第15章 ORB 設定

15.1. Common Object Request Broker Architecture (CORBA)

Common Object Request Broker Architecture (CORBA) は、アプリケーションとサービスが複数の互換性がない言語で記述され、異なるプラットフォームでホストされる場合でも、アプリケーションとサービスが連携することを可能にする標準です。CORBA のリクエストは Object Request Broker (ORB) というサーバーサイドコンポーネントが仲介します。JBoss EAP は、Open JDK ORB コンポーネントを用いて ORB インスタンスを提供します。

ORB は Java Transaction Service (JTS) トランザクションに対して内部的に使用され、ユーザー独自のアプリケーションが使用することもできます。

15.2. JTS トランザクション用 ORB の設定

JBoss EAP のデフォルトインストールでは、トランザクションの ORB サポートが無効になっています。管理 CLI または管理コンソールを使用して iiop-openjdk サブシステムの ORB を設定できます。

注記

iiop-openjdk サブシステムを利用できるのは、管理対象ドメインで full または full-ha プロファイルを使用している場合や、スタンドアロンサーバーの standalone-full.xml または standalone-full-ha.xml 設定ファイルを使用している場合です。

管理 CLI を使用した ORB の設定

管理 CLI を使用して ORB を設定できます。これは、JTS と使用するために行う ORB の最低限の設定です。

以下の管理 CLI コマンドは、full プロファイルを使用する管理対象ドメインを対象としています。必要な場合は設定に応じてプロファイルを変更してください。スタンドアロンサーバーを使用している場合は、コマンドの /profile=full 部分を省略してください。

セキュリティーインターセプターの有効化

値を identityに設定し、security 属性を有効にします。

/profile=full/subsystem=iiop-openjdk:write-attribute(name=security,value=identity)
IIOP サブシステムでのトランザクションの有効化

JTS に対して ORB を有効にするには、transactions 属性の値をデフォルトの spec ではなく full に設定します。

/profile=full/subsystem=iiop-openjdk:write-attribute(name=transactions, value=full)
Transactions サブシステムでの JTS の有効化
/profile=full/subsystem=transactions:write-attribute(name=jts,value=true)
注記

JTS をアクティベートするにはリロードでは不十分なため、サーバーを再起動する必要があります。

管理コンソールを使用した ORB の設定

  1. 管理コンソールの上部で Configuration タブを選択します。
  2. Subsystems を選択します。管理対象ドメインの場合は、最初に適切なプロファイルを選択する必要があります。
  3. IIOP サブシステムを選択し、View をクリックします。
  4. Edit ボタンをクリックし、必要な属性を編集します。各フィールドの詳細を表示するには、ヘルプ リンクをクリックします。
  5. Save をクリックして変更を保存します。