="INTERFACE_NAME">
            <inet-address value="127.0.0.1"/>
         </interface>
      </interfaces>
   </server>
</servers>

1.4.2. ソケットバインディング

ソケットバインディングとソケットバインディンググループを使用することにより、ネットワークポートと、JBoss EAP の設定で必要なネットワーキングインターフェースとの関係を定義できます。ソケットバインディングはソケットの名前付き設定です。ソケットバインディンググループは、ある論理名でグループ化された一連のソケットバインディング宣言です。

これにより、使用のたびにソケット設定の完全な詳細を必要とせずに、設定の他のセクションが論理名でソケットバインディングを参照できるようになります。

これらの名前付き設定の宣言は standalone.xml および domain.xml 設定ファイルにあります。スタンドアロンサーバーにはソケットバインディンググループが 1 つのみ含まれますが、管理対象ドメインには複数のグループを含むことができます。管理対象ドメインで各サーバーグループのソケットバインディンググループを作成することや、複数のサーバーグループ間でソケットバインディンググループを共有することができます。

デフォルトで JBoss EAP によって使用されるポートは、使用されるソケットバインディンググループと、個々のデプロイメントの要件に応じて異なります。

JBoss EAP 設定のソケットバインディンググループで定義できるソケットバインディングには 3 つの種類があります。

インバウンドソケットバインディング

socket-binding 要素は、JBoss EAP サーバーのインバウンドソケットバインディングを設定するために使用されます。デフォルトの JBoss EAP 設定には、HTTP や HTTPS トラフィック用などの、事前設定された socket-binding 要素が複数提供されます。JBoss EAP『Configuring Messaging』の「Broadcast Groups」には他の例も記載されています。

この要素の属性については、インバウンドソケットバインディングの属性の表を参照してください。

リモートアウトバウンドソケットバインディング

remote-destination-outbound-socket-binding 要素は、JBoss EAP サーバーのリモートとなる宛先のアウトバウンドソケットバインディングを設定するために使用されます。デフォルトの JBoss EAP 設定には、メールサーバーに使用できるリモート宛先のソケットバインディングの例が含まれています。JBoss EAP『Configuring Messaging』の「Using the Integrated Artemis Resource Adapter for Remote Connections」には、他の例も記載されています。

この要素の属性については、リモートアウトバウンドソケットバインディングの属性の表を参照してください。

ローカルアウトバウンドソケットバインディング

local-destination-outbound-socket-binding 要素は、JBoss EAP サーバーのローカルとなる宛先のアウトバウンドソケットバインディングを設定するために使用されます。通常、このソケットバインディングはあまり使用されません。

この要素の属性については、ローカルアウトバウンドソケットバインディングの属性 の表を参照してください。

1.4.2.1. 管理ポート

JBoss EAP 7 では、管理ポートが集約されました。JBoss EAP 7 は、管理 CLI によって使用されるネイティブ管理と、Web ベース管理コンソールによって使用される HTTP 管理の両方に 9990 ポートを使用します。JBoss EAP 6 でネイティブ管理ポートとして使用されていた 9999 ポートは使用されなくなりましたが、必要な場合は有効にできます。

管理コンソールに対して HTTPS を有効にすると、デフォルトではポート 9993 が使用されます。

1.4.2.2. デフォルトのソケットバインディング

JBoss EAP には、事前設定された 5 つのプロファイル (defaulthafullfull-haload-balancer) のソケットバインディンググループが含まれています。

デフォルトのポートや説明などのデフォルトのソケットバインディングに関する詳細は、「デフォルトのソケットバインディング」を参照してください。

重要

JBoss EAP が使用するデフォルトのネットワークインターフェースまたはポートを変更する場合は、変更したインターフェースまたはポートを使用するスクリプトを変更する必要があることに注意してください。これには JBoss EAP サービススクリプトが含まれます。また、管理コンソールまたは CLI にアクセスするときには適切なインターフェースとポートを指定するようにしてください。

スタンドアロンサーバー

スタンドアロンサーバーとして実行されている場合は、設定ファイルごとに 1 つのソケットバインディンググループのみが定義されます。各スタンドアロン設定ファイル (standalone.xmlstandalone-ha.xmlstandalone-full.xmlstandalone-full-ha.xmlstandalone-load-balancer.xml) は、対応するプロファイルによって使用される技術のソケットバインディングを定義します。

たとえば、デフォルトのスタンドアロン設定ファイル (standalone.xml) は以下のソケットバインディングを指定します。

<socket-binding-group name="standard-sockets" default-interface="public" port-offset="${jboss.socket.binding.port-offset:0}">
    <socket-binding name="management-http" interface="management" port="${jboss.management.http.port:9990}"/>
    <socket-binding name="management-https" interface="management" port="${jboss.management.https.port:9993}"/>
    <socket-binding name="ajp" port="${jboss.ajp.port:8009}"/>
    <socket-binding name="http" port="${jboss.http.port:8080}"/>
    <socket-binding name="https" port="${jboss.https.port:8443}"/>
    <socket-binding name="txn-recovery-environment" port="4712"/>
    <socket-binding name="txn-status-manager" port="4713"/>
    <outbound-socket-binding name="mail-smtp">
        <remote-destination host="localhost" port="25"/>
    </outbound-socket-binding>
</socket-binding-group>
管理対象ドメイン

管理対象ドメインで実行されている場合、すべてのソケットバインディンググループは domain.xml ファイルで定義されます。事前定義されたソケットバインディンググループは 5 つあります。

  • standard-sockets
  • ha-sockets
  • full-sockets
  • full-ha-sockets
  • load-balancer-sockets

各ソケットバインディンググループは、対応するプロファイルによって使用される技術のソケットバインディングを指定します。たとえば、full-ha-sockets ソケットバインディンググループは、高可用性のために full-ha プロファイルによって使用される複数の jgroups ソケットバインディングを定義します。

<socket-binding-groups>
  <socket-binding-group name="standard-sockets" default-interface="public">
    <!-- Needed for server groups using the 'default' profile  -->
    <socket-binding name="ajp" port="${jboss.ajp.port:8009}"/>
    <socket-binding name="http" port="${jboss.http.port:8080}"/>
    <socket-binding name="https" port="${jboss.https.port:8443}"/>
    <socket-binding name="txn-recovery-environment" port="4712"/>
    <socket-binding name="txn-status-manager" port="4713"/>
    <outbound-socket-binding name="mail-smtp">
      <remote-destination host="localhost" port="25"/>
    </outbound-socket-binding>
  </socket-binding-group>
  <socket-binding-group name="ha-sockets" default-interface="public">
    <!-- Needed for server groups using the 'ha' profile  -->
    ...
  </socket-binding-group>
  <socket-binding-group name="full-sockets" default-interface="public">
    <!-- Needed for server groups using the 'full' profile  -->
    ...
  </socket-binding-group>
  <socket-binding-group name="full-ha-sockets" default-interface="public">
    <!-- Needed for server groups using the 'full-ha' profile  -->
    <socket-binding name="ajp" port="${jboss.ajp.port:8009}"/>
    <socket-binding name="http" port="${jboss.http.port:8080}"/>
    <socket-binding name="https" port="${jboss.https.port:8443}"/>
    <socket-binding name="iiop" interface="unsecure" port="3528"/>
    <socket-binding name="iiop-ssl" interface="unsecure" port="3529"/>
    <socket-binding name="jgroups-mping" interface="private" port="0" multicast-address="${jboss.default.multicast.address:230.0.0.4}" multicast-port="45700"/>
    <socket-binding name="jgroups-tcp" interface="private" port="7600"/>
    <socket-binding name="jgroups-udp" interface="private" port="55200" multicast-address="${jboss.default.multicast.address:230.0.0.4}" multicast-port="45688"/>
    <socket-binding name="modcluster" port="0" multicast-address="224.0.1.105" multicast-port="23364"/>
    <socket-binding name="txn-recovery-environment" port="4712"/>
    <socket-binding name="txn-status-manager" port="4713"/>
    <outbound-socket-binding name="mail-smtp">
      <remote-destination host="localhost" port="25"/>
    </outbound-socket-binding>
  </socket-binding-group>
  <socket-binding-group name="load-balancer-sockets" default-interface="public">
    <!-- Needed for server groups using the 'load-balancer' profile  -->
    ...
  </socket-binding-group>
</socket-binding-groups>
注記

