6.5.4. マウントされたボリュームでの ACL 有効化の確認
以下の表は、ボリュームがマウントされているクライアントのタイプに基づいて、マウントしたボリュームで ACL が有効になっていることを確認する方法を示しています。
表6.10
クライアントタイプ | 確認方法 | 詳細情報 |
---|---|---|
ネイティブ FUSE | default_permissions オプションについて、mount コマンドの出力を確認します。
# mount | grep mountpoint
マウントされたボリュームの出力に
default_permissions が表示されると、そのボリュームでは ACL が有効になりません。
ps aux コマンドの出力で、gluster FUSE マウントプロセス (glusterfs) を確認します。
# ps aux | grep gluster root 30548 0.0 0.7 548408 13868 ? Ssl 12:39 0:00 /usr/local/sbin/glusterfs --acl --volfile-server=127.0.0.2 --volfile-id=testvol /mnt/fuse_mnt
マウントされたボリュームの出力に
--acl が表示されると、そのボリュームで ACL が有効になります。
| 詳細は、「ネイティブクライアント」 を参照してください。 |
Gluster ネイティブ NFS |
サーバー側で、gluster volume info volname コマンドの出力を確認します。
nfs.acl が出力に表示されると、そのボリュームで ACL が無効になっています。nfs.acl が表示されない場合は、ACL が有効になります (デフォルトの状態)。
クライアント側で、ボリュームの mount コマンドの出力を確認します。出力に
noacl が表示されると、マウントポイントで ACL が無効になります。出力に何も表示されない場合は、クライアントはサーバーが ACL を使用していることを確認し、サーバーサポートが有効な場合に ACL を使用します。
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NFS に関する gluster volume set help の出力、または Red Hat Enterprise Linux 『Storage Administration Guide』 https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/Storage_Administration_Guide/ch-nfs.html を参照してください。
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NFS Ganesha |
サーバー側で、ボリュームのエクスポート設定ファイル
/run/gluster/shared_storage/nfs-ganesha/exports/export.volname.conf を確認します。Disable_ACL オプションを true に設定すると、ACL が無効になります。それ以外の場合は、そのボリュームに対して ACL が有効になります。
注記
NFS-Ganesha は NFSv4 プロトコルの標準化された ACL をサポートしますが、NFSv3 マウントに使用される NFSACL プロトコルはサポートしません。ACL を設定できるのは、NFSv4 のみです。
サーバーが ACL に対応している限り、クライアント側で NFSv4 ACL を無効にするオプションはありません。クライアントは、マウントポイントに ACL を設定できます。
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詳細は、「NFS Ganesha」 を参照してください。クライアント側の設定は、Red Hat Enterprise Linux 『Storage Administration Guide』: https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/Storage_Administration_Guide/ch-nfs.html を参照してください。
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samba |
POSIX ACL は、Samba を使用して Red Hat Gluster Storage ボリュームにアクセスする際にデフォルトで有効になります。
| 詳細は、「SMB」 を参照してください。 |