第4章 ロールおよびユーザー
4.1. ロールの定義
サーバーを起動し、Business Central へログインする前に、ユーザーアカウントを作成する必要があります。本項では、Red Hat JBoss BPM Suite で使用されるユーザーロールについて説明します。
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admin
:admin
ロールを持つユーザーは、アプリケーションの管理者です。管理者は、ユーザーやリポジトリー (作成およびクローン) を管理し、アプリケーションに必要な変更を加えるための完全アクセスがあります。管理者はシステム内のすべてのエリアにアクセスできます。 -
developer
: 開発者はほとんどの機能にアクセスでき、ルール、モデル、プロセスフロー、フォーム、およびダッシュボードを管理できます。アセットリポジトリーを管理でき、プロジェクトの作成、構築、およびデプロイが可能です。また、Red Hat JBoss Developer Studio を使用してプロセスを表示できます。developer ロールは、新規リポジトリーの作成やクローンなど、管理機能の一部のみを使用できません。 -
analyst
:analyst
ロールは、プロジェクトをモデル化するため、すべての高レベル機能へアクセスできますが、analyst
ロールを持つユーザーは Authoring → Administration へアクセスできません。また、Deployment → Artifact Repository ビューなど、開発者を対象とする低レベル機能の一部にもアクセスできませんが、Project Editor を使用すると、Build & Deploy ボタンを使用できます。 -
user
: ユーザーまたはビジネスユーザーは、特定プロセスを操作するために使用されるビジネスタスクリストの作業を行います。このロールを持つユーザーは、ダッシュボードへのアクセスやプロセスの管理が可能です。 -
manager
: マネージャーはシステムを閲覧し、ビジネスプロセスに関する統計、ビジネスプロセスのパフォーマンス、ビジネス指標、およびシステムのその他のレポート内容に関心があります。このロールを持つユーザーは BAM にのみアクセスできます。
上記のロールは、ユーザー作成のプロセス中に入力します。
4.2. ユーザーの作成
新規ユーザーの追加を開始するには、Unix システムでは add-user.sh
スクリプトを、Windows システムでは add-user.bat
ファイルを EAP bin
ディレクトリーから実行する必要があります。
手順: 新規ユーザーの作成
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EAP
bin
ディレクトリーに移動します。 Unix システムでは、以下のコマンドを実行します。
./add-user.sh
Windows システムでは以下を実行します。
./add-user.bat
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b
を入力して、アプリケーションユーザーを選択し、Enter を押します。 - Enter を押して、デフォルトのレルム (ApplicationRealm) を確定します。
ユーザー名入力のプロンプトが表示されたら、ユーザー名を入力し (例:
helloworlduser
)、確認します。重要すでにあるロールやグループと選択したユーザー名が 競合しない ようにしてください。
たとえば、
admin
と呼ばれるロールがある場合に、admin
という名前のユーザーは作成するべきでは ありません。パスワード入力のプロンプトが表示されたらユーザーのパスワードを入力し (例:
Helloworld@123
)、再入力します。注記パスワードは 8 文字以上で、アルファベットの大文字と小文字 (A-Z、a-z)、1 文字以上の数字 (0-9)、および 1 文字以上の特殊文字 (~ ! @ # $ % ^ * ( ) - _ + =) が含まれる必要があります。
ロール入力のプロンプトが表示されたら、ユーザーが必要とするロールをコンマ区切りのリストで入力します (「ロールの定義」 を参照)。
Business Central のユーザーには少なくとも
analyst
ロールが必要で、Dashboard Builder のユーザーにはadmin
ロールの割り当てが必要となります。ロールはコンマ区切りリストで入力する必要があります。- ユーザーを追加することを確認します。
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次のプロンプトで
yes
を入力してクラスタリングを有効にします。