管理インターフェースのソケット設定は、ドメインコントローラーの host.xml ファイルに定義されます。

1.4.2.3. ソケットバインディングの設定

ソケットバインディングを設定するとき、port および interface 属性や、multicast-address および multicast-port などのマルチキャスト設定を設定できます。使用できるソケットバインディング属性すべての詳細は、「ソケットバインディングの属性」を参照してください。

ソケットバインディングは管理コンソールまたは管理 CLI を使用して設定できます。以下の手順では、ソケットバインディンググループの追加、ソケットバインディングの追加、および管理 CLI を使用したソケットバインディングの設定を行います。

  1. 新しいソケットバインディンググループを追加します。スタンドアロンサーバーとして実行している場合は追加できないことに注意してください。

    /socket-binding-group=new-sockets:add(default-interface=public)
  2. ソケットバインディングを追加します。

    /socket-binding-group=new-sockets/socket-binding=new-socket-binding:add(port=1234)
  3. ソケットバインディンググループによって設定されるデフォルト以外のインターフェースを使用するように、ソケットバインディングを変更します。

    /socket-binding-group=new-sockets/socket-binding=new-socket-binding:write-attribute(name=interface,value=unsecure)

以下の例は、上記の手順の完了後に XML 設定がどのようになるかを示しています。

<socket-binding-groups>
    ...
    <socket-binding-group name="new-sockets" default-interface="public">
        <socket-binding name="new-socket-binding" interface="unsecure" port="1234"/>
    </socket-binding-group>
</socket-binding-groups>

1.4.2.4. ポートオフセット

ポートオフセットとは、該当するサーバーのソケットバインディンググループに指定されたすべてのポート値に追加される数値のオフセットのことです。これにより、同じホストの別のサーバーとの競合を防ぐため、サーバーはソケットバインディンググループに定義されたポート値とオフセットを継承できるようになります。たとえば、ソケットバインディンググループの HTTP ポートが 8080 で、サーバーが 100 をポートオフセットとして使用する場合、HTTP ポートは 8180 になります。

管理 CLI を使用して管理対象ドメインのサーバーにポートオフセットとして 250 を設定する例を以下に示します。

/host=master/server-config=server-two/:write-attribute(name=socket-binding-port-offset,value=250)

ポートオフセットは、管理対象ドメインのサーバーと、同じホストで複数のスタンドアロンサーバーを実行する場合に使用できます。

jboss.socket.binding.port-offset プロパティーを使用してスタンドアロンサーバーを起動するときにポートオフセットを渡すことができます。

$ EAP_HOME/bin/standalone.sh -Djboss.socket.binding.port-offset=100

1.4.3. IPv6 アドレス

デフォルトでは、JBoss EAP は IPv4 アドレスを使用して実行するように設定されます。以下の手順では、IPv6 アドレスを使用して実行するよう JBoss EAP を設定する方法を示します。

IPv6 アドレスの JVM スタックの設定

IPv6 アドレスを優先するように、起動設定を更新します。

  1. 起動設定ファイルを開きます。

    • スタンドアロンサーバーとして実行している場合は、EAP_HOME/bin/standalone.conf ファイル (Windows Server の場合は standalone.conf.bat) を編集します。
    • 管理対象ドメインで実行している場合は、EAP_HOME/bin/domain.conf ファイル (Windows Server の場合は domain.conf.bat) を編集します。
  2. java.net.preferIPv4Stack プロパティーを false に設定します。

    -Djava.net.preferIPv4Stack=false
  3. java.net.preferIPv6Addresses プロパティーを追加し、true に設定します。

    -Djava.net.preferIPv6Addresses=true

以下の例は、上記の変更を行った後に起動設定ファイルの JVM オプションがどのようになるかを示しています。

# Specify options to pass to the Java VM.
#
if [ "x$JAVA_OPTS" = "x" ]; then
   JAVA_OPTS="-Xms1303m -Xmx1303m -Djava.net.preferIPv4Stack=false"
   JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Djboss.modules.system.pkgs=$JBOSS_MODULES_SYSTEM_PKGS -Djava.awt.headless=true"
   JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Djava.net.preferIPv6Addresses=true"
else
IPv6 アドレスのインターフェース宣言の更新

設定のデフォルトのインターフェース値は、IPv6 アドレスに変更できます。たとえば、以下の管理 CLI コマンドは management インターフェースを IPv6 ループバックアドレス (::1) に設定します。

/interface=management:write-attribute(name=inet-address,value="${jboss.bind.address.management:[::1]}")

以下の例は、上記のコマンド実行後に XML 設定がどのようになるかを示しています。

<interfaces>
    <interface name="management">
        <inet-address value="${jboss.bind.address.management:[::1]}"/>
    </interface>
    ....
</interfaces>

1.5. JBoss EAP サーバー設定の最適化

JBoss EAP サーバーをインストール し、管理ユーザーを作成 したら、サーバー設定を最適化することが推奨されます。

パフォーマンスチューニングガイド』で、本番環境にアプリケーションをデプロイするときに一般的な問題が発生しないようサーバー設定を最適化する方法を必ず確認してください。通常の最適化には、ulimit の設定ガベッジコレクションの有効化Java ヒープダンプの作成スレッドプールサイズの調整 などが含まれます。

また、製品のリリースに既存のパッチを適用するとよいでしょう。EAP の各パッチには、多くのバグ修正が含まれています。詳細は、JBoss EAP『パッチおよびアップグレードガイド』の「JBoss EAP のパッチ適用」を参照してください。

第2章 JBoss EAP を使用したアプリケーションの開発

2.1. 概要

本ガイドは、Red Hat CodeReady Studio と JBoss EAP 7 クイックスタートを使用してアプリケーションの開発を始めるための情報を提供します。

Red Hat CodeReady Studio は、JBoss アプリケーション開発のプラグインを統合する Eclipse ベースの統合開発環境 (IDE) です。Red Hat CodeReady Studio では、JBoss 固有のウィザードやアプリケーションを JBoss EAP サーバーへデプロイする機能を使用してアプリケーション開発を補助します。異なる Java EE 技術を使用してアプリケーションの開発を始められるように、JBoss EAP 7 には多くのクイックスタートコードサンプルが含まれています。

2.2. 開発環境の設定

  1. Red Hat CodeReady Studio をダウンロードしてインストールします。

    手順については、Red Hat CodeReady Studio『Installation Guide』の「Installing CodeReady Studio stand-alone using the Installer」を参照してください。

  2. Red Hat CodeReady Studio で JBoss EAP サーバーを設定します。

    手順は、『Getting Started with CodeReady Studio Tools』の「Downloading, Installing, and Setting Up JBoss EAP from within the IDE」を参照してください。

