第2章 インストールオプション

Red Hat JBoss BPM Suite には、以下の 2 つのバージョンがあります。

  • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (EAP) 6.4 にインストールするための実行可能 JAR インストーラー。
  • ZIP ファイルインストール。これ自体も 2 つのバージョンがあります。

    • jboss-bpmsuite-6.4-deployable-eap6.x.zip: Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (EAP 6.4) のデプロイメントに対応したバージョン。
    • jboss-bpmsuite-6.4-deployable-generic.zip: Red Hat JBoss Web Server (EWS)、Apache Tomcat 6、および Apache Tomcat 7 上のデプロイメントに適した追加ライブラリーが含まれるデプロイ可能なバージョン。

ご使用の環境に応じて、プロジェクトに最も適したインストールオプションを選択してください。

注記

Red Hat JBoss BPM Suite は、UTF-8 エンコーディングで機能するよう設計されています。基礎となる JVM で別のエンコーディングシステムを使用すると、予期せぬエラーが発生する可能性があります。JVM で UTF-8 を使用するようにするには、"-Dfile.encoding=UTF-8" のシステムプロパティーを使用してください。

重要

Red Hat JBoss BPM Suite 6.1 以降では、Red Hat JBoss BPM Suite をインストールする前に JBoss EAP 6.4 以降がインストールされている必要があります。

2.1. Red Hat JBoss BPM Suite インストーラーのインストール

以下のセクションには、JAR ファイルインストーラーのインストール方法を使用して Red Hat JBoss BPM Suite をインストールするのに必要な手順が記載されています。JAR ファイルは、既存の Red Hat JBoss EAP 6 のシステム環境に Red Hat JBoss BPM Suite をインストールする実行ファイルです。ただし、この JAR インストーラーは Red Hat JBoss EAP 7.0 をサポートしません。Red Hat JBoss EAP 7.0 の場合は、デプロイ可能な ZIP インストールのみをサポートします。

警告

指定の Red Hat JBoss BPM Suite JAR ファイルインストーラーは、yum または RPM パッケージマネージャーでインストールされる Red Hat JBoss EAP ディストリビューションをサポート しない 点に注意してください。このような場合は Red Hat JBoss BPM Suite 6.4.0 Deployable for EAP 6 ファイルをダウンロードして、「Red Hat JBoss BPM Suite の Red Hat JBoss Enterprise Application Platform へのインストール」に記載の手順に従います。

IBM JDK でのインストール

IBM JDK は他の JDK で生成されるキーストアを使用できないので、別の JDK で生成されたキーストアを持つ IBM JDK で実行されている既存の Red Hat JBoss EAP に Red Hat JBoss BPM Suite をインストールすることはできません。

2.1.1. インストーラーを使用した Red Hat JBoss BPM Suite のインストール

Red Hat JBoss BPM Suite のインストーラーは、実行可能な Java JAR ファイルです。このファイルを使用して、既存の Red Hat JBoss EAP 6.4 システム環境に Red Hat JBoss BPM Suite をインストールします。

注記

セキュリティーの理由上、root 以外のユーザーでインストーラーを実行する必要があります。

前提条件

Red Hat JBoss BPM Suite のインストールを試みる前に、Red Hat JBoss EAP 6 バージョン 6.4.7 以降がインストールされていることを確認し、バックアップを作成します。インストールを完了するための権限が指定されていることを確認します。

インストーラーを実行する前に $PATH に JAR バイナリーがあることを確認します。Red Hat Enterprise Linux では java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージ内にあります。

  1. コマンドプロンプトでインストーラーファイルをダウンロードしたフォルダーに移動して、以下のコマンドを実行します。

    java -jar jboss-bpmsuite-VERSION-installer.jar
    注記

    Windows でインストーラーを実行する場合には、インストール時に管理者の認証情報を指定するようにプロンプトが表示される場合があります。これを回避するには、インストールコマンドに izpack.mode=privileged オプションを追加します。

    java -Dizpack.mode=privileged -jar jboss-bpmsuite-VERSION-installer.jar

    さらに 32 ビットの Java Virtual Machine をでインストーラーを実行している場合には、メモリー不足になってしまう可能性があります。この問題を解決するには、以下を実行します。

    java -XX:MaxHeapSize=4g -jar jboss-bpmsuite-VERSION-installer.jar

    グラフィカルインストーラーが実行され、スプラッシュ画面とライセンス同意のページが表示されます。

  2. ライセンスに同意して続行します。
  3. 次の画面で、Red Hat JBoss BPM Suite をインストールする、既存の Red Hat JBoss EAP の親の場所を指定します。
  4. 次の 2 画面では、2 つのユーザーを作成します。1 つ目は Red Hat JBoss EAP (ManagementRealm) の管理コンソールのユーザー、2 つめは Red Hat JBoss BPM Suite 自体 (ApplicationRealm) の管理用ユーザーです。

    1 つ目の Red Hat JBoss EAP の管理コンソールユーザー作成はオプションで、必要でない場合は省略可能です。

    Red Hat JBoss EAP サーバー (作成することにした場合) および Red Hat JBoss BPM Suite アプリケーションそれぞれにアクセスする際に必要になりますので、これらのユーザー名とパスワードをメモしてください。

    詳細な設定を行わない限り、Red Hat JBoss BPM Suite ユーザーのパスワードがクライアントおよびサーバーの JMS SSL キーストアとパスワード Vault キーストアの両方のデフォルトパスワードとして使用されます。

    重要

    すでにあるロールやグループと選択したユーザー名が 競合しない ようにしてください。「ロールの定義」を参照してください。

    たとえば、admin と呼ばれるロールがある場合に、admin という名前のユーザーは作成するべきでは ありません

    注記

    作成するパスワードは 8 文字以上で、数字 1 文字および英数字以外の文字 1 文字以上を含める必要があります (& の文字を含めることは できません)。

    注記

    2 つ目に作成したユーザーに割り当てられるアプリケーションロールは admin ロールです。この段階で、このユーザーに追加のロールを割り当てることができます。

  5. 次に、新規の Red Hat JBoss BPM Suite システム環境のセキュリティー環境を設定します。この手順でチェックボックスをクリックして、Java Security Manager を有効化または無効化してください。Java Security Manager は、システムのセキュリティーを強化できますが、パフォーマンスが低下します。お使いの環境に合わせて意思決定するようにしてください。
  6. インストールが行われるサーバーに純粋な IPv6 設定を行うかどうかを選択します。これにより、あとでランタイム IPv6 固有の設定を行うことができるようになります。
  7. ランタイム環境を設定します。

