第6章 insights-client スケジュールの変更
Insights クライアントの実行時に制御するスケジュールを無効化、有効化、および変更できます。デフォルトでは、Insights クライアントは 24 時間ごとに実行されます。デフォルトのスケジュールのタイマーは異なるため、すべてのシステムで同時にクライアントが実行されません。
insights-client
スケジュールの変更に使用する手順は、/etc/redhat-release
に示される RHEL のバージョンによって異なります。
6.1. クライアントスケジュールの無効化
デフォルトの Insights クライアント設定を変更し、新しいスケジュールを作成する前に、クライアントスケジュールを無効にする必要があります。
Insights クライアントのどのバージョンと RHEL バージョンがインストールされているかに応じて、以下の表に示される手順を選択します。
表6.1 クライアントバージョンおよび RHEL リリースに基づくクライアントスケジュールの無効化
RHEL のバージョン | クライアントバージョン | アクション |
---|---|---|
RHEL 6 から RHEL 7.4 | Client 1.x 注記 Client 1.x はサポート対象外になりました。 |
設定ファイル |
RHEL 7.5 以降 | Client 1.x 注記 Client 1.x はサポート対象外になりました。 | CLI の使用 |
RHEL 6、RHEL 7、およびそれ以降 | Client 3.x | CLI の使用 |
クライアント 1.x で RHEL 7.4 以前を無効にする手順
- 備考
Client 1.x はサポート対象外になりました。
insights-client
コマンドに--version
オプションを指定してクライアントバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 1.0.2-0 Core: 1.0.76-1
--no-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。このコマンドは、/etc/cron.daily
にあるシンボリックリンクを削除します。[root@insights]# insights-client --no-schedule
注記--no-schedule
オプションは Client 3.x 以上で非推奨となりました。エディターで
/etc/insights-client/insights-client.conf
ファイルを開き、以下の行を追加します。no_schedule=True
Client 1.x で RHEL 7.5 以降を無効にする手順
- 備考
Client 1.x はサポート対象外になりました。
insights-client
コマンドに--version
オプションを指定してクライアントバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 1.0.2-0 Core: 1.0.76-1
--no-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。[root@insights]# insights-client --no-schedule
注記--no-schedule
オプションは Client 3.x 以上で非推奨となりました。
RHEL 6、RHEL 7 以降で Client 3.x で無効にする手順
insights-client
コマンドに--version
オプションを指定してクライアントバージョンを確認します。[root@insights]# insights-client --version Client: 3.0.6-0 Core: 3.0.121-1
--disable-schedule
オプションを指定してinsights-client
コマンドを入力し、クライアントスケジュールを無効にします。[root@insights]# insights-client --disable-schedule