2.3. クイックスタートサンプルの使用

JBoss EAP で提供されるクイックスタートサンプルは Maven プロジェクトです。

2.3.1. Maven

Apache Maven は、ソフトウェアプロジェクトの作成、管理、および構築を行う Java アプリケーションの開発で使用される分散型ビルド自動化ツールです。Maven は Project Object Model (POM) と呼ばれる標準の設定ファイルを利用して、プロジェクトの定義や構築プロセスの管理を行います。POM はモジュールやコンポーネントの依存関係、ビルドの順番、結果となるプロジェクトパッケージングのターゲットを記述し、XML ファイルを使用して出力します。こうすることで、プロジェクトが正しく統一された状態で構築されるようにします。

Maven は、リポジトリーを使用してアーカイブを行います。Maven リポジトリーには Java ライブラリー、プラグイン、およびその他のビルドアーティファクトが格納されています。デフォルトのパブリックリポジトリーは Maven 2 Central Repository ですが、複数の開発チームの間で共通のアーティファクトを共有する目的で、社内のプライベートおよび内部リポジトリーとすることが可能です。また、サードパーティーのリポジトリーも利用できます。詳細は Apache Maven プロジェクトおよび 『Introduction to Repositories』ガイドを参照してください。

JBoss EAP には、Java EE 開発者が JBoss EAP 6 でアプリケーションを構築する際に使用する要件の多くが含まれる Maven リポジトリーが含まれます。

JBoss EAP で Maven を使用する方法の詳細は、JBoss EAP『開発ガイド』の「JBoss EAP で Maven を使用」を参照してください。

2.3.2. クイックスタートでの Maven の使用

アプリケーションをビルドし、JBoss EAP 7 にデプロイするのに必要なアーティファクトと依存関係はパブリックリポジトリーでホストされます。JBoss EAP 7 のクイックスタートでは、Maven settings.xml ファイルを設定して、クイックスタートをビルドするときにこれらのリポジトリーを使用する必要がなくなりました。Maven リポジトリーはクイックスタートプロジェクト POM ファイルに設定されるようになりました。この設定方法は、クイックスタートを容易に使えるようにするために利用できますが、ビルドが遅くなる可能性があるため、通常は本番プロジェクトでの使用は推奨されません。

Red Hat CodeReady Studio には Maven が含まれるため、個別にダウンロードおよびインストールする必要はありません。

Maven コマンドラインを使用してアプリケーションをビルドおよびデプロイする場合は、最初に Apache Maven プロジェクトから Maven をダウンロードし、Maven のドキュメントに記載されている手順に従ってインストールします。

2.3.3. クイックスタートのダウンロードおよび実行

2.3.3.1. クイックスタートのダウンロード

JBoss EAP には、さまざまな Java EE の技術を使用してアプリケーションを作成するのに役立つ包括的なクイックスタートコードサンプルが含まれています。クイックスタートは Red Hat カスタマーポータルからダウンロードできます。

  1. Red Hat カスタマーポータルの JBoss EAP ダウンロードページ にログインします。
  2. Version ドロップダウンメニューで 7.2 を選択します。
  3. 一覧で Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 7.2.0 Quickstarts を見つけ、Download をクリックしてクイックスタートが含まれる ZIP ファイルをダウンロードします。
  4. ZIP ファイルを希望の場所に保存します。
  5. ZIP ファイルを展開します。

2.3.3.2. Red Hat CodeReady Studio でのクイックスタートの実行

クイックスタートのダウンロード完了後、Red Hat Developer Studio にインポートし、JBoss EAP にデプロイできます。

クイックスタートの Red Hat CodeReady Studio へのインポート

各クイックスタートには、プロジェクトおよび設定情報が含まれる POM ファイルが同梱されています。この POM ファイルを使用すると、簡単にクイックスタートを Red Hat CodeReady Studio にインポートできます。

重要

Red Hat CodeReady Studio へのインポート時にクイックスタートプロジェクトフォルダーが IDE ワークスペース内にある場合、IDE は無効なプロジェクト名と WAR アーカイブ名を生成します。作業を開始する前に、クイックスタートプロジェクトフォルダーが IDE ワークスペースの外部にあることを確認してください。

  1. Red Hat CodeReady Studio を起動します。
  2. FileImport の順に選択します。
  3. MavenExisting Maven Projects の順に選択し、Next をクリックします。

    図2.1 既存の Maven プロジェクトのインポート

    *Import* ウィンドウ。
  4. 対象のクイックスタートのディレクトリー (helloworld など) を参照し、OK をクリックします。Projects リストボックスに、選択したクイックスタートプロジェクトの pom.xml ファイルが示されます。

    図2.2 Maven プロジェクトの選択

    *Maven Projects* 選択ウィンドウ。
  5. Finish をクリックします。

helloworld クイックスタートの実行

helloworld クイックスタートを実行すると、JBoss EAP サーバーが適切に設定および実行されたことを簡単に検証できます。

  1. サーバーを定義していない場合は、JBoss EAP サーバーを Red Hat CodeReady Studio に追加します。『Getting Started with CodeReady Tools』の「Downloading, Installing, and Setting Up JBoss EAP from within the IDE」を参照してください。
  2. Project Explorer タブの helloworld プロジェクトを右クリックし、Run AsRun on Server の順に選択します。

    図2.3 Run As - Run on Server

    *Run As* → *Run on Server* 画面キャプチャー。
  3. サーバーリストから JBoss EAP 7.2 サーバーを選択し、Next をクリックします。

    図2.4 Run on Server

    *Run on Server* ウィンドウが表示されます。
  4. helloworld クイックスタートはすでにリストされ、サーバーで設定できる状態です。Finish をクリックしてクイックスタートをデプロイします。

    図2.5 サーバーで設定されたリソースの変更

    *Add and Remove Resources* ウィンドウ。
  5. 結果を検証します。

    • Server タブで、JBoss EAP 7.2 サーバーの状態が Started に変わります。
    • Console タブに、JBoss EAP サーバーの起動と helloworld クイックスタートのデプロイメントに関するメッセージが表示されます。

      WFLYUT0021: Registered web context: /helloworld
      WFLYSRV0010: Deployed "helloworld.war" (runtime-name : "helloworld.war")
    • helloworld アプリケーションは http://localhost:8080/helloworld で利用でき、Hello World! というテキストが表示されます。

helloworld クイックスタートの詳細は、「helloworld クイックスタート」を参照してください。

bean-validation クイックスタートの実行

bean-validation などの一部のクイックスタートは、ユーザーインターフェースレイヤーの代わりに Arquillian テストを提供して機能を示します。

  1. bean-validation クイックスタートを Red Hat CodeReady Studio にインポートします。
  2. Servers タブでサーバーを右クリックし、Start を選択して JBoss EAP サーバーを起動します。Servers タブが表示されない場合またはサーバーが未定義の場合は、JBoss EAP サーバーを Red Hat CodeReady Studio に追加します。『Getting Started with CodeReady Tools』の「Downloading, Installing, and Setting Up JBoss EAP from within the IDE」を参照してください。
  3. Project Explorer タブの bean-validation プロジェクトを右クリックし、Run AsMaven Build の順に選択します。
  4. 以下を Goals 入力フィールドに入力し、Run を実行します。

    clean verify -Parq-remote

    図2.6 設定の編集

    *Edit Configuration* ウインドウ。
  5. 結果を検証します。

    Console タブに bean-validation Arquillian テストの結果が表示されます。

    -------------------------------------------------------
     T E S T S
    -------------------------------------------------------
    Running org.jboss.as.quickstarts.bean_validation.test.MemberValidationTest
    Tests run: 5, Failures: 0, Errors: 0, Skipped: 0, Time elapsed: 2.189 sec
    
