第9章 fstrim を使用してシンプロビジョニングされた論理ボリュームのスペースを解放する

fstrim を手動で実行して、未使用の論理ボリュームスペースをシンプールに戻し、他の論理ボリュームで使用できるようにすることができます。

Red Hat は fstrim を毎日実行することを推奨しています。

前提条件

  • シンプールの論理ボリュームが破棄動作をサポートしていることを確認します。

    基になるデバイスに対する次のコマンドの出力がゼロでない場合、破棄がサポートされます。

    # cat /sys/block/<device>/queue/discard_max_bytes
    注記

    discard_max_bytes が 0 を返した場合でも、シン論理ボリューム上で fstrim コマンドを実行して、未使用のブロックをシンプールに再利用できます。ただし、discard または trim はブロック層には渡されません。

手順

  1. fstrim を実行して、物理領域をシンプールに復元します。

    # fstrim -v <mountpoint>

    たとえば、次のコマンドは、/gluster_bricks/data/data にマウントされた論理ボリュームで見つかった未使用の領域を破棄し、詳細な出力 (-v) を提供します。

    # fstrim -v /gluster_bricks/data/data