10.12. Geo レプリケーションのトラブルシューティング

本セクションでは、geo レプリケーションに関連する最も一般的なトラブルシューティングシナリオを説明します。

10.12.1. ログの変更による Geo レプリケーションパフォーマンスの調整

変更ログには、geo レプリケーション環境でパフォーマンスを向上させるように設定できる設定オプションがあります。
rollover-time オプションは、変更ログが消費される速度を設定します。デフォルトのロールオーバー時間は 15 秒ですが、高速レートに設定できます。推奨されるロールオーバータイムは 10 - 15 秒です。rollover-time オプションを変更するには、以下のコマンドを使用します。
# gluster volume set VOLNAME rollover-time 15
fsync-interval オプションは、変更ログへの更新頻度がディスクに書き込まれるかどうかを判断します。デフォルトの間隔は 5 です。これは、変更ログの更新が発生すると同期的に書き込まれることを意味します。これは、geo レプリケーション環境でパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。fsync-interval をゼロ以外の値に設定すると、更新を指定された間隔で非同期的にディスクに書き込みます。fsync-interval オプションを変更するには、以下のコマンドを使用します。
# gluster volume set VOLNAME fsync-interval 5