    Results :
    
    Tests run: 5, Failures: 0, Errors: 0, Skipped: 0
    
    [INFO] ------------------------------------------------------------------------
    [INFO] BUILD SUCCESS
    [INFO] ------------------------------------------------------------------------

2.3.3.3. コマンドラインでのクイックスタートの実行

Maven を使用すると、コマンドラインから簡単にクイックスタートをビルドおよびデプロイできます。Maven がインストールされていない場合は Apache Maven プロジェクトを参照し、ダウンロードとインストールを行ってください。

README.md ファイルは、システム要件、Maven の設定、ユーザーの追加、およびクイックスタートの実行に関する一般的な情報が含まれるクイックスタートのルートディレクトリーにあります。

各クイックスタートには、クリックスタートを実行するための特定の手順と Maven コマンドが含まれる独自の README.md ファイルも含まれます。

コマンドラインでの helloworld クイックスタートの実行

  1. helloworld クイックスタートのルートディレクトリーにある README.md ファイルを確認します。
  2. JBoss EAP サーバーを起動します。

    $ EAP_HOME/bin/standalone.sh
  3. helloworld クイックスタートディレクトリーへ移動します。
  4. クイックスタートの README.md ファイルにある Maven コマンドを使用して、クイックスタートをビルドおよびデプロイします。

    $ mvn clean install wildfly:deploy
  5. helloworld アプリケーションは http://localhost:8080/helloworld で使用でき、Hello World! というテキストが表示されます。

2.4. クイックスタートサンプルの検証

2.4.1. helloworld クイックスタート

helloworld クイックスタートは JBoss EAP に単純なサーブレットをデプロイする方法を示します。ビジネスロジックは CDI (Contexts and Dependency Injection: コンテキストと依存関係の挿入) Bean として提供されるサービスにカプセル化され、サーブレットに挿入されます。このクイックスタートに基づいて、サーバーを適切に設定および起動することができます。

コマンドラインを使用してこのクイックスタートをビルドしデプロイする手順の詳細については、helloworld クイックスタートディレクトリーのルートにある README.html ファイルを参照してください。このトピックでは、Red Hat CodeReady Studio を使用してクイックスタートを実行する方法を説明します (Red Hat CodeReady Studio がインストールされ、Maven が設定された状態で helloworld クイックスタートがインポートされ、正常に実行されたことを前提とします)。

要件
  • Red Hat CodeReady Studio をインストールします。手順については、Red Hat CodeReady Studio『Installation Guide』の「Installing CodeReady Studio stand-alone using the Installer」を参照してください。
  • helloworld クイックスタートを実行します。手順は「Red Hat Developer Studio でのクイックスタートの実行」を参照してください。
  • Web ブラウザーを開いて、http://localhost:8080/helloworld でアプリケーションにアクセスし、helloworld クイックスタートが正常に JBoss EAP にデプロイされたことを確認します。
ディレクトリー構造の確認

helloworld クイックスタートのコードは QUICKSTART_HOME/helloworld/ ディレクトリーにあります。helloworld クイックスタートはサーブレットと CDI Bean によって構成されます。また、バージョン番号が 1.1 であり、bean-discovery-modeall であるアプリケーションの WEB-INF ディレクトリーに beans.xml ファイルが含まれます。このマーカーファイルにより、WAR が Bean アーカイブとして識別され、JBoss EAP がこのアプリケーションで Bean を検索し、CDI をアクティベートするよう指示されます。

src/main/webapp/ ディレクトリーにクイックスタートのファイルが含まれます。このサンプルのすべての設定ファイルは、src/main/webapp/ 内の WEB-INF/ ディレクトリーにあり、beans.xml ファイルが含まれます。src/main/webapp/ ディレクトリーには index.html ファイルも含まれています。このファイルは簡単なメタリフレッシュ (meta refresh) を使用して、ユーザーのブラウザーを http://localhost:8080/helloworld/HelloWorld にあるサーブレットにリダイレクトします。このクイックスタートには web.xml ファイルは必要ありません。

コードの確認

パッケージの宣言とインポートはこれらのリストからは除外されています。完全リストはクイックスタートのソースコードで確認できます。

  1. HelloWorldServlet コードを確認します。

    HelloWorldServlet.java ファイルは src/main/java/org/jboss/as/quickstarts/helloworld/ ディレクトリーにあります。このサーブレットが情報をブラウザーに送ります。

    例: HelloWorldServlet クラスコード

    42 @SuppressWarnings("serial")
    43 @WebServlet("/HelloWorld")
    44 public class HelloWorldServlet extends HttpServlet {
    45
    46     static String PAGE_HEADER = "<html><head><title>helloworld</title></head><body>";
    47
    48     static String PAGE_FOOTER = "</body></html>";
    49
    50     @Inject
    51	   HelloService helloService;
    52
    53     @Override
    54     protected void doGet(HttpServletRequest req, HttpServletResponse resp) throws ServletException, IOException {
    55         resp.setContentType("text/html");
    56         PrintWriter writer = resp.getWriter();
    57         writer.println(PAGE_HEADER);
    58         writer.println("<h1>" + helloService.createHelloMessage("World") + "</h1>");
    59         writer.println(PAGE_FOOTER);
    60         writer.close();
    61     }
    62
    63 }

    表2.1 HelloWorldServlet の詳細

    注記

    43

    必要な作業は @WebServlet アノテーションを追加し、サーブレットにアクセスするために使用する URL にマッピングを提供するだけです。

    46〜48

    各 Web ページには適切な形式の HTML が必要になります。本クイックスタートは静的な文字列を使用して最低限のヘッダーとフッターの出力を書き出します。

    50〜51

    これらの行は、実際のメッセージを生成する HelloService CDI Bean を挿入します。HelloService の API を変更しない限り、ビューレイヤーを変更せずに HelloService の実装を後で変更することが可能です。

    58

    この行はサービスを呼び出し、「Hello World」というメッセージを生成して HTTP 要求へ書き出します。

  2. HelloService コードを確認します。

    HelloService.java ファイルは src/main/java/org/jboss/as/quickstarts/helloworld/ ディレクトリーにあります。このサービスは単にメッセージを返します。XML やアノテーションの登録は必要ありません。

    例: HelloService クラスコード

    public class HelloService {
    
        String createHelloMessage(String name) {
            return "Hello " + name + "!";
        }
    }

2.4.2. numberguess クイックスタート

numberguess クイックスタートは単純な非永続アプリケーションを作成し、JBoss EAP にデプロイする方法を示します。情報は JSF ビューを使用して表示され、ビジネスロジックは 2 つの CDI Bean にカプセル化されます。numberguess クイックスタートでは 1 から 100 までの数字を当てるチャンスが 10 回与えられます。数字を選択した後、その数字が正解の数字よりも大きいかまたは小さいかが表示されます。

numberguess クイックスタートのコードは QUICKSTART_HOME/numberguess/ ディレクトリーにあります。QUICKSTART_HOME は JBoss EAP のクイックスタートをダウンロードし、展開したディレクトリーです。numberguess クイックスタートは複数の Bean、設定ファイル、および Facelets (JSF) ビューによって構成され、WAR モジュールとしてパッケージ化されています。

