11.12. 共有ストレージボリュームの設定
Snapshot Scheduler、NFS Ganesha、geo レプリケーションなどの機能には、クラスターのすべてのノードで共有ストレージが利用可能でなければなりません。この目的のために、
gluster_shared_storage
という名前の Gluster ボリュームが作成され、以下のボリュームセットオプションで容易になっています。
cluster.enable-shared-storage
このオプションでは、以下の 2 つの値を使用できます。
enable
volume set オプションを有効にすると、
gluster_shared_storage
という名前の gluster ボリュームがクラスターに作成され、クラスター内のすべてのノードの/var/run/gluster/shared_storage
にマウントされます。注記3.5 Batch Update 3 のリリースにより、共有ストレージのマウントポイントが /var/run/gluster/ から /run/gluster/ に変更されました。注記- このオプションは、クラスターにノードが 1 つだけ存在する場合や、クラスターに 1 つのノードのみがオンラインになっている場合には、有効にすることはできません。
- 作成されたボリュームはレプリカ 3 ボリュームです。これは、このオプションを有効にする際にクラスターでオンラインになっているノードの数によって異なり、これらのノードはそれぞれボリュームに参加します。ボリュームに参加するブリックパスは
/var/lib/glusterd/ss_brick
です。 - マウントエントリーは、
enable
の一部として/etc/fstab
にも追加されます。 - この機能を有効にする前に、クラスター内に
gluster_shared_storage
という名前のボリュームがないことを確認してください。このボリューム名は内部用にのみ予約されています。
共有ストレージボリュームの設定後に、新しいノードがクラスターに追加されると、共有ストレージはこのノードに自動的にマウントされません。このノードの共有ストレージ用に/etc/fstab
エントリーは追加されません。このノードで共有ストレージを使用するには、以下のコマンドを実行します。# mount -t glusterfs <local node's ip>:gluster_shared_storage /var/run/gluster/shared_storage # cp /etc/fstab /var/run/gluster/fstab.tmp # echo "<local node's ip>:/gluster_shared_storage /var/run/gluster/shared_storage/ glusterfs defaults 0 0" >> /etc/fstab
disable
volume set オプションが無効になっていると、クラスターのすべてのノードで
gluster_shared_storage
ボリュームがアンマウントされ、ボリュームが削除されます。disable
の一部として/etc/fstab
からマウントエントリーも削除されます。
以下に例を示します。
# gluster volume set all cluster.enable-shared-storage enable volume set: success
重要
クラスターの作成後に、クラスターに存在するすべてのノードで以下のコマンドが実施されます。
systemctl enable glusterfssharedstorage.service
これは、Red Hat Enterpise Linux 7 (RHEL 7) および Red Hat Enterpise Linux 8 (RHEL 8) で適用できます。