第7章 重要なファイルのバックアップ

重要な設定ファイル、インベントリーファイル、および変更された Playbook をバックアップすると、クラスターを簡単に復元または再デプロイできます。

Red Hat は、初期デプロイメントの後、およびクラスター内の主要な変更が成功したことを確認した後に、設定をバックアップすることを推奨します。必要に応じて、ノードに障害が発生した後にバックアップを取ることもできます。

前提条件

  • サンプルの Playbook とインベントリーファイルが /etc/ansible/roles/gluster.ansible/playbooks/hc-ansible-deployment ディレクトリーに保存されている。インベントリーおよび Playbook ファイルを手動で作成または変更し、それらをこのディレクトリーに保存しない場合は、それらの場所へのパスを確認する。

手順

  1. root ユーザーとしてハイパーコンバージドホストにログインします。
  2. hc-ansible-deployment ディレクトリーに移動し、デフォルトの archive_config_inventory.yml ファイルをバックアップします。

    # cd /etc/ansible/roles/gluster.ansible/playbooks/hc-ansible-deployment
    # cp archive_config_inventory.yml archive_config_inventory.yml.bk
  3. バックアップするクラスターの詳細を指定して、archive_config_inventory.yml ファイルを編集します。

    hosts
    バックアップするクラスター内の各ホストのバックエンド FQDN。
    backup_dir
    バックアップファイルを保存するディレクトリー。
    nbde_setup
    Network-Bound Disk Encryption を使用する場合は、これを true に設定します。それ以外の場合は、false に設定します。
    upgrade
    false に設定します。

    以下に例を示します。

    all:
      hosts:
        host1-backend.example.com:
        host2-backend.example.com:
        host3-backend.example.com:
      vars:
        backup_dir: /rhhi-backup
        nbde_setup: true
        upgrade: false
  4. backupfiles タグ付きの更新済みインベントリーファイルを使用して、archive_config.yml Playbook を実行します。

    # ansible-playbook -i archive_config_inventory.yml archive_config.yml --tags=backupfiles

    これにより、/root/rhvh-node-host1-backend.example.com-backup.tar.gz など、インベントリーの hosts セクションの各ホスト FQDN に固有の /root ディレクトリーにアーカイブが作成されます。

  5. バックアップアーカイブを別のマシンに転送します。

    # scp /root/rhvh-node-host1-backend.example.com-backup.tar.gz backup-host.example.com:/backups/