第10章 FTP または SFTP サーバーへの接続

インテグレーションでは、FTP または SFTP サーバーに接続して、ファイルをダウンロードまたはアップロードすることができます。これには、FTP または SFTP コネクションを作成し、インテグレーションフローに追加します。

統合の最初のステップとして、Apache Camel File Language 式で定義したファイルをダウンロードできます。

統合の中間または最後のステップでは、Apache Camel File Language 式で定義したファイルをアップロードできます。FTP サーバーの場合のみ、名前付きファイルをダウンロードまたはアップロードすることもできます (統合の前のステップでファイルの名前が提供されます)。

詳細は以下のセクションを参照してください。

10.1. FTP または SFTP コネクションの作成

インテグレーションで FTP または SFTP サーバーからファイルをダウンロードしたり、アップロードするには、その FTP または SFTP サーバーへのコネクションを作成します。同じコネクションを任意の数のインテグレーションに追加できます。

前提条件

接続するサーバーのホスト名を知っている必要があります。

手順

  1. Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
  2. Create Connection をクリックし、Fuse Online コネクターを表示します。
  3. File Transfer Protocol (FTP) を使用するコネクションを作成する場合は、FTP コネクターをクリックします。

    Secure File Transfer Protocol (SFTP) を使用するコネクションを作成する場合は、SFTP コネクターをクリックします。

  4. コネクションを設定します。

    • FTP コネクションの場合は以下を行います。

      • 指定するパラメーターは Host のみです。接続するサーバーのホスト名を入力します。たとえば、FTP ホストの名前が FTP.WEST の場合、FTP.WEST をそのまま入力します。ftp://FTP.WEST のようにプロトコルは指定しないでください。
      • Port は必要なパラメーターで、デフォルト値は 21 になります。これは、FTP サーバーがリッスンするポートになります。
      • その他のパラメーターは、不必要であるかデフォルト値が指定されています。ほとんどのインテグレーションではデフォルトの値が適しています。これらのパラメーターの説明は、この手順の後に記載されています。
    • SFTP コネクションの場合は、以下のパラメーターに値が必要になります。

      • Host は、接続する SFTP サーバーのホスト名です。たとえば、SFTP ホストの名前が SFTP.EAST の場合、SFTP.EAST をそのまま入力します。sftp://SFTP.EAST のようにプロトコルを指定しないでください。
      • Port のデフォルト値は 22 になります。これは、SFTP サーバーがリッスンするポートになります。
      • User Name は SFTP サーバーへのアクセスに使用するアカウントのユーザー名です。
      • Password はそのユーザーに関連するパスワードです。
      • その他のパラメーターにはデフォルト値が指定されています。ほとんどのインテグレーションではデフォルトの値が適しています。これらのパラメーターの説明は、この手順の後に記載されています。
  5. Validate をクリックします。Fuse Online は即座にコネクションの検証を試み、検証の成功または失敗を示すメッセージを表示します。検証に失敗した場合は、必要に応じて設定の詳細を修正し、再度検証を行います。
  6. 検証に成功したら Next をクリックします。
  7. Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、XLight FTP Server を入力します。
  8. Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。
  9. Save をクリックし、作成したコネクションが利用可能になったことを確認します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして XLight FTP Server が表示されます。

その他のパラメーターの説明

  • Connect timeout のデフォルト値は 10000 ミリ秒で、接続の確立まで最大 10 秒待機することを意味します。10 秒が経過しても接続が確立されなかった場合、Fuse Online は Reconnect delay で定義されたミリ秒間待機した後に、再接続を試みます。
  • Reconnect delay のデフォルト値は 1000 ミリ秒で、再接続を試みる前の待機時間を表します。
  • Maximum reconnect attempts のデフォルト値は 3 です。Fuse Online は接続の確立を最大 3 回試みます。
  • Binary file transfer mode がデフォルトで使用されます。転送モードを ASCII にする場合は No を選択します。
  • Passive connection mode のデフォルトは Yes で、これが通常の推奨モードになります。パッシブモードでは、ファイアウォールの問題を避けるために、クライアントがサーバーで通信チャネルを開きます。No を選択するとアクティブモードが使用されます。
  • Disconnect from the server after use のデフォルト値は No です。アクションの実行後、接続は維持されます。接続がアップロードまたはダウンロードを実行した後にサーバーから接続を切断する場合は Yes を選択します。
  • Data timeout のデフォルト値は 30000 ミリ秒で、Fuse Online が応答を待つ最大時間を示します。