第7章 Hello World ビジネスルール

BPMS には統合された BRMS が含まれるため、本章ではビジネスルールの仕組みと BPMS への統合方法について初心者向けに説明します。
特定のビジネスルールグループのビジネスルールを発火 (チェック) する、新しいタスク (ビジネスルールタスク) を HelloWorld プロセスに追加します。
ここでは大変簡単な統合ケースを取り上げますが、本番環境ではデシジョンテーブルなどの高度な概念や技術が必要になることがあります。ビジネスルールや BRMS の詳細は、『Red Hat JBoss BRMS ユーザーガイド』を参照してください。

7.1. ビジネスルールの作成

ビジネスルールは when-then ステートメントで定義され、true の場合に何かが発生します (例: 18 歳以上の場合に特定のコンテンツにアクセスできる)。ビジネスルールは DRL ファイルに保存されます。
HelloWorld プロジェクトの helloworldrule ビジネスルールを定義するには、以下の手順に従います。
  1. Project Explorer にて helloworld 組織単位、helloworldrepo リポジトリー、HelloWorld プロジェクトおよび default パッケージを選択します。

    注記

    必ず default パッケージを選択してください。誤ったパッケージを選択するとデプロイメントに失敗します。
  2. DRL ファイルを作成します。
    1. パースペクティブメニューで New ItemDRL file と選択します。
    2. Create new ダイアログボックスで、リソース名を helloworldrule として定義し、宛先パスが default://master@helloworldrepo/HelloWorld/src/main/resources であることを確認します。
    3. OK をクリックします。
  3. 表示された DRL エディターと helloworldrule.drl ファイルでルールを定義します。
    rule "helloworldrule"
    ruleflow-group "helloworldgroup"
    when 
    then
    	System.out.println("Hello World!");
    end
    
    このルールは when 条件を定義しません。そのため、発火される (実行するため呼び出される) と常に true になり、Hello World! フレーズが出力されます。
  4. Save をクリックします。
  5. Save this item プロンプトが表示されます。Check-in comment を入力し、Save をクリックします。

    注記

    check-in comment は変更内容の簡単な説明などで、資産を保存するたびに入力する必要があります。