    この手順で、デフォルトの設定を使用するか、詳細設定を指定するか選択できます。

    1. デフォルト設定

      次の手順で、ランタイム環境の Perform default configuration を選択して、Next をクリックしてインストールの内容を確認します。詳細に問題がなければ、Next をクリックして実際にインストールを開始するか、Previous をクリックして前に戻り、変更を加えます。

    2. 詳細設定

      詳細設定オプションを有効化するように選択します。Perform advanced configuration を選択して、チェックボックスを使用して、お使いの環境で有効化する詳細設定オプションを選択します。

    1. パスワード Vault の設定

      インストールプロセスで生成された Java 秘密鍵を使用するか、手動で keytool を使用して、さまざまなサーバー記述子のパスワードを難読化する際に、Vault パスワードを使用します。これにより、記述子にプレーンテキストでパスワードが保存されないようにします。Iteration count および Salt はいずれも暗号化プロセスに対するパラメーターです。

      Red Hat JBoss BPM Suite の場合は、自身のパラメーターでインストールするように選択した場合でさえも、Vault は常にインストールされます。このような場合には、デフォルト値が使用されます。

      vault パスワードに関する詳細情報は『Red Hat JBoss EAP Security Guide』を参照してください。

    2. SSL セキュリティー

      SSL Security 画面では、指定のキーストアを使用して <ssl> および <truststore> の要素を ManagementRealm セキュリティーレルムに追加することができます。

      • <ssl> 要素は、キーストア内の証明書を ID として表示させ、公式な証明書を適用できるようにします。
      • <truststore> 要素は、Client-Cert 認証を有効化します。つまり、リモートクライアントが ManagementRealm で管理されるリソースに接続使用とすると、クライアントが証明書を提示し、トラストストア内のエントリーが一致すると、ユーザー名/パスワードを入力する必要なく認証がされるようになります。

      最終的に、接続が暗号化され、ManagementRealm のサーバーとクライアント間でセキュリティーが確保されます。

    3. LDAP 接続

      インストーラーでのこの手順により LDAP サーバーを定義できるようになり、ManagementRealm で認証可能であるべきユーザーを定義します。デフォルト設定は、この設定に置き換わります。

      LDAP Connection 画面では、LDAP サーバーへの接続方法を定義することができます。

      • 識別名 (DN): LDAP サーバーに接続可能なユーザー。通常、DN はこの目的のための特別なユーザーを一意に定義します。
      LDAP セキュリティー (管理コンソール)

      Management Console LDAP Configuration 画面では、セキュリティーレルムを設定することができます。これは、記述子に追加される <security-realm> 要素を定義し、以前に定義済みの接続を使用します。

      • Base DN: 通常、ユーザーの検索を開始するための「基本検索」または「root コンテキスト」を定義します。
      • Filter Type: ユーザーを定義する LDAP 属性を検索する方法を Red Hat JBoss EAP に指示します。単純な属性にも、複雑な LDAP フィルターにもなります。
      • Username filter: ユーザー名の値を格納する LDAP 属性。このフィールドに入力されるユーザー名を使用して、uid 属性の値tとして検索クエリーに使用します。フィルターの種類に LDAP Syntax Query を選択した場合には、このフィールドでこのクエリーを指定する必要があります。
      • Recursive directory search: 有効な場合には Red Hat JBoss EAP は LDAP ツリーを再帰的に Base DN からスキャンします。無効な場合には、検索は Base DN のみに制限されます。
      LDAP セキュリティー (Business Central)

      以下のフィールドの大半が基本 DN とよく似ています。コンテキストは、ロールの検索に使用し、認証の他に、承認もできるようになります。それ以外は、コンテキストフィールドは以前の基本 DN とよく似ており、属性フィールドは、ユーザー名属性によく似ています。フィルターを使用すると、属性のどの値を受け入れるのかを細かく制御することができます。

      Red Hat JBoss BPM Suite では、タスクサービスの LDAPUserGroupInfo および LDAPUserInfo コンポーネントが使用する jbpm.usergroup.callback.properties および jbpm.user.info.properties ファイルに、Business Central LDAP Configuration ページで入力した値も入力されます。

      Business Central LDAP Configuration ページで入力した値を使用して、新規セキュリティードメインが設定されます。この際、LdapExtended ログインモジュールが使用されます。このセキュリティードメインは、Business Central のデフォルトの Web アプリケーションとして設定されています。セキュリティードメインとログインモジュールの詳しい情報は『Red Hat JBoss EAP Security Guide』を参照してください。

    4. セキュリティードメインおよび JSSE 設定

      Security Domain 画面では、JSSE 設定など、セキュリティー管理用の <security-domain> セキュリティーサブシステムの全要素を設定することができます。セキュリティードメインの設定に関する詳細情報は、『Red Hat JBoss EAP Security Guide』を参照してください。

    5. JMS SSL キーストアの設定

      Configuring JMS SSL Keystores 画面では、Business Central に送信される JMS メッセージを暗号化することができます。クライアントのキーストアは、サーバーと通信する必要のあるシステムに配信され、暗号化の通信をスムーズに行えるようにします。既存のキーストアをしようするか、新しいキーストアを使用することができます。

    6. クラスタリングの設定

      このオプションを選択すると、クラスタリングの操作で使用できるように Red Hat JBoss BPM Suite がインストールされます。詳しい情報は「Red Hat JBoss EAP のクラスタリング」を参照してください。

    7. Business Central データソース設定

      クラスタリングの設定の後、次の画面では Business Central データソースを設定することができます。

    8. Dashbuilder データソースの設定

      Dashbuilder Datasource Setup 画面では Dashbuilder データソースを設定することができます。

    9. Optaplanner 実行サーバーの設定

      Optaplanner はデフォルトでは有効になっています。Optaplanner を無効にするには、Configure Optaplanner 画面の Configure Optaplanner Execution Server を選択してから Disable Optaplanner Execution Server を選択します。

    10. KIE サーバー管理の設定

      Business Central で Intelligent Process Server を管理して、両実行サーバーに同じデータソースを使用するには Enable KIE server management にチェックを入れます。

