7.3. Red Hat Insights for OpenShift
7.3.1. Advisor
アップグレードのリスク予測 (プレビュー)
Insights advisor は、クラスターを OpenShift Containter Platform の新しいバージョンにアップグレードするときに発生する可能性のあるリスクを評価します。アップグレードリスク予測は、IBM Research グループと共同開発された機械学習主導の機能です。
この機能は Red Hat Hybrid Cloud Console https://console.redhat.com/preview/openshift/insights/advisor/clusters にリリースされており、クラスター情報ページの Upgrade risks タブでテストできます。このタブは、アップグレードが利用可能な場合にのみ表示されます。クラスターの情報ページには、アラートと Operator の状態が最も影響力のあるものから順に表示されます。すべてのお客様に対して、このアップグレード前の評価を確認して、最も重大な状況を解決してから、アップグレードを実行するように推奨しています。
7.3.2. Cost Management
Cost Management Metrics Operator v2.0
OpenShift のリソース最適化の一環として、Cost Management Metrics Operator バージョン 2 をリリースしました。この新しいバージョンは、使用状況とパフォーマンスのメトリックを収集してアップロードし、リソース最適化推奨エンジンである Kruize に渡します。
新しいバージョンのリリースからわずか 24 時間後には、Cost Management クラスターの 1/3 がすでに最新バージョンにアップグレードされていました。
これは、オープンソースコミュニティーの 3 月にリリースされた Koku Operator の認定バージョンです。
コストモデルの強化: OpenShift の実行コストを分散します。
OpenShift 上で実行されるユーザーワークロードは、何も存在しない環境ではなく、コントロールプレーンとワーカープレーンを備えたクラスター上で実行されます。ワーカープレーンには常にある程度の予備容量 (通常は 20 ~ 50%) があり、コントロールプレーンはワーカープレーンを管理する必要があります。
コントロールプレーンとワーカーの予備 (未割り当て) 容量にはどちらも費用がかかり、誰かがその費用を支払わなければなりません。一部の組織では、IT がこのようなコストを負担し、その他はユーザーのワークロードに分散することにしました。これは簡単に思えますが、実際はそうではなく、この機能を実装している FinOps ツールはほとんどありません。
数ヶ月前から、Red Hat Cost Management は、割り当てられていない容量とコントロールプレーンのコストを明示的に報告し始めました。今回、ユーザーがこれらのオーバーヘッドコストをユーザーのワークロードに直接配分できるようにすることで、さらに方向性を変え、アプリケーション別に包括的な全負荷コストをレポートできるようにしました。