Red Hat Training

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第1章 一般概念の概要

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform の設定方法やデプロイ方法を理解する前に、重要な概念の一部を理解する必要があります。

1.1. Java

Java は、オブジェクト指向、クラス、および同時実行などの概念を取り入れるプログラミグ言語およびコンピューティングプラットフォームです。Java アプリケーションはバイトコードにコンパイルされ、Java 仮想マシン (JVM) 内で実行されます。

1.2. アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバーは、web アプリケーションを実行する環境を提供するソフトウェアです。また、ほとんどのアプリケーションサーバーは、環境で実行されている web アプリケーションに API で機能を提供します。たとえば、アプリケーションサーバーはデータベースへ接続するための API を提供できます。

1.3. Java EE 7

Java EE (Java Platform, Enterprise Edition) は、Java アプリケーションを実行および開発するための API とランタイム環境を両方提供する、標準ベースのエンタープライズプラットフォームです。この目的は、簡単に消費できるフレームワークに豊富なエンタープライズ機能を提供してボイラープレートを排除し、技術的な負担を削減することで、開発者の生産性を向上することです。Java EE を構成するフレームワークの組み合わせは厳しくテストされています。JSR 342 をベースとした Java EE 7 は Java EE 6 を引き継ぐプラットフォームで、API によるコンテナーサービスへのアクセスをより容易にし、HTML 5 を含む新興の web 技術のサポートを拡大することに焦点を置いています。

Java EE 7 は API の複数のプロファイル (サブセット) をサポートします。Java EE 7 の仕様はフルプラットフォームおよび Web プロファイルを定義します。

Java EE の Web プロファイル

Java EE 7 の Web プロファイルは web アプリケーションの開発用に設計され、Java EE 7 関連の web ベースの技術によって定義される API のサブセットをサポートします。

Java EE のフルプラットフォーム

Java EE 7 のフルプラットフォームには、Java EE 7 によって定義される API がすべて含まれています (Web プロファイルのすべての項目を含む)。EJB、メッセージングアプリケーション、および web サービス (web アプリケーションではなく) を開発する場合は、フルプラットフォームを使用してください。