      Business Central を使用して Intelligent Process Server を管理するには、パスワード Vault を設定する必要があります。設定しないと、デフォルトの値を使用して Vault が作成されます。詳しい情報は「Configuring Password Vault」を参照してください。キーストアへのパスワードは、bpmsAdmin ユーザーのパスワードと同じです。

  8. インストーラーは、Red Hat JBoss BPM Suite のインストール手順を実行します。Next をクリックするとインストール後の設定手順が実行されます。また、選択したモード (standalone または domain、詳細は「サーバーの起動」を参照) で、Red Hat JBoss BPM Suite サーバーを起動して、接続してインストールを検証することも可能です。Next をクリックして、最後の画面に進みます。この画面では、インストールスクリプトとプロパティーファイルを生成することができます。インストーラーを終了するには、Done をクリックします。

インストーラーを使用して Red Hat JBoss BPM Suite が正常にインストールされました。

2.1.2. CLI モードのインストーラーを使用した Red Hat JBoss BPM Suite のインストール

Red Hat JBoss BPM Suite のインストーラーは、コマンドラインインターフェース (CLI) を使用して実行することも可能です。以下の手順では、Red Hat JBoss BPM Suite のインストールにこのオプションを使用した場合に行っていただく内容を説明します。

前提条件

Red Hat JBoss BPM Suite のインストールを試みる前に、Red Hat JBoss EAP 6 バージョン 6.4.7 以降がインストールされていることを確認し、バックアップを作成します。インストールを完了するための権限が指定されていることを確認します。

インストーラーを実行する前に $PATH に JAR バイナリーがあることを確認します。Red Hat Enterprise Linux では java-$JAVA_VERSION-openjdk-devel パッケージ内にあります。

  1. コマンドプロンプトでインストーラーファイルをダウンロードしたフォルダーに移動して、以下のコマンドを実行します。

    java -jar jboss-bpmsuite-VERSION-installer.jar -console
  2. コマンドラインの対話プロセスが開始され、使用許諾契約書が表示されます。このライセンスの最後で、以下のオプションから選択するようにプロンプトが表示されます。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  3. 1 はインストールが開始されます。既存の Red Hat JBoss EAP インストールの親ディレクトリーの場所を入力します。

    The location below must specify the JBOSS_HOME of an existing EAP installation.
    
    [/home/user/BPMSuite-VERSION/jboss-eap-6.4]

    インストーラーは、指定された場所と Red Hat JBoss EAP インストールの場所を検証します。確定して続行するには、1 を入力します。

  4. オプション: Red Hat JBoss EAP (ManagementRealm) の管理コンソールのユーザーを作成します。

    Create an administrative user
    This user will be added to the host container's management realm for administrative purposes. It can be used to access the management console, the management CLI or other applications secured in this realm.

    新しい管理ユーザーの作成を省略するには 0 を、新規作成するには 1 を選択します。新たに作成することにした場合には、以下の手順に従います。

    1. ユーザー名を入力します。

      Admin username: [admin]
    2. EAP 管理コンソールユーザーのパスワードをを作成して、確定します。

      The password must have at least 8 characters, and contain at least one number and one non-alphanumeric symbol (not including the character &).
      
      Admin password: []
      
      Confirm admin password: [******************************]

    このユーザーが正しく作成されたら、次の手順に進みます。

  5. Red Hat JBoss BPM Suite 管理ユーザーを作成します。

    Create a Business Process Management Suite Admin User
    Create a BPM Suite admin user. The user will be added to the ApplicationRealm, and can be used to access the Business Central Console. The User will be assigned the 'admin' application roles. The BPM Suite username cannot be any of the following: 'admin', 'analyst', 'user', 'manager' or 'developer'.
    
    BPM Suite username: [bpmsAdmin]
    重要

    すでにあるロールやグループと選択したユーザー名が 競合しない ようにしてください。

    たとえば、admin と呼ばれるロールがある場合に、admin という名前のユーザーは作成するべきでは ありません

  6. このユーザーのユーザー名を入力して、パスワードを作成、確認します。

    The password must have at least 8 characters, and contain at least one number and one non-alphanumeric symbol (not including the character &).
    
    BPM Suite password: []
    
    Confirm BPM Suite password: [****************]
  7. パスワードを入力して確認した後に、オプションの手順としてこのユーザーに (admin ロールに加えて) 他のロールを割り当てることができます。これらのロールをコンマ区切りのリストで入力するか、Enter を押してこの部分を省略します。

    (Optional) You can add this user to additional roles that will be used for task management.  These roles are custom named and used again when building your processes with human tasks.  Add your custom named roles in a comma separated list below.
    
    Additional user roles: []
  8. Java Security Manager の設定は、1 を押して選択し、0 を押して選択を解除します。

    Configure the Java Security Manager
    A Java security manager offers JVM level security beyond what is provided by the application container. It enforces access rules at the JVM runtime based on one or more security policies.
    
    This installer will place two security policies in the installation directory with the filenames 'security.policy' and 'kie.policy' regardless of choice. Those policies will be enabled at runtime if the option below is selected.
    
    Please note that a security manager imposes a significant performance overhead when enabled. It is suggested the included policies be applied in production if user requirements call for a stronger measure than what is already provided by the application container's authentication and authorization mechanism.
    
    Please see the JBoss Business Process Management Suite administrative documentation for further details and consideration.
    [ ] Enable the Java security manager
    Input 1 to select, 0 to deselect:
  9. Java Security Manager の設定の選択後に、以下のプロンプトのオプションを選択します。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  10. IPv6 を使用するかどうかを指定します。

    IPv6 configuration
    
    If this computer is using a pure IPv6 configuration, please check the box below. A pure IPv6 setup requires additional configuration at runtime to ensure the proper bindings of the management and http interfaces.
    [ ] Enable pure IPv6 configuration
    Input 1 to select, 0 to deselect:

    IPv6 設定の選択または選択解除した後に、以下のオプションのいずれかを選択します。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  11. デフォルト設定または詳細オプションのいずれかを選択して、ランタイム環境を設定します。

    Configure runtime environment
    Red Hat JBoss Business Process Management Suite can be further customized at this time.
    0  [x] Perform default configuration
    1  [ ] Perform advanced configuration

