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2.2.5. 管理対象ドメインのホストの名前設定

概要

管理対象ドメインで実行されている各ホストには一意な名前を付ける必要があります。管理を容易にし、複数のホストで同じホスト設定ファイルを使用できるようにするために、以下の優先順位を用いてホスト名が決定されます。

  1. 設定された場合、 host.xml 設定ファイルのホスト要素 属性。
  2. jboss.host.name システムプロパティーの値。
  3. jboss.qualified.host.name システムプロパティーの最後のピリオド(.)の後に続く値。最後のピリオドがない場合は全体の値。
  4. POSIX ベースのオペレーティングシステムでは、HOSTNAME 環境変数のピリオド(.)の後に続く値。Microsoft Windows の COMPUTERNAME 環境変数、最後のピリオドがない場合は全体の値。

環境変数の設定方法は、お使いのオペレーティングシステムのドキュメントを参照してください。システムプロパティーの設定方法は、「管理 CLI を使用したシステムプロパティーの設定」 を参照してください。
本トピックでは、システムプロパティーまたはハードコードされた名前を使用して、設定ファイルのホストの名前を設定する方法について説明します。

手順2.4 システムプロパティーを用いたホスト名の設定

  1. 編集するホスト設定ファイル(例: host.xml )を開きます。
  2. 以下のように、ファイルで host 要素を見つけます。
    <host name="master" xmlns="urn:jboss:domain:1.6">
  3. これが存在する場合は、name="HOST_NAME" 属性宣言を削除します。host 要素は以下のようになります。
    <host xmlns="urn:jboss:domain:1.6">
  4. 以下のように、-Djboss.host.name 引数を渡すサーバーを起動します。
    -Djboss.host.name=HOST_NAME

手順2.5 特定の名前を用いたホスト名の設定

  1. 以下の構文を使用して、JBoss EAP スレーブホストを起動します。
    bin/domain.sh --host-config=HOST_FILE_NAME
    以下に例を示します。
    bin/domain.sh --host-config=host-slave01.xml
  2. 管理 CLI を起動します。
  3. 以下の構文を使用してホスト名を置き換えます。
    /host=EXISTING_HOST_NAME:write-attribute(name="name",value=UNIQUE_HOST_NAME)
    以下に例を示します。
    /host=master:write-attribute(name="name",value="host-slave01")
    以下の結果が表示されるはずです。
     "outcome" => "success"
    これにより、host -slave01.xml ファイルのホスト 属性が以下のように変更されます。
    <host name="host-slave01" xmlns="urn:jboss:domain:1.6">
  4. この処理を完了するには、変更前のホスト名を使用してサーバー設定をリロードする必要があります。
    reload --host=EXISTING_HOST_NAME
    以下に例を示します。
    reload --host=master