Fuse on Apache Karaf のスタートガイド

Red Hat Fuse 7.9

Red Hat Fuse on Karaf を今すぐ使用

Red Hat Fuse Documentation Team

概要

Fuse on Apache Karaf でアプリケーションの構築を開始します。

はじめに

Fuse を使い始めるには、Apache Karaf コンテナーのファイルをダウンロードしてインストールする必要があります。ここでは、初めて Fuse アプリケーションをインストール、開発、および構築するための情報および手順を提供します。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。まずは、マスター (master)、スレーブ (slave)、ブラックリスト (blacklist)、ホワイトリスト (whitelist) の 4 つの用語の置き換えから始めます。この取り組みは膨大な作業を要するため、今後の複数のリリースで段階的に用語の置き換えを実施して参ります。詳細は、CTO である Chris Wright のメッセージ をご覧ください。

第1章 Fuse on Karaf の使用

ここで説明する情報や手順は、Fuse On Karaf について学び、Karaf コンテナーで初めて Fuse アプリケーションをインストール、開発、およびビルドするのに役立ちます。詳細は以下のトピックを参照してください。

1.1. Fuse on Karaf

Apache Karaf は、OSGi Alliance の OSGi 標準 をベースとしています。OSGi は電気通信業界で開発され、ホットコードスワッピング と呼ばれる機能により、サーバーをシャットダウンする必要がなくすぐにアップグレードできる、ゲートウェイサーバーの開発に使用されました。その後、OSGi コンテナー技術はその他多くの用途に使用され、一般的に Eclipse IDE などのモジュール化されたアプリケーションで使用されます。

このコンテナー技術の特徴は次のとおりです。

  • 特にスタンドアロンモードでの実行に適しています。
  • モジュール化 (OSGi バンドル) の強力なサポート、および高度なクラ出力ディングサポート。
  • 1 つのコンテナーに複数のバージョンの依存関係を一緒にデプロイできます (ただし、注意して行う必要があります)。
  • ホットコードスワッピングにより、コンテナーをシャットダウンせずにモジュールをアップグレードまたは置き換えできます。これは独自の機能ですが、適切に行うには多大な労力が必要になります。

注記: Spring Dynamic Modules (Spring-DM) (Spring XML と Apache Karaf の OSGi サービス層を統合) はサポート対象ではありません。代わりに Blueprint フレームワークを使用する必要があります。Blueprint XML を使用しても、Spring フレームワークから Java ライブラリーを使用することはできます。最新バージョンの Spring は Blueprint と互換性があります。

1.2. Java ランタイムのインストール

最新バージョンの CodeReady Studio で Fuse Tooling を実行するには、ローカルマシンに Java 8 と Java 11 の両方 をインストールする必要があります。Fuse on Karaf を対象とするアプリケーションを起動するには Java 8 JVM が、CodeReady Studio を実行するには Java 11 JVM が必要です。

手順

  1. RHEL 8 に Java 8 SDK 全体をインストールするには、以下のコマンドを入力します。

    sudo yum install java-1.8.0-openjdk-devel
  2. RHEL 8 に Java 11 SDK 全体をインストールするには、以下のコマンドを入力します。

    sudo yum install java-11-openjdk-devel
注記

いずれの場合も、完全な SDK(-devel 接尾辞が付いたパッケージ) をインストールする必要があります。プレーンな Java Runtime Environment(JRE) では不十分です。

1.3. Fuse on Karaf のインストール

Red Hat カスタマーポータルから Fuse 7.11 on Karaf の標準インストールパッケージをダウンロードできます。このパッケージは Karaf コンテナーの標準アセンブリーをインストールし、完全な Fuse テクノロジースタックを提供します。

前提条件

手順

  1. ダウンロードした Fuse on Apache Karaf の .zip アーカイブファイルを、ファイルシステム FUSE_INSTALL の任意の場所に展開します。
  2. Fuse ランタイムに管理ユーザーを追加します。

    1. テキストエディターで FUSE_INSTALL/etc/users.properties ファイルを開きます。
    2. #admin = admin で始まる行の最初の # 文字を削除します。
    3. #_g_\:admingroup で始まる行の最初の # 文字を削除します。
    4. ユーザーエントリーのユーザー名 USERNAME とパスワード PASSWORD をカスタマイズし、以下のようなユーザーエントリーおよび管理グループエントリーにします (連続した行)。

      USERNAME = PASSWORD,_g_:admingroup
      _g_\:admingroup = group,admin,manager,viewer,systembundles,ssh
    5. etc/users.properties ファイルを保存します。
  3. 以下のように、CodeReady Studio インストーラー を実行します。

    java -jar DOWNLOAD_LOCATION/codereadystudio-12.21.0.GA-installer-standalone.jar
  4. インストール中、以下を行います。

    1. 契約条件に同意します。
    2. インストールパスを選択します。
    3. Java 11 JVM を選択します。
    4. Select Platforms and Servers で、Add をクリックして FUSE_INSTALL ディレクトリーの場所を確認し、Fuse on Karaf ランタイムを設定します。
    5. Select Additional Features to InstallRed Hat Fuse Tooling を選択します。
  5. CodeReady Studio が起動します。Searching for runtimes ダイアログが表示されたら OK をクリックして Fuse on Karaf ランタイムを作成します。
  6. 新しいプロジェクトの JVM をデフォルトの Java 11 から Java 8 に切り替えます (Fuse on Karaf アプリケーションの起動に必要です)。