    1 Perform advanced configuration を選択した場合には、以下の設定を完了します。

    1.   [ ] Install password vault
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    2.   [ ] Enable SSL security
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    3.   [ ] Secure EAP Management Console with LDAP
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    4.   [ ] Secure Business Central and Dashbuilder with LDAP
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    5.   [ ] Add a security-domain
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    6.   [ ] Generate JMS Client Keystores
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    7.   [ ] Install clustered configuration
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    8.   [ ] Install Business-Central Datasource
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    9.   [ ] Install Dashbuilder Datasource
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    10.   [ ] Configure Optaplanner Execution Server
      Input 1 to select, 0 to deselect:
    11.   [ ] Configure KIE Server management
      Input 1 to select, 0 to deselect:
  12. 次に、以下のプロンプトからオプションを選択します。

    press 1 to continue, 2 to quit, 3 to redisplay.
  13. .jar ファイルが展開、設定を開始します。
  14. インストールに成功すると、コマンドラインで自動インストールスクリプトとプロパティーファイルを生成するかどうかを尋ねられます。

    Installation has completed successfully.
    Application installed on /home/user/BPMSuite-VERSION/jboss-eap-6.4
    Would you like to generate an automatic intallation script and properties file?
    (y/n) [n]:
  15. y を選択すると、自動インストールスクリプトへのパスを指定します。

    Select path for the automatic installation script: [/home/user/BPMSuite-VERSION/jboss-eap-6.4/AUTO_SCRIPT_FILENAME]

    生成されたスクリプトにより、今後インストールする際に以下の方法でインストーラーを実行できるようになります。

    java -jar jboss-bpmsuite-VERSION-installer.jar AUTO_SCRIPT_FILENAME
    注記

    この方法でインストーラーを実行すると、自動スクリプトが生成されたインストールと同じインストールが行われます。パスワードなどの機密な値は、外部ファイルか、自動インストールの際に指定する必要がある点に注意してください。以下のオプションの引数で、これらの値を自動的に指定できます。

    -variablefile VARIABLE_FILENAME

    以下の引数を使用して、機密な値を指定することも可能です。

    -variables key1=value1,key2=value2
  16. 自動スクリプトの作成およびコンソールのインストールが成功すると、以下のメッセージがコマンドラインに表示されます。

    XML written successfully.
    [ Console installation done ]
    [BPMS_Installer]$
  17. 「サーバーの起動」に記載されているように Red Hat JBoss EAP を起動します。
  18. Web ブラウザーで http://localhost:8080/business-central にアクセスします。
  19. Red Hat JBoss BPM Suite ユーザーの作成および確認 の手順で Red Hat JBoss BPM Suite ユーザーに指定した正しいユーザー名/パスワードでログインします。

2.1.3. Red Hat JBoss BPM Suite インストーラーのトラブルシューティング

Red Hat JBoss BPM Suite インストールに失敗しました。もう一度 Red Hat JBoss BPM Suite をインストールするにはどうすれば良いですか?

インストーラーが Red Hat JBoss BPM Suite アプリケーションを検出した場合には、インストールは続行されません。インストールに失敗した場合には以下を実行します。

  1. EAP_HOME/standalone/deployments に移動します。
  2. 以下を含む Red Hat JBoss BPM Suite デプロイメントをすべて削除します。

    • business-central.war
    • dashbuilder.war
    • kie-server.war
  3. インストーラーをもう一度起動します。

2.2. Red Hat JBoss BPM Suite の Red Hat JBoss Enterprise Application Platform へのインストール

Red Hat JBoss EAP にデプロイ可能な Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 をインストールするには、以下を行います。

  1. Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 6.4.0 (以降の) ZIP ファイルを カスタマーポータル からダウンロードします。
  2. ZIP ファイルを展開します。この場所が EAP_HOME になります。
  3. Red Hat JBoss EAP を Red Hat JBoss BPM Suite バージョンでサポートされるバージョンに修正します。

  4. Red Hat JBoss BPM Suite 6.4.0 Deployable for EAP 6 ZIP ファイルをダウンロードします。
  5. ファイルを展開して jboss-eap-6.4/bin/*EAP_HOME/bin/* にコピーします。プロンプトが表示されたらディレクトリーをマージします。

    1. スタンドアロンモードで Red Hat JBoss BPM Suite を実行する場合:

      • jboss-eap-6.4/standalone/configuration/*EAP_HOME/standalone/configuration/ にコピーします。
      • jboss-eap-6.4/standalone/deployments/*EAP_HOME/standalone/deployments/ にコピーします。

        注記

        Red Hat JBoss EAP にすでにデプロイメントがある場合は、現在のデプロイメントが Red Hat JBoss BPM Suite のデプロイメントと同じ名前にならないようにしてください。

    2. ドメインモードで Red Hat JBoss BPM Suite を実行する場合:

      • jboss-eap-6.4/domain/configuration/*EAP_HOME/domain/configuration/ にコピーします。

        警告

        この手順は、Red Hat JBoss EAP のインストールに使用したユーザーアカウントと同じアカウントで実行するようにしてください。このアカウントは、スーパーユーザーアカウント以外を指定する必要があります。

  6. アプリケーションユーザーを追加します。

    ./EAP_HOME/bin/add-user.sh -a --user bpmsAdmin --password password@1 --role kie-server,admin,rest-all,analyst

スタンドアロンモードでの Red Hat JBoss BPM Suite の起動

  1. EAP_HOME/bin に移動します。
  2. 実行:

    Unix 環境の場合:

    ./standalone.sh

    Windows 環境の場合:

    standalone.bat

Web ブラウザーで localhost:8080/business-central から Business Central にログインします。

ドメインモードの設定

「Red Hat JBoss BPM Suite の Red Hat JBoss Enterprise Application Platform へのインストール」の記載どおりに Red Hat JBoss BPM Suite をインストールした場合には、手動で Red Hat JBoss BPM Suite の Web アプリケーションをデプロイします。

business-central.wardashbuilder.warkie-server.war アプリケーションは、Red Hat JBoss BPM Suite 6.4.0 Deployable for EAP 6 ZIP ファイルでディレクトリーとして提供されます。アプリケーションをドメインモードでデプロイするには、以下を行います。

