Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Gluster Storage

第11章 Gluster コマンドラインインターフェースの使用

Gluster コマンドラインインターフェース(CLI) は、ストレージ環境の設定および管理を簡素化します。Gluster CLI は LVM(論理ボリュームマネージャー)CLI または Mouse CLI と似ていますが、複数のストレージサーバー間で動作します。Gluster CLI は、ボリュームがマウントされている場合 (アクティブ) とマウントされていない場合 (非アクティブ)に使用できます。Red Hat Gluster Storage は、すべてのサーバーでボリューム設定情報を自動的に同期します。
Gluster CLI を使用して、新規ボリュームの作成、既存ボリュームの起動および停止、ボリュームへのブリックの追加、ボリュームからのブリックの削除、およびトランスレーター設定の変更を実行します。さらに、Gluster CLI コマンドは自動化スクリプトを作成し、コマンドを API として使用して、サードパーティーのアプリケーションとの統合を可能にします。
注記
CLI コマンドに --mode=script を追加すると、確認プロンプトなしにコマンドを実行できます。

Gluster CLI の実行

コマンドを呼び出すか、対話モードで Gluster CLI を実行して、任意の Red Hat Gluster Storage Server で Gluster CLI を実行します。gluster コマンドは、SSH 経由でリモートで使用できます。

COMMAND を必要なコマンドに置き換えた後に、以下のようにコマンドを直接実行します。
# gluster COMMAND
以下は、peer status コマンドを使用した例です。
# gluster peer status

Gluster CLI 対話モード

以下のコマンドを使用して、Gluster CLI を対話モードで実行することもできます。

# gluster
正常に実行されると、プロンプトが以下のように変更されます。
gluster>
プロンプトが表示されたら、以下のように CLI プロンプトで gluster コマンドを実行します。
gluster> COMMAND
たとえば、COMMANDpeer status などのコマンドに置き換え、ピアサーバーのステータスを表示します。
  1. Gluster CLI の対話モードを開始します。
    # gluster
  2. ピアサーバーの状態を要求します。
    gluster> peer status
  3. ピアサーバーのステータスが表示されます。
以下の例では、COMMANDhelp などのコマンドに置き換えて、gluster のヘルプオプションを表示します。
  1. Gluster CLI の対話モードを開始します。
    # gluster
  2. ヘルプオプションを要求します。
    gluster> help
  3. gluster コマンドおよびオプションの一覧が表示されます。