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12.6.2.4. データベース接続検証設定の指定

概要

データベースのメンテナンス、ネットワークの問題、またはその他の障害により、JBoss EAP 6 からデータベースへの接続が失われることがあります。サーバー設定ファイルの <datasource> セクション内の <validation> 要素を使用して、データベース接続の検証を有効にします。以下の手順に従って、JBoss EAP 6 でデータベース接続の検証を有効にするようにデータソース設定を設定します。

手順12.3 データベース接続検証設定の指定

  1. 検証方法の選択

    以下のいずれかの検証方法を選択します。
    • <validate-on-match>true</validate-on-match>

      <validate-on-match> オプションが true に設定されている場合は、データ接続が、次の手順で指定された検証メカニズムを使用して接続プールからチェックアウトされるたびに検証されます。
      接続が有効でない場合は、警告がログに書き込まれ、プール内の次の接続が取得されます。このプロセスは、有効な接続が見つかるまで続行します。プール内の各接続を繰り返し処理しない場合は、<use-fast-fail> オプションを使用できます。有効な接続がプールにない場合は、新しい接続が作成されます。接続の作成に失敗すると、例外が要求元アプリケーションに返されます。
      この設定により、最も早いリカバリーが実現されますが、データベースへの負荷が最も大きくなります。ただし、これは、パフォーマンスを気にする必要がない場合は最も安全な方法です。
    • <background-validation>true</background-validation>

      <background-validation> オプションが true に設定されている場合、これを <background-validation-millis> 値と組み合わせて使用して、バックグラウンド検証を実行する頻度を決定します。<background-validation-millis> パラメーターのデフォルト値は 0 ミリ秒です。これは、デフォルトで無効になっていることを意味します。この値は <idle-timeout-minutes> 設定とは違う値に設定してください。
      これは、特定のシステムに最適な <background-validation-millis> 値を決定するためのバランスを取る行為です。値が小さいほどプールの検証頻度が高くなり、より迅速に無効な接続がプールから削除されます。ただし、値が小さいほど、より多くのデータベースリソースが必要になります。値が大きいほど接続検証チェックの頻度が低くなり、データベースリソースの使用量が減りますが、無効な接続が検出されない期間が長くなります。
    注記
    <validate-on-match> オプションが true に設定されている場合、<background-validation> オプションは false に設定する必要があります。その逆も同様です。<background-validation> オプションが true に設定されている場合、<validate-on-match> オプションは false に設定する必要があります。
  2. 検証メカニズムの選択

    以下のいずれかの検証メカニズムを選択します。
    • <valid-connection-checker> クラス名を指定します

      これは、使用中の特定の RDBMS に最適化されているため、推奨されるメカニズムです。JBoss EAP 6 は以下の接続チェッカーを提供します。
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLReplicationValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.JDBC4ValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.NullValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLValidConnectionChecker
      • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseValidConnectionChecker
    • <check-valid-connection-sql> に SQL を指定します

      接続を検証するために使用する SQL ステートメントを提供します。
      以下は、Oracle 用接続を検証するために SQL ステートメントをどのように指定するかの例です。
      <check-valid-connection-sql>select 1 from dual</check-valid-connection-sql>
      MySQL または PostgreSQL の場合は、以下の SQL ステートメントを指定する必要があります。
      <check-valid-connection-sql>select 1</check-valid-connection-sql>
  3. <exception-sorter> クラス名を設定します。

    例外が致命的とマークされた場合、接続はトランザクションに参加していてもすぐに閉じられます。致命的な接続例外を適切に検出およびクリーンアップするには、例外ソータークラスオプションを使用します。JBoss EAP 6 は、以下の例外ソーターを提供します。
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.db2.DB2ExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.informix.InformixExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mysql.MySQLExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.novendor.NullExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.oracle.OracleExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.postgres.PostgreSQLExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.sybase.SybaseExceptionSorter
    • org.jboss.jca.adapters.jdbc.extensions.mssql.MSSQLExceptionSorter