  1. アプリケーションのディレクトリーをアーカイブにパッケージします。

    1. Red Hat JBoss BPM Suite 6.4.0 Deployable for EAP 6 ZIP ファイルから以下のファイルを展開します。

      • jboss-eap-6.4/standalone/deployments/business-central.war
      • jboss-eap-6.4/standalone/deployments/kie-server.war
      • jboss-eap-6.4/standalone/deployments/dashbuilder.war
    2. 以下のように、business-central.warkie-server.warkie-server.war ディレクトリーのコンテンツで ZIP ファイルを作成します。

      1. ディレクトリーに移動します。

         cd business-central.war
      2. zip -r business-central.war . を実行して、business-central.war ディレクトリーのコンテンツの Zip ファイルを作成します。
      3. デプロイする Web アプリケーションすべてに対して、この手順を繰り返します。

        これにより、business-central.warkie-server.wardashbuilder.war はディレクトリーではなくアーカイブになります。

  2. アーカイブをデプロイします。

    1. 管理ユーザーを追加します。

      ./EAP_HOME/bin/add-user.sh -b --user mgmtAdmin --password password@1 --role admin
    2. ./EAP_HOME/bin/domain.sh を実行します。
    3. 管理ユーザーを使用して http://localhost:9990/ にログインします。
    4. DeploymentsContent RepositoryAdd を順にクリックします。
    5. ファイルシステムから Web アーカイブを選択してアップロードします。
    6. デプロイメントを選択して Assign をクリックします。

      注記

      複数の Red Hat JBoss BPM Suite ノードを単一のマシンにデプロイする場合には、サーバーにデプロイメントを割り当てる前にポートとその他のプロパティーを設定してください。詳しい情報は「Red Hat JBoss EAP 向けの Red Hat JBoss BPM Suite の設定」を参照してください。

    7. サーバーグループを選択します。

localhost:8080/business-central から Business Central にログインします。

注記

ホストコントローラー (HC) マシンにデプロイされた Business Central にログインするには、ドメインコントローラーマシンに作成したユーザーをホストコントローラーマシンでも作成する必要があります。「ユーザーの作成」の手順に従ってください。

統合された実行サーバーの設定

Business Central が Intelligent Process Server を管理して同じデータソースを使用するように設定するには、『Red Hat JBoss BPM Suite Administration and Configuration Guide』「Unified Execution Servers」のセクションを参照してください。

手順で参照してた *.xml ファイルの JVM プロパティーがすでに存在しますが、コメントアウトされているので、アンコメントするだけで十分です。

Red Hat JBoss EAP 向けの Red Hat JBoss BPM Suite の設定

Red Hat JBoss BPM Suite で複数の Red Hat JBoss EAP インスタンスを実行する場合には、ベストプラクティスとして以下のプロパティーを設定します。

  • org.uberfire.nio.git.dir
  • org.uberfire.metadata.index.dir
  • org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir

複数の Red Hat JBoss BPM Suite ノードを単一のマシンで使用する場合には、以下のプロパティーを指定する必要があります。

  • org.uberfire.nio.git.daemon.host: localhost でも構いません。
  • org.uberfire.nio.git.daemon.port
  • org.uberfire.nio.git.ssh.host: localhost でも構いません。
  • org.uberfire.nio.git.ssh.port
注記

org.uberfire.nio.git.daemon.port および org.uberfire.nio.git.ssh.port には、異なるポートの値を指定してポートの影向を回避する必要があります。

EAP_HOME/domain/configuration/host.xml ファイルにプロパティーを設定します。

ノード A:

<system-properties>
  <property name="org.uberfire.nio.git.dir" value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.metadata.index.dir"
            value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir"
            value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.daemon.host"
            value="10.10.10.10" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.daemon.port" value="9417" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.host" value="10.10.10.10" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.port" value="8002" boot-time="false"/>
</system-properties>

ノード B:

<system-properties>
  <property name="org.uberfire.nio.git.dir" value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.metadata.index.dir"
            value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.cert.dir"
            value="/valid/path/.." boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.daemon.host"
            value="10.10.10.10" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.daemon.port" value="9418" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.host" value="10.10.10.10" boot-time="false"/>
  <property name="org.uberfire.nio.git.ssh.port" value="8003" boot-time="false"/>
</system-properties>

上記に記載したシステムのプロパティーは、ホスト、ポート .index または .niogit ファイルの場所を指定する必要があります。適切なノードで使用す必要のあるこれらのファイルは特定のドメインでグループ化されます。

2.3. 汎用デプロイ可能バンドルのインストール

Red Hat JBoss Web Server (EWS) 上に Red Hat JBoss BPM Suite をインストールするには、製品の汎用デプロイ可能パッケージを使用する必要があります。

EWS 上のインストールでは、汎用デプロイ可能パッケージに Red Hat JBoss EWS の一部ではない追加のトランザクションマネージャーとセキュリティーライブラリーが含まれます。

汎用デプロイ可能パッケージをインストールするには、次の zip ファイルが必要になります。

  • jboss-bpmsuite-VERSION-deployable-generic.zip: business-central.wardashbuilder.warkie-server.war Web アプリケーションを含みます。
  • jboss-bpmsuite-VERSION-engine.zip: 汎用デプロイメントに必要なアプリケーションおよび他のライブラリーをエンジンに組み込むための対応実行エンジンライブラリーです。

2.3.1. 汎用デプロイ可能パッケージのダウンロード

JBoss Web Server 用の Red Hat JBoss BPM Suite 汎用デプロイ可能パッケージをダウンロードするには、以下の手順に従います。

  1. Red Hat カスタマーポータル にアクセスし、ログインします。
  2. ページ上部の ダウンロード をクリックします。
  3. 製品一覧から Red Hat JBoss BPM Suite をクリックします。
  4. Version のドロップダウンメニューから、バージョン 6.4 を選択します (まだ選択されていない場合)。
  5. 表示される Software Downloads セクションで、Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Deployable for All Supported Containers の行に移動し、Download をクリックします。
  6. また Red Hat JBoss BPM Suite 6.4 Core Engine の行にも移動し、Download をクリックして JBoss BPM Suite Core Engine ファイルをダウンロードします。

2.3.2. 汎用デプロイ可能パッケージのインストール

汎用デプロイ可能パッケージをインストールするには、基盤のプラットフォーム (Red Hat JBoss WS) をインストールした後に以下を設定する必要があります。

重要

新規インストールした Red Hat JBoss BPM Suite では、例外が発生して以下のようなログが残される可能性があります。

WARNING: Unable to instantiate EJB Asynchronous Bean. Falling back to Executors' CachedThreadPool.