コマンドラインを使用してこのクイックスタートをビルドしデプロイする手順の詳細については、numberguess クイックスタートディレクトリーのルートにある README.html ファイルを参照してください。以下の例では、Red Hat CodeReady Studio を使用してクイックスタートを実行します。

要件
  • Red Hat CodeReady Studio をインストールします。手順については、Red Hat CodeReady Studio『Installation Guide』の「Installing CodeReady Studio stand-alone using the Installer」を参照してください。
  • numberguess クイックスタートを実行します。手順については、「Red Hat CodeReady Studio でのクイックスタートの実行」を参照し、手順の helloworldnumberguess に置き換えてください。
  • Web ブラウザーを開いて http://localhost:8080/numberguess でアプリケーションにアクセスし、numberguess クイックスタートが正常に JBoss EAP にデプロイされたことを確認します。
設定ファイルの確認

このサンプルのすべての設定ファイルは、クイックスタートの QUICKSTART_HOME/numberguess/src/main/webapp/WEB-INF/ ディレクトリーにあります。

  1. faces-config.xml ファイルを確認します。

    本クイックスタートは faces-config.xml ファイル名の JSF 2.2 バージョンを使用します。Facelets の標準的なバージョンが JSF 2.2 のデフォルトのビューハンドラーであるため、設定は必要ありません。このファイルはルート要素のみで構成され、JSF をアプリケーションで有効にする必要があることを示すマーカーファイルにすぎません。

    <faces-config version="2.2"
       xmlns="http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee"
       xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
       xsi:schemaLocation="
          http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee
          http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee/web-facesconfig_2_2.xsd">
    
    </faces-config>
  2. beans.xml ファイルを確認します。

    beans.xml ファイルには、1.1 のバージョン番号と allbean-discovery-mode が含まれます。このファイルは、WAR を Bean アーカイブとして識別し、JBoss EAP がこのアプリケーションで Bean を検索し、CDI をアクティベートするよう指示するマーカーファイルです。

    <beans xmlns="http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
        xsi:schemaLocation="
          http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee
          http://xmlns.jcp.org/xml/ns/javaee/beans_1_1.xsd"
        bean-discovery-mode="all">
    </beans>
注記

このクイックスタートは web.xml ファイルを必要としません。

2.4.2.1. JSF コードの確認

JSF はソースファイルに .xhtml ファイル拡張子を使用しますが、レンダリングされたビューは .jsf 拡張子で提供されます。home.xhtml ファイルは src/main/webapp/ ディレクトリーにあります。

例: JSF ソースコード

19<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
20	xmlns:ui="http://java.sun.com/jsf/facelets"
21	xmlns:h="http://java.sun.com/jsf/html"
22	xmlns:f="http://java.sun.com/jsf/core">
23
24	<head>
25	<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-8859-1" />
26	<title>Numberguess</title>
27	</head>
28
29	<body>
30	<div id="content">
31		<h1>Guess a number...</h1>
32		<h:form id="numberGuess">
33
34		<!-- Feedback for the user on their guess -->
35	<div style="color: red">
36		<h:messages id="messages" globalOnly="false" />
37		<h:outputText id="Higher" value="Higher!"
38 		  rendered="#{game.number gt game.guess and game.guess ne 0}" />
39		<h:outputText id="Lower" value="Lower!"
40		   rendered="#{game.number lt game.guess and game.guess ne 0}" />
41	</div>
42
43	<!-- Instructions for the user -->
44	<div>
45	I'm thinking of a number between <span
46	id="numberGuess:smallest">#{game.smallest}</span> and <span
47	id="numberGuess:biggest">#{game.biggest}</span>. You have
48	#{game.remainingGuesses} guesses remaining.
49	</div>
50
51	<!-- Input box for the users guess, plus a button to submit, and reset -->
52	<!-- These are bound using EL to our CDI beans -->
53	<div>
54	Your guess:
55	<h:inputText id="inputGuess" value="#{game.guess}"
56		required="true" size="3"
57		disabled="#{game.number eq game.guess}"
58		validator="#{game.validateNumberRange}" />
59		<h:commandButton id="guessButton" value="Guess"
60			action="#{game.check}"
61			disabled="#{game.number eq game.guess}" />
62	</div>
63	<div>
64	<h:commandButton id="restartButton" value="Reset"
65	action="#{game.reset}" immediate="true" />
66	</div>
67	</h:form>
68
69	</div>
70
71	<br style="clear: both" />
72
73	</body>
74</html>

以下の行番号は、Red Hat CodeReady Studio でファイルを表示するときに示されるものに対応します。

表2.2 JSF の詳細

注記

36〜40

これらはユーザーに送信できるメッセージ、「Higher」(より大きい) と「Lower」(より小さい) です。

45〜48

ユーザーが数を選択するごとに数字の範囲が狭まります。有効な数の範囲が分かるようにこの文章は変更されます。

55〜58

この入力フィールドは値式を使用して Bean プロパティーにバインドされます。

58

ユーザーが誤って範囲外の数字を入力しないようにバリデーターのバインディングが使用されます。バリデーターがないと、ユーザーが範囲外の数字を使用する可能性があります。

59〜61

ユーザーの選択した数字をサーバーに送る方法がなければなりません。ここでは、Bean 上のアクションメソッドをバインドします。

2.4.2.2. クラスファイルの確認

numberguess クイックスタートのソースファイルはすべて QUICKSTART_HOME/numberguess/src/main/java/org/jboss/as/quickstarts/numberguess/ ディレクトリーにあります。パッケージの宣言とインポートはこれらのリストからは除外されています。完全リストはクイックスタートのソースコードで確認できます。

  1. Random.java 修飾子コードの検証

    修飾子は、型を基にしたインジェクションの対象となる 2 つの bean 間のあいまいさを取り除くために使用されます。修飾子に関する情報は、JBoss EAP『開発ガイド』の「修飾子を使用したあいまいなインジェクションの解決」を参照してください。@Random 修飾子は乱数のインジェクトに使用されます。

    @Target({ TYPE, METHOD, PARAMETER, FIELD })
    @Retention(RUNTIME)
    @Documented
    @Qualifier
    public @interface Random {
    
    }
  2. MaxNumber.java 修飾子コードの検証

    @MaxNumber qualifier は最大許可数の挿入に使用されます。

    @Target({ TYPE, METHOD, PARAMETER, FIELD })
    @Retention(RUNTIME)
    @Documented
    @Qualifier
    public @interface MaxNumber {
    }
  3. Generator.java コードの検証

    Generator クラスは、producer メソッドを介して乱数を作成し、producer メソッドを介して最大可能数を公開します。このクラスはアプリケーションスコープであるため、毎回異なる乱数になることはありません。

    @SuppressWarnings("serial")
    @ApplicationScoped
    public class Generator implements Serializable {
    
        private java.util.Random random = new java.util.Random(System.currentTimeMillis());
    
        private int maxNumber = 100;
    
        java.util.Random getRandom() {
            return random;
        }
    
        @Produces
        @Random
        int next() {
            // a number between 1 and 100
            return getRandom().nextInt(maxNumber - 1) + 1;
        }
    
        @Produces
        @MaxNumber
        int getMaxNumber() {
            return maxNumber;
        }
    }
  4. Game.java コードの検証

