11.6. ボリュームでのストレージの確保

POSIX トランスレーターが強化され、ユーザーはブリックでディスク領域を予約できるようになりました。ストレージの拡張やノード全体でデータのリバランスなど、一部の管理操作では、ディスク上に十分な作業領域が必要になります。storage.reserve オプションを指定すると、バックエンドのブリックが満杯になると、ユーザーがディスクまたはクラスターを拡張することができます。
ユーザーが宣言したように、ブリックの空き領域が予約領域以下である場合、新しいファイルは作成されません。これにより、マウントポイントで ENOSPC エラーが回避されます。
予約オプションを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
# gluster volume set volname storage.reserve percentage
このオプションを有効にすると、予約ディスク領域はマウントポイントでは使用されません。storage.reserve オプションは、パーセント (%) の接尾辞値、または絶対単位 (KB、MB、GBなど) の接尾辞が付いた符号なし整数値のいずれかを取ります。オプションのデフォルト値は 1 % (ブリックサイズの 1 %) です。0 に設定すると、このオプションは無効になります。
注記
ディスク領域が予約済みディスク容量に減らすと、リバランス、自己修復などの内部操作のみを実行できます。