この例外は、Apache Tomcat には存在しない JNDI 名で登録されている Enterprise Java Beans オブジェクトの検索に失敗したコードが原因で発生するため、デフォルトの実装が代わりに使用されます。

これらのメッセージは警告のみで、システムの全体的な機能には影響はありません。

2.3.2.1. Red Hat JBoss Web Server 2.1 (Tomcat 7) 用のトランザクションマネージャーの設定

  1. Red Hat カスタマーポータル からダウンロードした汎用デプロイ可能 ZIP パッケージを一時的な場所に展開します。この ZIP パッケージには、business-central.wardashbuilder.warkie-server.war という 3 つの Web アプリケーションアーカイブが展開された形式で含まれています。これらのフォルダーの名前を変更して、.war 拡張子を削除します。
  2. これらのフォルダーを、$TOMCAT_DIR/webapps フォルダー直下にコピーします。

    これにより、$TOMCAT_DIR/webapps/business-central$TOMCAT_DIR/webapps/dashbuilder$TOMCAT_DIR/webapps/kie-server という 3 つの展開された形式のフォルダーが存在することになります。

    注記

    $TOMCAT_DIR は、ご使用の web サーバーがあるホームディレクトリーを意味します。web サーバーのホームディレクトリーへの実際のパスに置き換えてください (例: /home/john/jboss-ews-2.1/tomcat7/)。

  3. Red Hat JBoss BPM Suite Core Engine ファイルアーカイブのコンテンツを、必要なライブラリーをコピーできる一時的な場所に展開します。展開後には、展開されたフォルダーと lib フォルダー下にすべてのコア Red Hat JBoss BPM Suite ライブラリーが含まれるようになります。
  4. トランザクションマネージャーをインストールします。

    警告

    以下のセクションでは、トランザクションマネージャーである Bitronix の設定について説明しています。これは Red Hat では正式にサポートされていません。

    以下のトランザクションマネージャー jar ライブラリーを lib フォルダーから $TOMCAT_DIR/lib/ ディレクトリーにコピーします。これらの JAR は jboss-bpmsuite-VERSION-deployable-generic.zip および jboss-bpmsuite-VERSION-engine.zip で入手できます。

    • btm-VERSION.jar
    • btm-tomcat55-lifecycle-VERSION.jar
    • h2-VERSION.jar
    • jta-VERSION.jar
    • slf4j-api-VERSION.jar
    • slf4j-jdk14-VERSION.jar

    さらに、以下のライブラリーをダウンロードし、$TOMCAT_DIR/lib/ フォルダーにコピーします (javax.security.jacc-api.jar)。Valve の設定を TOMCAT_HOME/conf/server.xml にある <host> 要素の最後の Valve 定義としてコピーします。

    <Valve className="org.kie.integration.tomcat.JACCValve" />
  5. ドライバーをデータベースにインストールします。

    関連するデータベースドライバーが含まれる JAR ファイルを $TOMCAT_DIR/lib/ にコピーします。

    組み込みの H2 データベースへのドライバー

    組み込みの H2 データベースを使用している場合は、ドライバーは business-central/WEB-INF/lib/ にあります。

  6. トランザクションマネージャー設定ファイルを $TOMCAT_DIR/conf/ に作成します。

    • btm-config.properties

      bitronix.tm.serverId=tomcat-btm-node0
      bitronix.tm.journal.disk.logPart1Filename=${btm.root}/work/btm1.tlog
      bitronix.tm.journal.disk.logPart2Filename=${btm.root}/work/btm2.tlog
      bitronix.tm.resource.configuration=${btm.root}/conf/resources.properties
    • resources.properties (resource.ds1.uniqueName は後で Tomcat リソース定義で使用されるデータソース名を定義します。この値を覚えておいてください)

      ご使用の環境に一致するよう、以下の定義の値を変更してください。

      例2.1 H2 データソース定義

      resource.ds1.className=bitronix.tm.resource.jdbc.lrc.LrcXADataSource
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=10
      resource.ds1.maxPoolSize=20
      resource.ds1.driverProperties.driverClassName=org.h2.Driver
      resource.ds1.driverProperties.url=jdbc:h2:file:~/jbpm
      resource.ds1.driverProperties.user=sa
      resource.ds1.driverProperties.password=
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true

      例2.2 MySQL 5.5 データソース定義

      resource.ds1.className=com.mysql.jdbc.jdbc2.optional.MysqlXADataSource
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=0
      resource.ds1.maxPoolSize=10
      resource.ds1.driverProperties.URL=jdbc:mysql://localhost:3306/sampledb
      resource.ds1.driverProperties.user=dbuser
      resource.ds1.driverProperties.password=dbpassword
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true

      例2.3 DB2 タイプ 4 のデータソース定義

      resource.ds1.className=com.ibm.db2.jcc.DB2Driver
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=0
      resource.ds1.maxPoolSize=10
      resource.ds1.driverProperties.URL=jdbc:db2://localhost:50000/sampledb
      resource.ds1.driverProperties.user=dbuser
      resource.ds1.driverProperties.password=dbpassword
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true

      例2.4 Oracle データソース定義

      resource.ds1.className=oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=0
      resource.ds1.maxPoolSize=10
      resource.ds1.driverProperties.URL=jdbc:oracle:thin:@//localhost:1521/bpms
      resource.ds1.driverProperties.user=dbuser
      resource.ds1.driverProperties.password=dbpassword
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true

      例2.5 Microsoft SQL サーバーのデータソース定義

      resource.ds1.className=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=0
      resource.ds1.maxPoolSize=10
      resource.ds1.driverProperties.URL=jdbc:sqlserver://localhost:1433;databaseName=bpms;
      resource.ds1.driverProperties.user=dbuser
      resource.ds1.driverProperties.password=dbpassword
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true

      例2.6 PostgreSQL データソース定義

      resource.ds1.className=org.postgresql.xa.PGXADataSource
      resource.ds1.uniqueName=jdbc/jbpm
      resource.ds1.minPoolSize=0
      resource.ds1.maxPoolSize=10
      resource.ds1.driverProperties.serverName=localhost
      resource.ds1.driverProperties.databaseName=bpm641tomcat
      resource.ds1.driverProperties.portNumber=5432
      resource.ds1.driverProperties.user=dbuser
      resource.ds1.driverProperties.password=dbpassword
      resource.ds1.allowLocalTransactions=true
  7. コンテナの起動および停止時に Bitronix を起動および停止するため、$TOMCAT_DIR/conf/server.xml でトランザクションマネージャーリスナーを設定します。

