Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat JBoss Enterprise Application Platform

2.10.2. Red Hat Enterprise Linux で JBossEAP6 をサービスとして設定 (Zip、インストーラー)

前提条件

概要

インストールが zip、テキスト、またはグラフィカルな方法で行われた場合、次の手順を使用して、JBoss EAP 6 をサービスとして Red Hat Enterprise Linux にインストールします。RHN (RPM) 方法を使用してインストールが行われた場合、このプロセスは適用されません。

手順2.18 サービスの設定

注記
以下の手順では、JBoss EAP 6 をサービスとしてスタンドアロンモードで実行する方法について説明します。JBoss EAP 6 をサービスとしてドメインモードで実行するには、同じ手順を使用しますが、jboss-as-standalone.shjboss-as-domain.sh に置き換えます。
  1. 起動スクリプトと設定ファイルを見つけます。

    起動スクリプトと関連の設定ファイルは EAP_HOME/bin/init.d/ ディレクトリーにあります。
  2. jboss-eap.conf ファイルの起動オプションをカスタマイズします。

    ファイル jboss-as.conf をテキストエディターで開きます。jboss-as.conf ファイルにはいくつかのオプションがあります。少なくとも、JBOSS_HOME および JBOSS_USER 変数の値を正しく指定ください。これらの変数がない場合は追加します。
  3. ファイルをシステムディレクトリーにコピーします。

    1. まだ存在しない場合は /etc/jboss-as を作成します。
      sudo mkdir /etc/jboss-as
    2. 変更した設定ファイルを /etc/jboss-as ディレクトリーにコピーします。
      sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-as.conf /etc/jboss-as
    3. 起動スクリプトを /etc/init.d ディレクトリーにコピーします。
      sudo cp EAP_HOME/bin/init.d/jboss-as-standalone.sh /etc/init.d
      起動スクリプトを実行可能にします。
      sudo chmod +x /etc/init.d/jboss-as-standalone.sh
  4. 起動スクリプトをサービスとして追加します。

    jboss-as-standalone.sh サービス管理コマンドを使用して、自動的に起動されるサービスのリストに新しい jboss-eap-rhel.sh サービスを追加します。
    sudo chkconfig --add jboss-as-standalone.sh
  5. サービスを起動します。

    Red Hat Enterprise Linux の次のコマンドのいずれかを使用して、サービスが正しくインストールされていることをテストします。
    • Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 の場合:
      sudo service jboss-as-standalone.sh start
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合:
      sudo service jboss-as-standalone start
    すべてが正常に行われた場合は、緑色の OK が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーログを確認し、設定ファイルでパスが正しいことを確認してください。
    注記
    Red Hat Enterprise Linux 7 では緑色の OK は表示されません。
  6. サーバーを再起動すると、サービスが自動的に開始されるようにします。

    サーバーの再起動時に自動的に開始されるサービスのリストにサービスを追加するには、次のコマンドを発行します。
    sudo chkconfig jboss-as-standalone.sh on

結果

JBoss EAP 6 は、Red Hat Enterprise Linux がデフォルトの実行レベルに達すると自動的に起動し、オペレーティングシステムがシャットダウンルーチンを実行すると自動的に停止します。

手順2.19 Red Hat Enterprise Linux から JBoss EAP 6 サービスをアンインストール

注記
以下の手順では、JBoss EAP 6 サービスをスタンドアロンモードでアンインストールする方法について説明します。ドメインモードで JBoss EAP 6 サービスをアンインストールするには、同じ手順を使用しますが、jboss-as-standalone.shjboss-as-domain.sh に置き換えます。
  1. サービスが実行中の場合は最初にターミナルを開き、サービス名を指定して stop コマンドを実行し、サービスを停止します。
    sudo service jboss-as-standalone.sh stop
  2. サービスのリストから JBoss EAP を削除します。
    sudo chkconfig --del jboss-as-standalone.sh
  3. システムディレクトリーファイルを削除します。
    1. サービス起動スクリプトを削除します。
      sudo rm /etc/init.d/jboss-as-standalone.sh
    2. サービス設定ファイルを削除します。
      sudo rm /etc/jboss-as/jboss-as.conf
      重要
      /etc/jboss-as は標準のシステムディレクトリーではありません。使用されている他のファイルがない場合にのみ、ディレクトリー自体も削除してください。
      sudo rm -rf /etc/jboss-as/

結果

JBoss EAP 6 サービスがサーバーからアンインストールされます。