6.2.3.4. Native Client を使用したサブディレクトリーの手動マウント
Red Hat Gluster Storage 3.x では、単一の Gluster ボリュームを異なるクライアントと共有でき、それらはすべて、ボリューム名前空間のサブセットのみをマウントできます。この機能は、すでにエクスポートされているボリュームのサブディレクトリーをエクスポートできる NFS サブディレクトリーマウント機能と似ています。この機能を使用して、特定のボリュームへの完全アクセスを制限することもできます。
サブディレクトリーをマウントすると、以下の利点があります。
- また、名前空間分離も提供します。そのため、複数のユーザーが他のユーザーと名前空間の競合のリスクを生じさせることなくストレージにアクセスできます。
- マウントに障害が発生した場合に、root ファイルシステムが満杯にならないようにします。
以下のいずれかのコマンドを実行すると、ネイティブクライアントを使用してサブディレクトリーをマウントできます。
# mount -t glusterfs hostname:/volname/subdir /mount-point
または
# mount -t glusterfs hostname:/volname -osubdir-mount=subdir /mount-point
以下に例を示します。
# gluster volume set test-vol auth.allow "/(192.168.10.*|192.168.11.*),/subdir1(192.168.1.*),/subdir2(192.168.8.*)”
上記の例では、以下のようになります。
auth.allow
オプションは、auth.allow
オプションの値として指定されたディレクトリーのみのマウントを許可します。- auth-allow の各グループはコンマ (
,
) で区切られます。 - 各グループには、有効な IP アドレスを含む括弧
()
で区切られたディレクトリーがあります。 - すべてのサブディレクトリーは
/
で始まります。つまりボリュームへの相対パスではありませんが、すべてが絶対パスで、ボリュームのルートディレクトリーとして/
を取得します。
注記
デフォルトでは、認証は
*
で、ボリュームの指定のサブディレクトリーはすべてのクライアントがマウントできます。