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2.10.3. Microsoft Windows Server で JBoss EAP 6 をサービスとして設定 (Zip、インストーラー)

前提条件

重要
システム環境変数を設定する場合、Windows Server のコマンドプロンプトで set コマンドを使用しても、環境変数が永続的に設定されるわけではありません。setx コマンドを使用するか、Control PanelSystem インターフェイスを使用する必要があります。

概要

次の手順を使用して、JBoss EAP 6 を Microsoft Windows Server のサービスとして設定します。

手順2.20 Microsoft Windows で JBoss EAP 6 のサービスを設定

  1. システム環境変数を作成します。

    以下の 2 つのシステム環境変数を作成します。
    • JBoss EAP 6 インストールディレクトリーを示す JBOSS_HOME
    • NOPAUSE=1
  2. まだ設定されていない場合は、アーキテクチャーのネイティブユーティリティーパッケージをダウンロードして抽出します。

    Windows Server パッケージのネイティブユーティリティーが Jboss EAP 6 の一部としてインストールされていない場合は、適切な 32 ビットまたは 64 ビットパッケージを Red Hat カスタマーポータル https://access.redhat.com からダウンロードします。JBoss EAP 6 インストールを介してネイティブユーティリティーアーカイブを抽出します。
    これにより、JBoss EAP 6 インストールの EAP_HOME\modules\system\layers\base\native ディレクトリーが作成されます
  3. サービスをインストールします。

    ターミナルを開き、ディレクトリーを EAP_HOME\modules\system\layers\base\native\sbin に変更します。
    次の表に示す使用可能なオプションを使用して、service install コマンドで新しいサービスを作成できます。

    表2.4 service install オプション

    引数またはスイッチ 説明
    /startup
    自動起動するサービスを示します。指定しない場合、サービスは手動で開始されるように設定されます。
    /controller HOST:PORT
    管理インターフェイスのホストとポート。省略した場合、デフォルトは localhost:9999 です。
    /host [DOMAIN_HOST]
    オプションのホストコントローラー名でドメインモードを使用することを示します。ホストコントローラー名を省略した場合は、デフォルトの名前 master が使用されます。
    /loglevel LEVEL
    サービスのログレベル: ERRORINFOWARN、または DEBUG。省略した場合、デフォルトは INFO です。
    /name SERVICE_NAME
    作成するサービスの名前。スペースを含めることはできません。省略した場合、デフォルトは JBossEAP6 です。
    /desc "DESCRIPTION"
    サービスの説明。省略した場合、デフォルトは "JBoss Enterprise Application Platform 6" です。
    /serviceuser DOMAIN\USERNAME
    サービスを実行するアカウントの名前を指定します。DOMAIN\USERNAME の形式のアカウント名を使用します。省略した場合、サービスはローカルシステムアカウントとして実行されます。
    /servicepass PASSWORD
    /serviceuser アカウントのパスワード。
    /jbossuser USERNAME
    オプションで、shutdown コマンドに使用する JBoss EAP 6 ユーザー名。
    /jbosspass PASSWORD
    /jbossuser アカウントのパスワード。/jbossuser が指定されている場合に必要です。
    /config XML_FILE
    使用する server-config を指定します。デフォルトは standalone.xml または domain.xml です。
    /hostconfig XML_FILE
    ドメインモードでのみ使用するホスト設定を指定します。デフォルトは host.xml です。
    /base directory
    サーバー/ドメインコンテンツのベースディレクトリーを完全修飾パスとして指定します。デフォルトは %JBOSS_HOME%\standalone または %JBOSS_HOME%\domain です。
    /logpath path
    ログファイルのパスを指定します。/base は、/logpath が定義されてない場合に適用されます。デフォルトは、ドメインモードまたはスタンドアロンモードにより異なり、それぞれ %JBOSS_HOME%\domain\log または %JBOSS_HOME%\standalone\log です。
    /debug
    サービスインストールをデバッグモードで実行します。
    以下は、スタンドアロンモードまたはドメインモードで新しいサービスを作成するための基本的な install コマンドの例です。以下のコマンドを実行します。 サービスのログレベルは必要に応じて変更してください。
    • スタンドアロンモード:
      service.bat install /loglevel INFO
    • ドメインモード:
      JBoss EAP 6 ドメインコントローラーのデフォルトマスターを使用していない場合は、master を JBoss EAP 6 ドメインコントローラーの正しいホスト名またはエイリアスに置き換えます。
      service.bat install /host master /loglevel INFO
    JBossEAP6 という名前の新しい Windows サービスが作成されます。
  4. Services コンソールで新規サービスを検証します。

    ターミナルで次のコマンドを実行して、Windows Services コンソールを開きます。
    services.msc
    デフォルトのサービス名が使用された場合は、Windows サービスのリストに新しいサービスの名前 JBoss EAP6 が表示されます。サービスコンソールからサービスを起動および停止でき、さらにサービスの起動方法および起動時に関する設定を変更できます。
  5. ターミナルから JBoss EAP 6 サービスを起動および停止します。

    ターミナルからサービスを起動するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
    net start JBossEAP6
    ターミナルからサービスを停止するには、以下のコマンドを使用します (必要な場合は、サービス名を変更します)。
    net stop JBossEAP6

結果

JBoss EAP 6 サービスは Microsoft Windows Server で設定されます。

手順2.21 Microsoft Windows Server からの JBoss EAP 6 サービスのアンインストール

  • サービスが実行中の場合は最初にターミナルを開き、サービス名を指定して net stop コマンドを実行し、サービスを停止します。
    net stop JBossEAP6
    ターミナルで、ディレクトリーを EAP_HOME\modules\system\layers\base\native\sbin に変更し、次のコマンドを実行します。
    service uninstall

結果

JBoss EAP 6 サービスが Microsoft Windows Server から削除されました。