2.8. OCP 3.11 に Fuse Online をインストールするスクリプトの実行

Fuse Online インストールスクリプトを実行すると、Fuse Online ダウンロードパッケージに含まれる default-cr.yml ファイルの設定にしたがって Fuse Online 環境がインストールされます。デフォルトの環境をインストールする場合は、このファイルを編集する必要はありません。カスタマイズされた環境をインストールする場合は、インストールスクリプトを実行する前に default-cr.yml ファイルを編集する必要があります。

前提条件

  • OCP がオンサイトで稼働している必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online にインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限を持つユーザーが、プロジェクトで Fuse Online をインストールする権限を該当ユーザーに付与済みである必要があります。
  • インストール前に default-cr.yml ファイルを編集する必要があると判断した場合は、編集が完了済みである必要があります。(Fuse Online のインストール前にデフォルトのカスタムリソースファイルを編集する必要がある場合)
  • 編集された default-cr.ym ファイルにコネクションおよびインテグレーション定義を永続化するための外部データベースが指定された場合、外部データベースにアクセスするための OpenShift シークレットが作成されたことになります。外部データベースを使用した Fuse Online のインストール
  • ユーザー名とパスワードを知っている Red Hat Developer のアカウントが必要です。https://developers.redhat.com に対して認証できるよう、インストールスクリプトから認証情報を求められます。アカウントの作成に関する詳細は、Red Hat レジストリーへのアクセスおよびその設定 を参照してください。

手順

  1. Fuse Online のインストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードしていない場合は、以下を行います。

    1. 以下の場所からダウンロードします。

      https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.12

    2. ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.13 ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。
  2. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  3. 以下のように、Fuse Online をインストールする OpenShift プロジェクトに切り替えます。

    oc project my-fuse-online-project

    または、インストールスクリプトの実行時に --project my-fuse-online-project のように指定することもできます。

  4. インストールスクリプトをダウンロードしたディレクトリーで、インストールスクリプトを実行します。

    bash install_ocp.sh

    インストールスクリプトのオプションの詳細については bash install_ocp.sh --help コマンドを実行してください。

  5. Fuse Online をインストールするために syndesis-operator によって使用された syndesis カスタムリソースに、必要な内容が適切に含まれていることを確認します。

    1. 以下のコマンドを実行して、syndesis カスタムリソースの内容を表示します。

      oc describe syndesis/app

    2. カスタムリソースの内容を確認します。

      含まれていない更新がある場合は、カスタムリソースに構文エラーがある可能性があります。有効なカスタムリソースを定義するには、Fuse Online をアンインストールし、再インストールする必要があります。OCP プロジェクトからの Fuse Online のアンインストール を参照してください。

  6. インストールに成功したことを確認します。

    1. https://openshift-route で OpenShift OAuth プロキシーログインページを表示します。

      インストールスクリプトによる OpenShift ルートの算出を選択した場合、実行の最後あたりで算出されたルートが表示されます。openshift-route をスクリプトが提供する値に置き換えます。

      default-cr.yml ファイルを編集して Fuse Online に routeHostname を指定した場合は、openshift-route を指定したルートに置き換えます。

    2. OpenShift コンソールにログインしていない場合は、ログインページが表示されます。OpenShift ユーザー名およびパスワードを入力してログインします。

    Fuse Online のホームページが、すぐに、もしくは OpenShift コンソールへのログイン後に表示されます。