第4章 インストール

これで基本的な設定は終了し、IBM WebSphere Application Server は Red Hat JBoss BRMS をデプロイするように設定されます。これから、先に展開したデプロイ可能な WAR ファイルをアップロードできます。

前述のように、IBM WebSphere Application Server の Red Hat JBoss BRMS ZIP ファイルには、Business Central と Realtime Decision Server の両方のデプロイ可能な WAR ファイルが含まれます。

4.1. Business Central のインストール

Business Central は web アーカイブとしてアップロードされ、 http://TARGET_SERVER:PORT/business-central からアクセスできます。Business Central WAR を WebSphere アプリケーションとしてインストールしてデプロイメントを開始します。

  1. メインメニューで ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動します。

    これにより、システムのすべての既存アプリケーションが表示され、新規のインストールが可能になります。

  2. Install をクリックしてインストールプロセスを開始します。
  3. Business Central WAR ファイル (business-central.war) をローカルファイルからアップロードします。詳細は、「Red Hat JBoss BRMS for IBM WebSphere Application Server の展開」 を参照してください。

    図4.1 アプリケーションインストールウィザードの準備

    install bc
  4. Next をクリックします。このプロセスには時間がかかる場合があります。

    重要

    以下のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

    EAR ファイルは破損しているか、または未完成である場合があります。アプリケーションが現行バージョンの WebSphere(R) Application Server の互換性のある Java(TM) プラットフォーム、Enterprise Edition (Java EE) レベルにあることを確認してください。
    java.lang.NullPointerException

    その場合、コマンドラインで ulimit -n を実行します。結果が 1024 の場合、オープンファイル記述子の数を増やします。推奨値は 100 000 です。

  5. Fast Path ラジオボタンを選択してから Next をクリックします。
  6. Application Name を、Select Installation Options 手順の business-central に変更し、Next をクリックします。
  7. Map Modules to Servers の手順で、要件に応じて Business Central モジュールをサーバーにマップします。
  8. Map Virtual Hosts for Web Modules の手順では、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  9. 次の手順では、コンテキストのルートを business-central に設定します。
  10. Metadata for Modules 手順では、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  11. Summary ページで、Finish をクリックし、Business Central をインストールします。このプロセスには時間がかかる場合があります。このプロセスの終わりに変更をマスター設定に保存します。

WebSphere Enterprise Applications ページに戻ります。ここには、business-central が新規アプリケーションとして一覧表示されます。ただし、これはこの時点では停止された状態になります。アプリケーションを起動する前に、グループをロールにマップし、クラスローディングを設定し、Bouncy Castle Crypto API を有効にする必要があります。

グループとロールのマッピング
  1. business-central アプリケーションをクリックしてアプリケーション設定ページを開きます。
  2. 左側の Detail Properties の見出しにある Security Role to User/Group Mapping をクリックします。
  3. admin ロールを選択し、上部にある Map Groups…​ をクリックします。
  4. admin グループを検索 (または単に Search ボタンをクリック) して、これを Available 一覧から Selected 一覧に移動します。OK をクリックします。

    このマッピングにより、先に作成した管理者ユーザーに Business Central アプリケーションへのアクセスが付与されます。

  5. analyst ロールについても同じ手順に従い、設定を保存してください。

Business Central にアクセスできる他のグループまたはユーザーがある場合、同じ手順を使用してそれらを admin または analyst ロールにマップします。

注記

Realtime Decision Server もインストールしている場合には、このユーザーに kie-server ロールへのアクセスを付与します。さらに、REST API を使用する場合には、該当する REST API ロールをマップします。API ロールについての詳細は、『Red Hat JBoss BPM Suite Development Guide』の「Remote API」の章を参照してください。

クロスローディングの設定

以下の手順に従って、クロスローディングの設定が正しいことを確認します。

  1. メインメニューで ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動します。
  2. business-central をクリックします。
  3. 左側の Detail Properties の見出しにある Class Loading and Update Detection をクリックします。
  4. 以下のオプションにチェックを付けます。

    • Class Loader Order: まず、ローカルクラスローダーでのクロスローディングが行われます (親が最後になります)
    • WAR Class Loader Policy: アプリケーションの単一クラスローダー

    図4.2 クロスローディングの設定

    class loading
  5. OK をクリックし、変更をマスター設定に保存し、IBM WebSphere Application Server を再起動します。
Bouncy Castle Crypto API の有効化

Business Central での Git SSH リポジトリーのクローンおよび kie-config-cli を有効にするには、Bouncy Castle Crypto API が設定されている必要があります。以下の手順に従って API を有効にします。

  1. org.apache.sshd.registerBouncyCastle プロパティーを true に、org.uberfire.domain プロパティーを WSLogin に設定します。カスタムプロパティーの設定方法についての詳細は、「カスタム JVM プロパティーの追加」 を参照してください。
  2. 適切なバージョンの Bouncy Castle を使用して、Business Central から参照される共有ライブラリーとして Bouncy Castle API を設定します。

