第22章 glusterd サービスの起動と停止

glusterd コマンドラインを使用すると、論理ボリュームは物理ハードウェアから切り離できます。切り離すことで、アプリケーションやサーバーのダウンタイムなしに、ストレージボリュームのサイズ調整、サイズ変更、および縮小を行うことができます。
基礎となるハードウェアへの変更に関係なく、信頼できるストレージプールは、基礎となるハードウェアへの変更中に常に利用可能になります。ストレージが信頼できるストレージプールに追加されると、ボリュームはプール全体にリバランスされ、追加されたストレージ容量に対応します。
glusterd サービスは、信頼できるストレージプールのすべてのサーバーで自動的に起動します。また、必要に応じて、このサービスを手動で起動して停止することもできます。
  • 以下のコマンドを実行して、glusterd を手動で起動します。
    RHEL 7 および RHEL 8 で以下を実行します。
    # systemctl start glusterd
    RHEL 6 で以下を実行します。
    # service glusterd start
    重要
    Red Hat Gluster Storage は 3.5 Batch Update 1 以降では、Red Hat Enterprise Linux 6 (RHEL 6) でサポートされません。インストールガイドの『バージョンの詳細』表および『Red Hat Gluster Storage ソフトウェアコンポーネントおよびバージョン』 を参照してください。
  • 以下のコマンドを実行して、glusterd を手動で停止します。
    RHEL 7 および RHEL 8 で以下を実行します。
    # systemctl stop glusterd
    RHEL 6 で以下を実行します。
    # service glusterd stop
非常に多くのブリックまたはスナップショットをホストする Red Hat Gluster Storage サーバーノードがアップグレードされると、すべてのブリックおよびスナップショットに対してすべてのブリックプロセスを同時に開始しようとするため、クラスター管理コマンドは応答しなくなる可能性があります。1 つのノードがホストしている250 を超えるブリックまたはスナップショットがある場合、Red Hat は、アップグレードが完了するまでスナップショットの非アクティブ化を推奨しています。