    セッションスコープのクラス Game は、アプリケーションのプライマリーエントリーポイントです。ゲームの設定や再設定、ユーザーが選択する数字のキャプチャーや検証、FacesMessage によるユーザーへのフィードバック提供を行います。コンストラクト後の lifecycle メソッドを使用し、@Random Instance<Integer> bean から乱数を取得することによりゲームを初期化します。

    このクラスの @Named アノテーションを見てください。このアノテーションは式言語 (EL) を使用して Bean が JSF ビューにアクセスできるようにしたい場合のみ必要です。この場合 #{game} が EL になります。

    @SuppressWarnings("serial")
    @Named
    @SessionScoped
    public class Game implements Serializable {
    
        /**
         * The number that the user needs to guess
         */
        private int number;
    
        /**
         * The users latest guess
         */
        private int guess;
    
        /**
         * The smallest number guessed so far (so we can track the valid guess range).
         */
        private int smallest;
    
        /**
         * The largest number guessed so far
         */
        private int biggest;
    
        /**
         * The number of guesses remaining
         */
        private int remainingGuesses;
    
        /**
         * The maximum number we should ask them to guess
         */
        @Inject
        @MaxNumber
        private int maxNumber;
    
        /**
         * The random number to guess
         */
        @Inject
        @Random
        Instance<Integer> randomNumber;
    
        public Game() {
        }
    
        public int getNumber() {
            return number;
        }
    
        public int getGuess() {
            return guess;
        }
    
        public void setGuess(int guess) {
            this.guess = guess;
        }
    
        public int getSmallest() {
            return smallest;
        }
    
        public int getBiggest() {
            return biggest;
        }
    
        public int getRemainingGuesses() {
            return remainingGuesses;
        }
    
        /**
         * Check whether the current guess is correct, and update the biggest/smallest guesses as needed. Give feedback to the user
         * if they are correct.
         */
        public void check() {
            if (guess > number) {
                biggest = guess - 1;
            } else if (guess < number) {
                smallest = guess + 1;
            } else if (guess == number) {
                FacesContext.getCurrentInstance().addMessage(null, new FacesMessage("Correct!"));
            }
            remainingGuesses--;
        }
    
        /**
         * Reset the game, by putting all values back to their defaults, and getting a new random number. We also call this method
         * when the user starts playing for the first time using {@linkplain PostConstruct @PostConstruct} to set the initial
         * values.
         */
        @PostConstruct
        public void reset() {
            this.smallest = 0;
            this.guess = 0;
            this.remainingGuesses = 10;
            this.biggest = maxNumber;
            this.number = randomNumber.get();
        }
    
        /**
         * A JSF validation method which checks whether the guess is valid. It might not be valid because there are no guesses left,
         * or because the guess is not in range.
         *
         */
        public void validateNumberRange(FacesContext context, UIComponent toValidate, Object value) {
            if (remainingGuesses <= 0) {
                FacesMessage message = new FacesMessage("No guesses left!");
                context.addMessage(toValidate.getClientId(context), message);
                ((UIInput) toValidate).setValid(false);
                return;
            }
            int input = (Integer) value;
    
            if (input < smallest || input > biggest) {
                ((UIInput) toValidate).setValid(false);
    
                FacesMessage message = new FacesMessage("Invalid guess");
                context.addMessage(toValidate.getClientId(context), message);
            }
        }
    }

付録A リファレンス資料

A.1. サーバーランタイム引数

アプリケーションサーバーの起動スクリプトは実行時に引数とスイッチを受け入れます。そのため、standalone.xmldomain.xml、および host.xml 設定ファイルに定義されていない他の設定でサーバーを起動できます。

他の設定には、ソケットバインディングの代替セットを持つサーバーの起動や 2 次設定が含まれていることがあります。

help スイッチ -h または --help を起動時に渡すと、利用可能なパラメーターのリストを使用できます。

表A.1 ランタイムスイッチおよび引数

引数またはスイッチ操作モード説明

--admin-only

Standalone

サーバーの実行タイプを ADMIN_ONLY に設定します。これにより管理インターフェースが開かれ、管理リクエストが許可されますが、他のランタイムサービスは起動されず、エンドユーザーのリクエストは許可されません。この代わりに --start-mode=admin-only を使用することが推奨されます。

--admin-only

Domain

ホストコントローラーの実行タイプを ADMIN_ONLY に設定します。これにより管理インターフェースが開かれ、管理リクエストが許可されますが、サーバーは起動しません。ホストコントローラーがドメインのマスターである場合はスレーブホストコントローラーからの受信接続が許可されます。

-b=<value>、-b <value>

Standalone、Domain

パブリックインターフェースのバインドアドレスを設定するために使用される jboss.bind.address システムプロパティーを設定します。値の指定がない場合は、デフォルトで 127.0.0.1 が指定されます。他のインターフェースにバインドアドレスを設定するには -b<interface>=<value> エントリーを確認します。

-b<interface>=<value>

Standalone、Domain

システムプロパティー jboss.bind.address.<interface> を指定の値に設定します。例: -bmanagement=IP_ADDRESS

--backup

Domain

このホストがドメインコントローラーではない場合でも永続ドメイン設定のコピーを保持します。

-c=<config>、-c <config>

Standalone

使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは standalone.xml です。

-c=<config>、-c <config>

Domain

使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは domain.xml です。

--cached-dc

Domain

ホストがドメインコントローラーではなく、起動時にドメインコントローラーに接続できない場合は、ローカルでキャッシュされたドメイン設定のコピーを使用してブートします。

--debug [<port>]

Standalone

オプションの引数を用いてデバッグモードを有効にし、ポートを指定します。起動スクリプトがサポートする場合のみ動作します。

-D<name>[=<value>]

Standalone、Domain

システムプロパティーを設定します。

--domain-config=<config>

Domain

使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは domain.xml です。

--git-repo

Standalone

サーバー設定データの管理および永続化に使用される Git リポジトリーの場所。これは、ローカルで保存する場合は local を指定し、リモートの場合はリモートリポジトリーへの URL を指定します。

--git-branch

Standalone

使用する Git リポジトリーのブランチまたはタグ名。ブランチまたはタグ名が存在しないと作成されないため、この引数には既存のブランチまたはタグ名を指定する必要があります。タグ名を使用する場合、リポジトリーを detached HEAD 状態にし、今後のコミットがブランチにアタッチされないようにします。タグ名は読み取り専用で、通常複数のノード全体で設定をレプリケートする必要があるときに使用されます。

--git-auth

Standalone

Elytron 設定ファイルへの URL には、リモート Git リポジトリーへの接続時に使用される認証情報が含まれています。この引数は、Git リポジトリーに認証が必要な場合に必要となります。Git は SSH 認証をサポートしますが、Elytron はサポートしないため、プライベートキーを使用してパスワードのないデフォルトの SSH 認証のみがサポートされます。この引数は local リポジトリーとは使用されません。

-h、--help

Standalone、Domain

ヘルプメッセージを表示し、終了します。

--host-config=<config>

Domain

使用するホスト設定ファイルの名前。デフォルトは host.xml です。

--interprocess-hc-address=<address>

Domain

ホストコントローラーがプロセスコントローラーからの通信をリッスンしなければならないアドレス。

--interprocess-hc-port=<port>

Domain

ホストコントローラーがプロセスコントローラーからの通信をリッスンしなければならないポート。

--master-address=<address>

Domain

システムプロパティー jboss.domain.master.address を指定の値に設定します。デフォルトのスレーブホストコントローラー設定では、マスターホストコントローラーのアドレスを設定するために使用されます。

