16.3. 階層化制限 (非推奨)

警告
階層化は、Red Hat Gluster Storage 3.5 では非推奨です。Red Hat ではこの使用を推奨しておらず、Red Hat Gluster Storage 3.5.3 にアップグレードする新規デプロイメントおよび既存デプロイメントでは階層化をサポートしません。
階層機能には、以下の制限が適用されます。
  • 階層化のためのネイティブクライアントサポートは、Red Hat Enterprise Linux バージョン 6.7、6.8、および 7.x クライアントに限定されます。階層化されたボリュームは、Red Hat Enterprise Linux 5.x クライアントではマウントできません。
  • 階層は、cache friendly ワークロードでのみ機能します。キャッシュに階層ボリュームを割り当てると、不安定なワークロードのパフォーマンスが低下します。cache friendly ワークロードでは、ほとんどの読み取りおよび書き込みは、データの合計量のサブセットにアクセスしています。また、このサブセットはホット階層に適合します。このサブセットは頻繁にのみ変更する必要があります。
  • 階層機能は、Red Hat Enterprise Linux 7 ベースの Red Hat Gluster Storage でのみサポートされます。階層機能は、Red Hat Enterprise Linux 6 ベースの Red Hat Gluster Storage ではサポートされません。
  • Fuse および gluster-nfs アクセスのみがサポートされます。階層化ボリュームへのサーバーメッセージブロック (SMB) および nfs-ganesha アクセスはサポートされません。
  • 階層型ボリュームのスナップショットの作成がサポートされます。スナップショットのクローンは、階層化されたボリュームでは対応していません。
  • tier detach commitまたはtier detach forceを実行すると、進行中のI/O操作が失敗し、Transport endpoint is not connectedエラーが発生することがありました。
  • ハードリンクおよびソフトリンクを持つファイルは移行されません。
  • POSIX ロックを取得したファイルは、すべてのロックがリリースされるまで移行されません。
  • 階層型ボリュームでは、ブリックの追加、削除、およびリバランス操作はサポートされません。階層化されたボリュームの拡張に関する情報は、「階層化ボリュームの拡張」 を参照してください。階層化されたボリュームの縮小に関する情報は、「階層化されたボリュームの縮小 」 を参照してください。