2.6. ストレージ

ハイパーコンバージドホストは、設定、ログ、およびカーネルダンプを保存し、そのストレージをスワップ領域として使用します。このセクションでは、ハイパーコンバージドホストのディレクトリーの最小サイズを一覧表示します。Red Hat は、この最小値よりも多くのストレージ容量を使用するデフォルトの割り当てを使用することを推奨します。

  • / (ルート) - 6 GB
  • /home - 1 GB
  • /tmp - 1 GB
  • /boot - 1 GB
  • /var - 15 GB
  • /var/crash - 10 GB
  • /var/log - 8 GB

    重要

    Red Hat では、/var/log のサイズを 15 GB 以上に増やして、Red Hat Gluster Storage の追加ロギング要件に十分な領域を提供することを推奨します。

    Growing a logical volume using the Web Consoleの手順に従って、オペレーティングシステムのインストール後にこのパーティションのサイズを増やします。

  • /var/log/audit - 2 GB
  • swap - 1 GB(詳細は Recommended swap size を参照)
  • Anaconda では、将来のメタデータ拡張用に、ボリュームグループ内のシンプールサイズの 20% が確保されます。これは、通常の使用条件においてデフォルト設定でストレージを使い果たすのを防ぐためです。インストール中のシンプールのオーバープロビジョニングもサポートされていません。
  • 最小合計 - 64 GB

2.6.1. ディスク

Red Hat では、最適なパフォーマンスを得るために、SSD (Solid State Disks)を推奨します。ハードドライブディスク(HDD)を使用する場合は、LVM キャッシュボリュームとして小型で高速なSSD も設定する必要があります。キャッシュデバイスは、他のボリュームと同じブロックサイズを使用する必要があります。

異なるブロックサイズを持つディスクにまたがって Gluster ボリュームのブリックをホストしないでください。VDO デバイスのデフォルトのブロックサイズがバージョン 1.6 の 512 バイトからバージョン1.7の 4 KB に変更されたため、ボリュームを作成する前に、ブリックをホストするのに使用される VDO デバイスのブロックサイズを確認するようにしてください。以下のコマンドを実行して、ディスクのブロックサイズ(バイト単位)を確認します。

# blockdev --getss <disk_path>