--master-port=<port>

Domain

システムプロパティー jboss.domain.master.port を指定の値に設定します。デフォルトのスレーブホストコントローラー設定では、マスターホストコントローラーによるネイティブ管理の通信で使用されるポートを設定するために使用されます。

--read-only-server-config=<config>

Standalone

使用するサーバー設定ファイルの名前。元のファイルは上書きされないため、--server-config および -c とは異なります。

--read-only-domain-config=<config>

Domain

使用するドメイン設定ファイルの名前。最初のファイルは上書きされないため、--domain-config および -c とは異なります。

--read-only-host-config=<config>

Domain

使用するホスト設定ファイルの名前。最初のファイルは上書きされないため、--host-config とは異なります。

-P=<url>、-P <url>、--properties=<url>

Standalone、Domain

該当する URL からシステムプロパティーをロードします。

--pc-address=<address>

Domain

プロセスコントローラーが制御するプロセスからの通信をリッスンするアドレス。

--pc-port=<port>

Domain

プロセスコントローラーが制御するプロセスからの通信をリッスンするポート。

-S<name>[=<value>]

Standalone

セキュリティープロパティーを設定します。

-secmgr

Standalone、Domain

セキュリティーマネージャーがインストールされた状態でサーバーを実行します。

--server-config=<config>

Standalone

使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは standalone.xml です。

--start-mode=<mode>

Standalone

サーバーの起動モードを設定します。このオプションは、 --admin-only と併用できません。有効な値は以下のとおりです。

  • normal: サーバーは通常どおりに起動します。
  • admin-only: サーバーは管理インターフェースのみを開き、管理リクエストを許可しますが、他のランタイムサービスは起動せず、エンドユーザーのリクエストを許可しません。
  • suspend: サーバーは中断モードで起動され、再開するまでリクエストに対処しません。

-u=<value>、-u <value>

Standalone、Domain

設定ファイルの socket-binding 要素のマルチキャストアドレスを設定するために使用される jboss.default.multicast.address システムプロパティーを設定します。値の指定がない場合はデフォルトで 230.0.0.4 が指定されます。

-v、-V、--version

Standalone、Domain

アプリケーションサーバーのバージョンを表示し、終了します。

警告

JBoss EAP に同梱される設定ファイルは、スイッチ (-b-u など) を処理するよう設定されます。スイッチによって制御されるシステムプロパティーを使用しないよう設定ファイルを変更した場合は、実行するコマンドにスイッチを追加しても効果はありません。

A.2. Add-User ユーティリティー引数

以下の表は、add-user.sh または add-user.bat スクリプトで使用できる引数を示しています。これらのスクリプトは既定の認証のプロパティーファイルに新しいユーザーを追加するためのユーティリティーです。

表A.2 add-user コマンド引数

コマンドライン引数説明

-a

アプリケーションレルムでユーザーを作成します。省略した場合、デフォルトでは管理レルムでユーザーが作成されます。

-dc <value>

プロパティーファイルが含まれるドメイン設定ディレクトリー。省略した場合、デフォルトのディレクトリーは EAP_HOME/domain/configuration/ になります。

-sc <value>

プロパティーファイルが含まれる代替のスタンドアロンサーバー設定ディレクトリー。省略した場合、デフォルトのディレクトリーは EAP_HOME/standalone/configuration/ になります。

-up、--user-properties <value>

代替のユーザープロパティーファイルの名前。絶対パスを使用でき、代替の設定ディレクトリーを指定する -sc または -dc 引数とともに使用されるファイル名を使用することもできます。

-g、--group <value>

このユーザーに割り当てるグループのコンマ区切りリスト。

-gp、--group-properties <value>

代替のグループプロパティーファイルの名前。絶対パスを使用でき、代替の設定ディレクトリーを指定する -sc または -dc 引数とともに使用されるファイル名を使用することもできます。

-p、--password <value>

ユーザーのパスワード。

-u、--user <value>

ユーザーの名前。ユーザー名には、以下の文字のみを使用できます。文字数と順番は自由です。

  • 英数字 (a-z、A-Z、0-9)
  • ダッシュ (-)、ピリオド (.)、コンマ (,)、アットマーク(@)
  • バックスラッシュ (\)
  • 等号 (=)

-r、--realm <value>

管理インターフェースの保護に使用されるレルムの名前。省略すると、デフォルト値は ManagementRealm になります。

-s、--silent

コンソールへ出力せずに add-user スクリプトを実行します。

-e、--enable

ユーザーを有効にします。

-d、--disable

ユーザーを無効にします。

-cw、--confirm-warning

対話モードで自動的に警告を確認します。

-h、--help

add-user スクリプトの使用情報を表示します。

-ds、 --display-secret

非対話モードで秘密の値を出力します。

A.3. インターフェース属性

注記

この表は、管理モデルで使用される属性名を示しています (管理 CLI を使用している場合など)。XML で使用される名前は管理モデルの名前と異なる場合があるため、XML で使用される要素を EAP_HOME/docs/schema/wildfly-config_5_0.xsd のスキーマ定義ファイルで確認してください。

表A.3 インターフェース属性と値

インターフェース要素説明

any

インターフェースの選択基準の一部は、最低でも基準のネストされたセットの 1 つ (すべてとは限らない) を満たす必要があることを示す要素。

any-address

このインターフェースを使用するソケットをワイルドカードアドレスにバインドする必要があることを示す空の要素。java.net.preferIPv4Stack システムプロパティーが true に設定されていない限り、IPv6 ワイルドカードアドレス (::) が使用されます。この場合、IPv4 ワイルドカードアドレス (0.0.0.0) が使用されます。ソケットがデュアルスタックマシンの IPv6 anylocal アドレスにバインドされた場合は、IPv6 および IPv4 トラフィックの両方を受け入れることができます。 IPv4 (IPv4 マッピング) anylocal アドレスにバインドされた場合は、IPv4 トラフィックのみを受け入れることができます。

inet-address

IPv6 または IPv4 のドット区切り表記の IP アドレス、または IP アドレスに解決できるホスト名。

link-local-address

インターフェースの選択基準の一部として、関連付けられたアドレスがリンクローカルであるかどうかを示す空の要素。

loopback

インターフェースの選択基準の一部として、ループバックインターフェースであるかどうかを示す空の要素。

loopback-address

マシンのループバックインターフェースで実際には設定できないループバックアドレス。IP アドレスが関連付けられた NIC が見つからない場合であっても該当する値が使用されるため、inet-address タイプとは異なります。

multicast

インターフェースの選択基準の一部として、マルチキャストをサポートするかどうかを示す空の要素。

name

インターフェースの名前。

nic

ネットワークインターフェースの名前 (eth0、eth1、lo など)。

nic-match

使用できるインターフェースを見つけるために、マシンで利用可能なネットワークインターフェースの名前を検索する正規表現。

not

インターフェースの選択基準の一部は、基準のネストされたセットを満たしてはならないことを示す要素。

point-to-point

インターフェースの選択基準の一部として、ポイントツーポイントインターフェースであるかどうかを示す空の要素。

public-address

インターフェースの選択基準の一部として、公開されたルーティング可能なアドレスを持つかどうかを示す空の要素。

site-local-address

インターフェースの選択基準の一部として、関連付けられたアドレスがサイトローカルであるかどうかを示す空の要素。

subnet-match

スラッシュ表記法で記述されたネットワーク IP アドレスとアドレスのネットワーク接頭辞のビット数 (例: 192.168.0.0/16)。

up

インターフェースの選択基準の一部として、現在稼動しているかどうかを示す空の要素。

virtual

インターフェースの選択基準の一部として、仮想インターフェースであるかどうかを示す空の要素。

A.4. ソケットバインディング属性

注記

これらの表は、管理モデルで使用される属性名を示しています (管理 CLI を使用している場合など)。XML で使用される名前は管理モデルの名前と異なる場合があるため、XML で使用される要素を EAP_HOME/docs/schema/wildfly-config_5_0.xsd のスキーマ定義ファイルで確認してください。

