第7章 Red Hat JBoss Developer Studio

7.1. Red Hat JBoss Developer Studio

Red Hat JBoss Developer Studio は Eclipse を基にした JBoss 統合開発環境 (IDE) です。最新の Red Hat JBoss Developer Studio は Red Hat カスタマーポータル から入手してください。Red Hat JBoss Developer Studio は Red Hat JBoss BRMS および Red Hat JBoss BPM Suite 用のツールおよびインターフェースを持つプラグインを提供します。これらのプラグインはコミュニティーバージョンの製品が基になっています。そのため、BRMS プラグインは Drools プラグインと呼ばれ、BPM Suite プラグインは jBPM プラグインと呼ばれます。

インストールまたは設定の手順は、『Red Hat JBoss Developer Studio』のドキュメントを参照してください。

警告

複数バイトの名前を処理する方法における問題があるので、JBoss Developer Studio のインスタンスは、エンコーディングが UTF-8 に設定されたファイルで開始する必要があります。$JBDS_HOME/studio/jbdevstudio.ini ファイルに "-Dfile.encoding=UTF-8" というプロパティーを追加することでこれが可能になります。

7.2. Red Hat JBoss Developer Studio プラグインのインストール

JBoss Developer Studio の Drools および jBPM プラグインは更新サイトより入手できます。

手順: Drools および jBPM Red Hat JBoss Developer Studio プラグインのインストール

  1. Red Hat JBoss Developer Studio を起動します。
  2. HelpInstall New Software を選択します。
  3. Add をクリックして Add Repository メニューに入ります。
  4. Name フィールドの横にソフトウェアサイトの名前を指定し、Location フィールドに https://devstudio.redhat.com/9.0/stable/updates/integration-stack/ の URL を追加します。
  5. OK をクリックします。
  6. 利用可能なオプションから JBoss Business Process and Rule Development 機能を選択して、Next をクリックし、もう一度 Next をクリックします。
  7. ライセンス内容を確認して、該当のラジオボタンを押してライセンス内容に同意し、Finish をクリックします。
  8. プラグインのインストールが完了したら、Red Hat JBoss Developer Studio を再起動します。

7.3. Drools および jBPM ラインタイム環境

Red Hat JBoss Developer Studio で Red Hat JBoss BRM および Red Hat JBoss BPM Suite プラグインを使用するには、ランタイムを設定する必要があります。

ランタイムは、このソフトウェアの特定のリリースを表す JAR ファイルを集めたもので、ビジネスアセットのコンパイルおよび実行に必要なライブラリーを提供します。

手順: Red Hat JBoss BRMS および Red Hat JBoss BPM Suite ランタイムの設定

  1. jboss-brms-VERSION-engine.zip または jboss-bpmsuite-VERSION-engine.zip アーカイブにあるランタイム jar ファイルを展開します。これは、Red Hat カスタマーポータル からダウンロードできます。
  2. Red Hat JBoss Developer Studio メニューより Window を選択し、Preferences をクリックします。
  3. Drools ランタイムをインストールするには、DroolsInstalled Drools Runtimes を選択します。

    jBPMS ランタイムをインストールするには、jBPMInstalled jBPM Runtimes を選択します。

  4. Add…​ をクリックして、新しいランタイムの名前とバージョンを入力し、Browse をクリックして、最初の手順で展開したランタイムファイルのあるディレクトリーに移動します。OK をクリックして、選択したランタイムを Red Hat JBoss Developer Studio に登録します。
  5. 横にあるチェックボックスをクリックして、作成したランタイムをデフォルトのランタイムとして指定します。
  6. OK をクリックします。既存のプロジェクトがある場合はダイアログボックスが表示され、Red Hat JBoss Developer Studio を再起動してランタイムを更新する必要があることが示されます。

7.4. Red Hat JBoss BPM Suite サーバーの設定

Red Hat JBoss BRM Suite サーバーを実行するように Red Hat JBoss Developer Studio を設定できます。

手順: サーバーの設定

  1. WindowOpen PerspectiveOther の順に選択して jBPM ビューを開きます。jBPM を選択し、OK をクリックします。
  2. WindowShow ViewOther…​ を順に選択してサーバービューを追加し、ServerServers を選択します。
  3. Servers パネルを右クリックしてサーバーメニューを開き、NewServer を選択します。
  4. JBoss Enterprise MiddlewareJBoss Enterprise Application Platform 6.4+ を選択し、Next をクリックして、サーバーを定義します。
  5. Browse ボタンをクリックしてホームディレクトリーを設定します。Red Hat JBoss BPM Suite をインストールした JBoss EAP 6.4 のインストールディレクトリーを選択します。
  6. Name フィールドにサーバーの名前を指定して、設定ファイルが設定されていることを確認し、Finish をクリックします。

7.5. Git リポジトリーから Red Hat JBoss Developer Studio へのプロジェクトのインポート

Red Hat JBoss Developer Studio は、中央の Git アセットリポジトリーへ接続するように設定できます。リポジトリーにはルール、モデル、関数、およびプロセスが保存されます。

ローカルの Git リポジトリーをインポートするか、リモート Git リポジトリーをクローンすることができます。

手順: リモート GIT リポジトリーのクローン

  1. Servers タブから Red Hat JBoss BPM Suite サーバーを選択し、Start アイコンをクリックして起動します。
  2. 同時に、セキュアシェルサーバーが稼働していない場合は、以下のコマンドを使用してこれを起動します。コマンドは、Linux および Mac 固有のものです。これらのプラットフォームで sshd がすでに起動していると、このコマンドに失敗しますが、無視しても問題ありません。

    /sbin/service sshd start
  3. JBoss Developer Studio で FileImport…​ と選択し、Git フォルダーに移動します。Git フォルダーを開き、Projects from Git を選択して Next をクリックします。
  4. Clone URI としてリポジトリーのソースを選択して、Next をクリックします。
  5. 次のウィンドウで Git リポジトリーの詳細を入力して 次へ をクリックします。
  6. 次のウインドウでインポートするブランチを選択し、Next をクリックします。
  7. このプロジェクトのローカルストレージを定義するために、空でないディレクトリーを入力 (または選択) して設定を変更し、Next をクリックします。
  8. 次のウィンドウでプロジェクトを一般プロジェクトとしてインポートし、Next をクリックします。このプロジェクトに名前を付け、Finish をクリックします。

手順: ローカル GIT リポジトリーのインポート

  1. Servers タブから Red Hat JBoss BPM Suite サーバーを選択し、Start アイコンをクリックして起動します。
  2. JBoss Developer Studio で FileImport…​ と選択し、Git フォルダーに移動します。Git フォルダーを開き、Projects from Git を選択して Next をクリックします。
  3. Existing local repository としてリポジトリーのソースを選択して、Next をクリックします。
  4. 使用可能なリポジトリーリストから設定するリポジトリーを選択し、Next をクリックします。
  5. 表示されたダイアログで、Wizard for project import から Import as general project のラジオボタンを選択して、Next をクリックします。プロジェクトの名前を指定して Finish をクリックしてください。