17.7. statedump を使用した完全なボリュームの状態の表示

statedump サブコマンドは、トラブルシューティングに役立つ内部変数や、トラブルシューティングに役立つその他の情報など、指定されたプロセスの現在の状態の詳細を記述します。
コマンドを以下のように使用します。
# gluster volume statedump VOLNAME [[nfs|quotad] [all|mem|iobuf|callpool|priv|fd|inode|history] | [client hostname:pid]]

17.7.1. サーバーからの情報の収集

statedump コマンドを以下のいずれかのパラメーターと共に使用して、利用可能なすべての状態情報を出力するか、statedump 出力を特定の詳細に制限できます。
all
利用可能な状態情報をダンプします。
mem
ブリックのメモリー使用量とメモリープールの詳細をダンプします。
iobuf
ブリックの iobuf の詳細をダンプします。
priv
ロードされたトランスレーターのプライベート情報をダンプします。
callpool
ボリュームの保留中の呼び出しをダンプします。
fd
ボリュームのオープンファイル記述子テーブルをダンプします。
inode
ボリュームの inode テーブルをダンプします。
history
ボリュームのイベント履歴をダンプします。
たとえば、data ボリュームに関する利用可能な情報をすべて書き出すには、サーバーで以下のコマンドを実行します。
# gluster volume statedump data all
イベント履歴の詳細のみを表示するには、以下を実行します。
# gluster volume statedump data history
NFS で共有されるボリュームに関する情報を収集するには、nfs パラメーターが必要です。上記のパラメーターのいずれかと組み合わせることで、出力をフィルタリングできます。
# gluster volume statedump VOLNAME nfs all
クォータデーモンの詳細を収集するには、quotad パラメーターが必要です。以下のコマンドは、すべてのノードでクォータデーモンの状態を書き込みます。
# gluster volume statedump VOLNAME quotad
self-heal デーモンなど、別のプロセスの状態を表示する必要がある場合は、そのプロセスのプロセス識別子を使用して以下のコマンドを実行できます。
# kill -SIGUSR1 pid