以下の表は、3 種類のソケットバインディングそれぞれに設定できる属性を表しています。

表A.4 インバウンドソケットバインディング (socket-binding) の属性

属性説明

client-mappings

このソケットバインディングのクライアントマッピングを指定します。このソケットへ接続するクライアントは、希望のアウトバウンドインターフェースと一致するマッピングに指定された宛先アドレスを使用する必要があります。これにより、ネットワークアドレスの変換を使用する高度なネットワークトポロジーまたは複数のネットワークインターフェースにバインディングを持つ高度なネットワークトポロジーが機能します。各マッピングは宣言された順序で評価される必要があり、最初に一致したマッピングを使用して宛先が決定されます。

fixed-port

ソケットグループの他のソケットに数値のオフセットが適用された場合でもポートの値を固定したままにするかどうか。

interface

ソケットがバインドされる必要があるインターネットの名前、またはマルチキャストソケットの場合はリッスンするインターフェース。宣言されたインターフェースの 1 つである必要があります。定義されないと、エンクロージングソケットバインディンググループからの default-interface の値が使用されます。

multicast-address

ソケットがマルチキャストトラフィックを受信するマルチキャストアドレス。指定しないと、ソケットがマルチキャストを受信するよう設定されません。

multicast-port

ソケットがマルチキャストトラフィックを受信するポート。multicast-address が設定されている場合はこれも設定する必要があります。

name

ソケットの名前。ソケット設定情報にアクセスする必要があるサービスは、この名前を使用してソケット設定情報を探します。必須の属性です。

port

ソケットがバインドされる必要があるポートの番号。サーバーによってポートオフセットが適用され、ポートの値がすべて増加または減少される場合、この値は上書きされることに注意してください。

表A.5 リモートアウトバウンドソケットバインディング (remote-destination-outbound-socket-binding) の属性

属性説明

fixed-source-port

数値のオフセットポートがソケットグループの別のアウトバウンドソケットに適用される場合、ポートの値を固定すべきかどうか。

host

このアウトバウンドソケットが接続するリモート宛先のホスト名または IP アドレス。

port

アウトバウンドソケットが接続すべきリモート宛先のポート番号。

source-interface

アウトバウンドソケットのソースアドレスに使用されるインターフェースの名前。

source-port

アウトバウンドソケットのソースポートとして使用されるポート番号。

表A.6 ローカルアウトバウンドソケットバインディング (local-destination-outbound-socket-binding) の属性

属性説明

fixed-source-port

数値のオフセットポートがソケットグループの別のアウトバウンドソケットに適用される場合、ポートの値を固定すべきかどうか。

socket-binding-ref

このアウトバウンドソケットが接続するポートを決定するために使用されるローカルソケットバインディングの名前。

source-interface

アウトバウンドソケットのソースアドレスに使用されるインターフェースの名前。

source-port

アウトバウンドソケットのソースポートとして使用されるポート番号。

A.5. デフォルトのソケットバインディング

以下の表は、各ソケットバインディンググループのデフォルトのソケットバインディングを示しています。

表A.7 standard-sockets

ソケットバインディングポート説明

ajp

8009

Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。

http

8080

デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。

https

8443

デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。

management-http

9990

管理レイヤーを用いた HTTP 通信に使用されます。

management-https

9993

管理レイヤーを用いた HTTPS 通信に使用されます。

txn-recovery-environment

4712

JTA トランザクションリカバリーマネージャー。

txn-status-manager

4713

JTA / JTS トランザクションマネージャー。

表A.8 ha-sockets

ソケットバインディングポートマルチキャストポート説明

ajp

8009

 

Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。

http

8080

 

デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。

https

8443

 

デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。

jgroups-mping

 

45700

マルチキャスト。HA クラスターでの初期メンバーシップの検出に使用されます。

jgroups-tcp

7600

 

TCP を使用した、HA クラスター内でのユニキャストピア検出。

jgroups-udp

55200

45688

UDP を使用した、HA クラスター内でのマルチキャストピア検出。

management-http

9990

 

管理レイヤーを用いた HTTP 通信に使用されます。

management-https

9993

 

管理レイヤーを用いた HTTPS 通信に使用されます。

modcluster

 

23364

JBoss EAP と HTTP ロードバランサー間の通信に対するマルチキャストポート。

txn-recovery-environment

4712

 

JTA トランザクションリカバリーマネージャー。

txn-status-manager

4713

 

JTA / JTS トランザクションマネージャー。

表A.9 full-sockets

ソケットバインディングポート説明

ajp

8009

Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。

http

8080

デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。

https

8443

デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。

iiop

3528

JTS トランザクションおよび他の ORB 依存サービス用の CORBA サービス。

iiop-ssl

3529

SSL 暗号化 CORBA サービス。

management-http

9990

管理レイヤーを用いた HTTP 通信に使用されます。

management-https

9993

管理レイヤーを用いた HTTPS 通信に使用されます。

txn-recovery-environment

4712

JTA トランザクションリカバリーマネージャー。

txn-status-manager

4713

JTA / JTS トランザクションマネージャー。

表A.10 full-ha-sockets

名前ポートマルチキャストポート説明

ajp

8009

 

Apache JServ プロトコル。HTTP クラスタリングおよび負荷分散に使用します。

http

8080

 

デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。

https

8443

 

デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。

iiop

3528

 

JTS トランザクションおよび他の ORB 依存サービス用の CORBA サービス。

iiop-ssl

3529

 

SSL 暗号化 CORBA サービス。

jgroups-mping

 

45700

マルチキャスト。HA クラスターでの初期メンバーシップの検出に使用されます。

jgroups-tcp

7600

 

TCP を使用した、HA クラスター内でのユニキャストピア検出。

jgroups-udp

55200

45688

UDP を使用した、HA クラスター内でのマルチキャストピア検出。

management-http

9990

 

管理レイヤーを用いた HTTP 通信に使用されます。

management-https

9993

 

管理レイヤーを用いた HTTPS 通信に使用されます。

modcluster

 

23364

JBoss EAP と HTTP ロードバランサー間の通信に対するマルチキャストポート。

txn-recovery-environment

4712

 

JTA トランザクションリカバリーマネージャー。

txn-status-manager

4713

 

JTA / JTS トランザクションマネージャー。

表A.11 load-balancer-sockets

名前ポートマルチキャストポート説明

http

8080

 

デプロイされた Web アプリケーションのデフォルトポート。

https

8443

 

デプロイされた Web アプリケーションとクライアント間の SSL 暗号化接続。

management-http

9990

 

管理レイヤーを用いた HTTP 通信に使用されます。

management-https

9993

 

管理レイヤーを用いた HTTPS 通信に使用されます。

mcmp-management

8090

 

ライフサイクルイベントを送信する MCMP (Mod-Cluster Management Protocol) 接続のポート。

modcluster

 

23364

JBoss EAP と HTTP ロードバランサー間の通信に対するマルチキャストポート。





Revised on 2019-11-27 12:59:58 CET

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