    1. 左側のメインメニューで、EnvironmentShared Libraries に移動し、適切なスコープを選択してから New…​ をクリックして新規ライブラリーを作成します。
    2. ライブラリー名を指定し、クラスパスをBouncy Castle ライブラリー (bcprov-jdk16-1.46.jar) に設定します。OK をクリックして設定を保存します。

      注記

      bcprov-jdk16-1.46.jar パッケージについての詳細は、「Maven Repository — Bouncy Castle Provider」ページを参照してください。

    3. ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、business-central をクリックします。
    4. 左側の References の見出しにある Shared Library References をクリックして、web モジュールを選択し、Reference Shared Libraries をクリックしてから直前の手順で作成された Bouncy Castle ライブラリーを Available から Selected の一覧に移動します。

      図4.3 共有ライブラリーのマッピング

      shared libraries
    5. OK をクリックして設定を保存します。

You have now successfully installed Business Central on IBM WebSphere Application Server.

アプリケーションを起動するには、ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications ページに戻り、business-central チェックボックスを選択してから Start をクリックします。

アプリケーションにアクセスするには、web ブラウザーで http://TARGET_SERVER:PORT/business-central に移動します。

4.2. Realtime Decision Server のインストール

Realtime Decision Server は web アプリケーションアーカイブファイル (kie-server.war) として配布され、Red Hat JBoss BRMS 6.4.0 Deployable for WebSphere 8.5 ダウンロードにあります。

注記

「ユーザーおよびグループの作成」 で説明されている手順に従って Realtime Decision Server で必要な kie-server ロールを作成していることが想定されます。まだこれを実行していない場合は、本書のそれぞれのセクションを参照してください。

  1. 左側のメインメニューで、ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動します。

    これにより、システムのすべての既存アプリケーションが表示され、新規のインストールが可能になります。

  2. Install をクリックしてインストールプロセスを開始します。
  3. Realtime Decision Server WAR ファイル (kie-server.war) をローカルファイルシステムからアップロードします。
  4. Fast Path ラジオボタンを選択してから Next をクリックします。

    Install New Application ウィザードが開きます。

  5. 最初の手順で Application Namekie-server に変更し、Next をクリックします。
  6. 次の手順で、要件に合わせて Realtime Decision Server モジュールをサーバーにマップし、Next をクリックします。
  7. In the Bind Listeners for Message-Driven Beans step, select the Activation Specification radio button for both the beans. Enter jms/activation/KIE.SERVER.EXECUTOR as Target Resource JNDI Name for the KieExecutorMDB bean, and jms/activation/KIE.SERVER.REQUEST for the KieServerMDB bean.
  8. 次の手順で、リソースの参照を実際のリソースにマップします。先に作成した KIE.SERVER.REQUEST 接続ファクトリーの JNDI 名 jms/conn/KIE.SERVER.REQUEST を入力します。
  9. Map Virtual Hosts for Web Modules の手順では、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  10. 次の画面で、コンテキストのルートを kie-server に設定します。
  11. Metadata for Modules 手順では、デフォルト値をそのままにして Next をクリックします。
  12. Finish をクリックして Realtime Decision Server をインストールします。このプロセスの終わりに変更をマスター設定に保存します。
クロスローディングの設定

以下の手順に従って、クロスローディングの設定が正しいことを確認します。

  1. ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications に移動し、kie-server をクリックします。
  2. 左側の Detail Properties の見出しにある Class Loading and Update Detection をクリックします。
  3. プロパティーで、Class Loader OrderClasses loaded with local class loader first (parent last) に、WAR Class Loader PolicySingle class loader for application に変更します。
  4. 変更をマスター設定に保存します。
グループとロールのマッピング

kie-server ロールをユーザーまたはグループにすでにマップしている場合は、この手順を無視してください。そうでない場合は、以下を実行します。

  1. 新規にインストールされた kie-server アプリケーションのメイン設定ページに戻ります (ApplicationsApplication TypesWebSphere Enterprise Applications)。左側の Detail Properties 見出しにある Security Role to User/Group Mapping をクリックします。
  2. kie-server ロールを選択し、Map Groups…​ をクリックして次の画面で kie-server グループを検索します (または単に Search ボタンをクリックします)。
  3. これを Available 一覧から Selected 一覧に移動します。OK をクリックします。

このマッピングにより、先に作成した管理者ユーザーに Realtime Decision Server へのアクセスが付与されます。

変更を保存して、kie-server アプリケーションを起動できます。

http://TARGET_SERVER:PORT/kie-server/services/rest/server で GET 要求を送信し、Realtime Decision Server REST API が機能するかどうかを確認します。