Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat JBoss Enterprise Application Platform
2.2.10. Server Runtime で渡されるスイッチおよび引数の参照
アプリケーションサーバーの起動スクリプトは実行時に引数とスイッチを受け入れます。これにより、
standalone.xml
、domain.xml
、および host.xml
設定ファイルに定義される設定の代替設定でサーバーを起動できます。
他の設定には、ソケットバインディングの代替セットを持つサーバーの起動や 2 次設定が含まれていることがあります。
起動時に help スイッチ
-h
または --help
を渡すと、利用可能なパラメーター一覧にアクセスできます。
表2.2 ランタイムスイッチおよび引数
引数またはスイッチ | モード | 説明 |
---|---|---|
--admin-only | Standalone | サーバーの実行タイプを ADMIN_ONLY に設定します。これにより管理インターフェースが開かれ、管理リクエストが許可されますが、他のランタイムサービスは起動されず、エンドユーザーのリクエストは許可されません。 |
--admin-only | Domain | ホストコントローラーの実行タイプを ADMIN_ONLY に設定します。これにより管理インターフェースが開かれ、管理要求が許可されますが、サーバーは起動しません。または、このホストコントローラーがドメインのマスターである場合はスレーブホストコントローラーからの受信接続が許可されます。 |
-b=<value>, -b <value> | Standalonem、Domain | パブリックインターフェースのバインドアドレスを設定するために使用される jboss.bind.address システムプロパティーを設定します。値の指定がない場合はデフォルトで 127.0.0.1 が指定されます。他のインターフェースにバインドアドレスを設定するには -b<interface>=<value> エントリーを確認します。 |
-b<interface>=<value> | Standalonem、Domain | システムプロパティー jboss.bind.address.<interface> を指定の値に設定します。例: -bmanagement=IP_ADDRESS |
--backup | Domain | このホストがドメインコントローラーではない場合でも永続ドメイン設定のコピーを保持します。 |
-c=<config>, -c <config> | Standalone | 使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは standalone.xml です。 |
-c=<config>, -c <config> | Domain | 使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは domain.xml です。 |
--cached-dc | Domain | ホストがドメインコントローラーではなく、起動時にドメインコントローラーに接続できない場合、ローカルでキャッシュされたドメイン設定のコピーを使用してブートします。 |
--debug [<port>] | Standalone | オプションの引数を用いてデバッグモードを有効にし、ポートを指定します。起動スクリプトがサポートする場合のみ動作します。 |
-D<name>[=<value>] | Standalonem、Domain | システムプロパティーを設定します。 |
--domain-config=<config> | Domain | 使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは domain.xml です。 |
-h, --help | Standalonem、Domain | ヘルプメッセージを表示し、終了します。 |
--host-config=<config> | Domain | 使用するホスト設定ファイルの名前。デフォルトは host.xml です。 |
--interprocess-hc-address=<address> | Domain | ホストコントローラーがプロセスコントローラーからの通信をリッスンしなければならないアドレス。 |
--interprocess-hc-port=<port> | Domain | ホストコントローラーがプロセスコントローラーからの通信をリッスンしなければならないポート。 |
--master-address=<address> | Domain | システムプロパティー jboss.domain.master.address を指定の値に設定します。デフォルトのスレーブホストコントローラー設定では、マスターホストコントローラーのアドレスを設定するために使用されます。 |
--master-port=<port> | Domain | システムプロパティー jboss.domain.master.port を指定の値に設定します。デフォルトのスレーブホストコントローラー設定では、マスターホストコントローラーによるネイティブ管理の通信で使用されるポートを設定するために使用されます。 |
--read-only-server-config=<config> | Standalone | 使用するサーバー設定ファイルの名前。元のファイルは上書きされないため、--server-config および -c とは異なります。 |
--read-only-domain-config=<config> | Domain | 使用するドメイン設定ファイルの名前。最初のファイルは上書きされないため、--domain-config および -c とは異なります。 |
--read-only-host-config=<config> | Domain | 使用するホスト設定ファイルの名前。最初のファイルは上書きされないため、--host-config とは異なります。 |
-P=<url>, -P <url>, --properties=<url> | Standalonem、Domain | 該当する URL からシステムプロパティーをロードします。 |
--pc-address=<address> | Domain | プロセスコントローラーが制御するプロセスからの通信をリッスンするアドレス。 |
--pc-port=<port> | Domain | プロセスコントローラーが制御するプロセスからの通信をリッスンするポート。 |
-S<name>[=<value>] | Standalone | セキュリティープロパティーを設定します。 |
--server-config=<config> | Standalone | 使用するサーバー設定ファイルの名前。デフォルトは standalone.xml です。 |
-u=<value>, -u <value> | Standalonem、Domain | 設定ファイルの socket-binding 要素のマルチキャストアドレスを設定するために使用される jboss.default.multicast.address システムプロパティーを設定します。値の指定がない場合はデフォルトで 230.0.0.4 が指定されます。 |
-v,-V,--version | Standalonem、Domain | アプリケーションサーバーのバージョンを表示し、終了します。 |
警告
JBoss EAP 6 に同梱される設定ファイルは、スイッチ(
-b
、-u
)を処理するよう設定されます。スイッチによって制御されるシステムプロパティーを使用しないよう設定ファイルを変更した場合は、実行するコマンドにスイッチを追加しても効果はありません。