    以下の要素を最後の <Listener> 要素として <Server> 要素に追加します。

    <Listener className="bitronix.tm.integration.tomcat55.BTMLifecycleListener" />
  8. btm.root システムプロパティーと bitronix 設定ファイルが置かれる場所を定義します。

    $TOMCAT_DIR/bin/ 内に、以下の内容が含まれる読み取り可能な setenv.sh ファイルを作成します。

    CATALINA_OPTS="-Xmx512M -XX:MaxPermSize=512m -Djava.security.auth.login.config=$CATALINA_HOME/webapps/business-central/WEB-INF/classes/login.config -Dbtm.root=$CATALINA_HOME -Dbitronix.tm.configuration=$CATALINA_HOME/conf/btm-config.properties -Dorg.jbpm.designer.perspective=RuleFlow -Djbpm.tsr.jndi.lookup=java:comp/env/TransactionSynchronizationRegistry -Dorg.jboss.logging.provider=jdk"

    git リポジトリーの ssh clone が機能するには、java.security.auth.login.config プロパティーを設定する必要があります。

    注記

    -XX:MaxPermSize=512m JVM プロパティーは、JDK 6 および 7 のみに有効で、JDK 8+ には 有効ではありません

    Microsoft Windows システムの Tomcat

    Microsoft Windows システムでは、ファイルコンテンツの $CATALINA_HOME の値を同等の環境変数名に置き換えるか、以下の例のように絶対パスを使用して setenv.bat に値を追加します。

    set "CATALINA_OPTS=-Xmx512m -XX:MaxPermSize=512m -Djava.security.auth.login.config=C:\apache-tomcat\webapps\business-central\WEB-INF\classes\login.config -Dbtm.root=C:\apache-tomcat -Dbitronix.tm.configuration=C:\apache-tomcat\conf\btm-config.properties -Djbpm.tsr.jndi.lookup=java:comp/env/TransactionSynchronizationRegistry"

2.3.2.2. Red Hat JBoss Web Server 2.1 (Tomcat 7) 用の Business Central の設定

以下の手順に従って、Business Central を設定します。

  1. Valve を設定して、Tomcat のユーザー設定が Business Central の Web アプリケーションでロードできるようにします。

    1. $TOMCAT_DIR/conf/tomcat-users.xml でユーザーとロールを定義します。Business Central では、ユーザーが adminanalyst として指定されたロールを持つ必要があることに注意してください (ユーザーおよびロール定義の詳細は、Tomcat 7 のドキュメントを参照してください)。

      重要

      すでにあるロールやグループと選択したユーザー名が 競合しない ようにしてください。

      たとえば、admin と呼ばれるロールがある場合に、admin という名前のユーザーは作成するべきでは ありません

      以下のプログラム一覧は、admin および analyst ロールを追加し、bpmsadmin というユーザーにこれらのロールを割り当てる方法の例です。

      <role rolename="admin"/>
      <role rolename="analyst" />
      <user username="bpmsadmin" password="P@ssw0rd" roles="admin,analyst"/>
    2. 展開された jboss-bpmsuite-VERSION-engine.zipから kie-tomcat-integration-VERSION.jar$TOMCAT_DIR/lib/ に移動します (コピーはしないでください)。
    3. $TOMCAT_DIR/webapps/business-central/WEB-INF/lib/ にある jboss-jaxb-api-VERSION.jar$TOMCAT_DIR/lib/ にコピーします。
  2. 基盤の H2 データベースが提供するデフォルト以外のデータソースを使用している場合は、永続性を設定する必要があります。デフォルトの H2 データベースを使用している場合は、これ以降の手順を省略できます。

    この手順では、MySQL オプション向けに定義済みである Bitronix の resources.properties ファイルの uniqueName=jdbc/jbpm プロパティーで定義された JNDI 名 jdbc/myDatasource を用いてデータソースを設定します。

    1. business-central/META-INF/context.xml 内の <Resource> 要素のデータソース JNDI 名 を置き換えます。uniqueName 属性は resources.properties で設定された resource.ds1.uniqueName プロパティーになります。

      <Resource name="jdbc/myDatasource" uniqueName="jdbc/jbpm" auth="Container" removeAbandoned="true" factory="bitronix.tm.resource.ResourceObjectFactory" type="javax.sql.DataSource"/>
    2. business-central/WEB-INF/web.xml にて、<res-ref-name> 要素のデータソース JNDI 名を使用するデータソース名に置き換えます。

      <resource-ref>
        <description>Console DS</description>
        <res-ref-name>jdbc/myDatasource</res-ref-name>
        <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
        <res-auth>Container</res-auth>
      </resource-ref>
    3. business-central/WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xml を変更します。

      H2 以外のデータベースを使用している場合、このファイルでデータベースの Hibernate dialect の名前を変更します。以下のコードは、persistence.xml の元のデータベース情報を示しています。

      <property name="hibernate.dialect" value="org.hibernate.dialect.H2Dialect"/>

      この情報は次のように更新できます (以下は MySQL データベースの場合)。

      <property name="hibernate.dialect" value="org.hibernate.dialect.MySQLDialect"/>
      注記

      DB2 のダイアレクトは org.hibernate.dialect.DB2Dialect になります。AS/400 上の DB2 の場合は org.hibernate.dialect.DB2400Dialect、Oracle は org.hibernate.dialect.Oracle10gDialect、Microsoft SQL Server は org.hibernate.dialect.SQLServerDialect になります。

    4. business-central/WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xml ファイルを変更して、JBoss BPM Suite プロセスエンジンが新しいデータベースを使用できるようにします。

      以下のコードは、persistence.xml の元のデータソース情報を示しています。

      <jta-data-source>java:comp/env/jdbc/jbpm</jta-data-source>

      この値を、以前に定義したデータソースに変更します。

      <jta-data-source>java:comp/env/jdbc/myDatasource</jta-data-source>
  3. これで JBoss Web Server を起動し、Business Central にログインできるようになります。

