2.10. 障害回復

Red Hat は、障害復旧ソリューションを設定することを強く推奨します。災害復旧ソリューションとして geo レプリケーションを設定する方法の詳細については、Red Hat Hyperconverged Infrastructure for Virtualization のメンテナンスを 参照してください: https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_hyperconverged_infra Structure_for_virtualization/1.6/html/maintaining_red_hat_hyperconverged_infra Structure_for_virtualization/config-backup- 回復

警告

現在 、バグ 1688239 により、 IPv6 ベースの geo レプリケーションが正しく動作できません。geo レプリケーションを使用した災害復旧機能が必要な場合は、IPv6 アドレスを使用しないでください。

2.10.1. geo レプリケーションの前提条件

geo レプリケーションを設定する際には、以下の要件と制限に注意してください。

geo レプリケーションされたボリュームは 1 つだけ
Red Hat Hyperconverged Infrastructure for Virtualization (RHHI for Virtualization) は、geo レプリケーションされたボリュームを 1 つだけサポートします。Red Hat では、通常、最も貴重なデータが含まれる仮想マシンのデータを保存するボリュームをバックアップすることを推奨します。
2 つの異なるマネージャーが必要です
geo レプリケーションのソースおよび宛先ボリュームは、Red Hat Virtualization Manager の異なるインスタンスで管理される必要があります。

2.10.2. フェイルオーバーおよびフェイルバック設定の前提条件

バージョンが環境間で一致している必要があります
プライマリー環境とセカンダリー環境には、同じバージョンの Red Hat Virtualization Manager が含まれており、同じデータセンターの互換バージョン、クラスターの互換バージョン、および PostgreSQL のバージョンを使用します。
ホスト型エンジンストレージドメインに仮想マシンディスクがない
ホスト型エンジン仮想マシンで使用されるストレージドメインはフェイルオーバーしないため、このストレージドメインの仮想マシンディスクはすべて失われます。
別のマスターノードから Ansible Playbook を手動で実行する
Ansible マスターノードとして機能する別のマシンから Ansible Playbook を手動で生成して実行します。