    1. $TOMCAT_HOME/bin ディレクトリーで startup.sh を実行します。

      ./startup.sh
    2. Web ブラウザーで http://localhost:8080/business-central にアクセスします。
    3. 以前に tomcat-users.xml ファイルで定義したユーザー名とパスワードを使ってログインします。

2.3.2.3. Intelligent Process Server for Red Hat JBoss Web Server 2.0 (Tomcat 7) へのトランザクションマネージャーの設定

Business Central の設定後、Intelligent Process Server (kie-server) のデータソースの設定も必要です。設定しないと、Intelligent Process Server は JNDI jboss/datasources/ExampleDS の配下のデータソースを検索しようとします。この JNDI jboss/datasource/ExampleDS は Red Hat JBoss EAP のみにデフォルトで登録されており、Apache Tomcat には 登録されていません

注記

jBPM 拡張が有効になっている場合には、Intelligent Process Server にはデータソース のみ が必要です。この拡張は、デフォルトで有効になっています。

Intelligent Process Server は専用のデータベースが必要です。そのため、Business Central に登録されたデータソースを再利用できなくなっています。kie-server 専用のデータソースを追加するには、以下を実行します。

  1. 適切なデータベースのドライバーが含まれた JAR ファイルを $TOMCAT_DIR/lib/ にコピーします。H2 データベースを使用する場合は、この手順は Business Central のインストール時にすでに実行されています。
  2. データソースを resources.properties ファイルに追加します。基盤のデータベースにより、実際の値は異なる点に注意してください。

    resource.ds2.className=bitronix.tm.resource.jdbc.lrc.LrcXADataSource
    resource.ds2.uniqueName=jdbc/kieserver
    resource.ds2.minPoolSize=10
    resource.ds2.maxPoolSize=20
    resource.ds2.driverProperties.driverClassName=org.h2.Driver
    resource.ds2.driverProperties.url=jdbc:h2:file:~/bpm630tomcat7kieserver
    resource.ds2.driverProperties.user=sa
    resource.ds2.driverProperties.password=
    resource.ds2.allowLocalTransactions=true
  3. 新しいリソースを kie-server/META-INF/context.xml に登録します。

    <Resource name="jdbc/kieserver"
              uniqueName="jdbc/kieserver"
              auth="Container"
              removeAbandoned="true"
              factory="bitronix.tm.resource.ResourceObjectFactory"
              type="javax.sql.DataSource" />
  4. $TOMCAT_DIR/bin/setenv.sh ファイルを更新します。kie-server に以下のデータソース関連のプロパティーを追加します。

    -Dorg.kie.server.persistence.ds=java:comp/env/jdbc/kieserver
    -Dorg.kie.server.persistence.tm=org.hibernate.service.jta.platform.internal.BitronixJtaPlatform

2.3.2.4. Red Hat JBoss Web Server 2.0 (Tomcat 7) への Dashbuilder の設定

注記

Red Hat JBoss Web Server 上で Dashbuilder を設定する前に、Business Central が「Red Hat JBoss Web Server 2.1 (Tomcat 7) 用の Business Central の設定」の説明にあるように正常にインストールされ、起動することを確認してください。Dashbuilder は履歴ログデータベース表を必要とし、これを提供できるのは Business Central のみであるためです。以下のステップを実行する前にこれらの表がデータベース内に存在しない場合は、初期化エラーが発生する可能性があります。

Red Hat JBoss Web Server 上で Dashbuilder を設定するには、以下の手順に従います。

  1. $TOMCAT_DIR/conf/tomcat-users.xml でユーザーとロールを定義します。Dashbuilder では ユーザーが adminanalyst として指定されたロールを持つ必要があることに注意してください。これらのユーザーを既に Business Central で定義している場合は、再度定義する必要はありません。
  2. $TOMCAT_DIR/conf/server.xml ファイルの以下の行をコメント解除して、Dashbuilder と Business Central の間のシングルサインオンを有効にします。

    <Valve className="org.apache.catalina.authenticator.SingleSignOn" />
  3. Business Central の設定と同様に、デフォルトおよび統合された H2 以外のデータベースを使用している場合は、永続性を設定する必要があります。

    ここでは、Bitronix の resources.properties ファイルの uniqueName=jdbc/jbpm で定義された JNDI 名 jdbc/dashbuilderDS を使ってデータソースを設定します。

    1. dashbuilder/META-INF/context.xml 内の <Resource> 要素のデータソース JNDI 名 を置き換えます。uniqueName 属性は resources.properties で設定された resource.ds1.uniqueName プロパティーになります。

      <Resource name="jdbc/dashbuilderDS" uniqueName="jdbc/jbpm" auth="Container" removeAbandoned="true" factory="bitronix.tm.resource.ResourceObjectFactory" type="javax.sql.DataSource"/>
      注記

      データベースによっては、ここで他のプロパティーを定義する必要があることもあります。たとえば、Oracle 環境ではこのエントリーは次のようになります。

      <Resource name="jdbc/jbpm" uniqueName="jdbc/jbpm" auth="Container"  removeAbandoned="true" factory="bitronix.tm.resource.ResourceObjectFactory" type="javax.sql.DataSource" username="username" password="password"  driverClassName="oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource" url="jdbc:oracle:thin:YOUR-URL:1521:YOUR-DB" maxActive="8" />
    2. dashbuilder/WEB-INF/web.xml にて、<res-ref-name> 要素のデータソース JNDI 名を使用するデータソース名に追加ます。

      <resource-ref>
        <description>Dashboard Builder Datasource</description>
        <res-ref-name>jdbc/dashbuilderDS</res-ref-name>
        <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
        <res-auth>Container</res-auth>
      </resource-ref>
    3. dashbuilder/META-INF/context.xml でトランザクションファクトリーを定義します。

      <Transaction factory="bitronix.tm.BitronixUserTransactionObjectFactory"/>
    4. <session-factory> 要素の dashbuilder/WEB-INF/etc/hibernate.cfg.xml にあるデータソース JNDI 名を更新します。

      <property name="connection.datasource">java:/comp/env/jdbc/dashbuilderDS</property>
  4. Java Web サーバーを再起動し、これらの変更を適用します。再起動したら、Business Central 内からアクセスするか、直接 http://localhost:8080/dashbuilder にアクセスして Dashbuilder を使用します。