    1. Window→Preferences→Installed JREs までドリルダウンします。
    2. Installed JREs ペインで Add をクリックし、Add JRE ウィザードを開きます。
    3. JRE Type ダイアログで Standard VM を選択し、Next をクリックします。
    4. JRE Definition ダイアログで、Java 8 インストールのホームディレクトリーの絶対パスを JRE のホーム フィールドに貼り付けます。ダイアログの他のフィールドは自動的に入力されます。Finish をクリックします。
    5. Installed JREs ペインで Java 8 ランタイムを選択し、Apply をクリックします。
    6. Window→Preferences→Java→Compiler までドリルダウンします。JDK Compliance で、Compiler Compliance レベル を 1.8 に設定します。Apply and Close をクリックします。
  7. (任意手順): コマンドラインから Apache Maven を使用するには、Setting up Maven locally の説明どおりに Maven をインストールおよび設定する必要があります。

    注記

    CodeReady Studio のみを使用する場合、CodeReady Studio には Maven が事前インストールおよび設定されているため、Maven をインストールする必要は厳密的にはありません。しかし、コマンドラインから Maven を呼び出す場合は、インストールを行う必要があります。

1.4. Karaf で初めて Fuse アプリケーションをビルド

次の手順は、Karaf で初めて Fuse アプリケーションをビルドする場合に便利です。

前提条件

手順

  1. CodeReady Studio で以下のように新しいプロジェクトを作成します。

    1. File→New→Fuse Integration Project と選択します。
    2. Project Name フィールドに fuse-camel-cbr を入力します。
    3. Next をクリックします。
    4. Select a Target Environment ペインで以下の設定を選択します。

      • Standalone をデプロイメントプラットフォームとして選択します。
      • Karaf/Fuse on Karaf をランタイム環境として選択し、Runtime (optional) ドロップダウンメニューを使用して fuse-karaf-7.9.0.fuse-790071-redhat-00001 Runtime サーバーをターゲットランタイムとして選択します。
    5. ターゲットランタイムの選択後、Camel Version が自動的に選択され、フィールドがグレーアウトされます。
    6. Next をクリックします。
    7. Advanced Project Setup ペーンで Beginner→Content Based Router - Blueprint DSL テンプレートを選択します。
    8. Finish をクリックします。
    9. 関連する Fuse Integration パースペクティブを開くように要求された場合は、Yes をクリックします。
    10. CodeReady Studio が必要なアーティファクトをダウンロードし、バックグラウンドでプロジェクトをビルドする間待機します。

      重要

      CodeReady Studio で初めて Fuse プロジェクトをビルドする場合、リモート Maven リポジトリーから依存関係をダウンロードするため、ウィザードがプロジェクトの生成を完了するまで 数分かかることがあります。プロジェクトがバックグラウンドでビルドされている間は、ウィザードを中断したり、CodeReady Studio を閉じたりしないようにしてください。

  2. 以下のように、プロジェクトをサーバーにデプロイします。

    1. サーバーが起動していない場合は、Servers ビュー (Fuse Integration パースペクティブの左下隅) で fuse-karaf-7.9.0.fuse-790071-redhat-00001 Runtime Server サーバーを選択し、緑色の矢印をクリックして起動します。

      注記

      Warning: The authenticity of host 'localhost' can't be established. というダイアログが表示されたら、Yes をクリックしてサーバーに接続し、Karaf コンソールにアクセスします。

    2. Console ビューに以下のようなメッセージが表示されるまで待機します。

      Karaf started in 1s. Bundle stats: 12 active, 12 total
    3. サーバーが起動した後、Servers ビューに切り替え、サーバーを右クリックしてコンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
    4. Add and Remove ダイアログで fuse-camel-cbr プロジェクトを選択し、Add > ボタンをクリックします。
    5. Finish をクリックします。
    6. Terminal ビューに移動し、bundle:list | tail を入力して、プロジェクトの OSGi バンドルが起動したかどうかをチェックします。以下のような出力が表示されるはずです。

      ...
      228 │ Active │  80 │ 1.0.0.201505202023          │ org.osgi:org.osgi.service.j
      232 │ Active │  80 │ 1.0.0.SNAPSHOT              │ Fuse CBR Quickstart
      注記

      Camel ルートが起動すると、即座に work/cbr/input ディレクトリーが Fuse インストールに作成されます (fuse-camel-cbr プロジェクトには作成されません)。

  3. プロジェクトの src/main/data ディレクトリーにあるファイルを FUSE_INSTALL/work/cbr/input ディレクトリーにコピーします。これは、システムファイルブラウザー (Eclipse の外部) で実行できます。
  4. しばらく待ってから、FUSE_INSTALL/work/cbr/output ディレクトリーをチェックし、同じファイルが国ごとに整理されていることを確認します。

    1. work/cbr/output/othersorder1.xml
    2. work/cbr/output/ukorder2.xml および order4.xml
    3. work/cbr/output/usorder3.xml および order5.xml
  5. 以下のようにプロジェクトをアンデプロイします。

    1. Servers ビューで Red Hat Fuse 7+ Runtime Server サーバーを選択します。
    2. サーバーを右クリックし、コンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
    3. Add and Remove ダイアログで fuse-camel-cbr プロジェクトを選択し、< Remove ボタンをクリックします。
    4. Finish をクリックします。

第2章 Maven のローカルでの設定

一般的な Fuse アプリケーションの開発では、Maven を使用してプロジェクトをビルドおよび管理します。

以下のトピックで Maven をローカルで設定する方法を説明します。

2.1. Maven 設定の準備

Maven は、Apache の無料のオープンソースビルドツールです。通常は、Maven を使用して Fuse アプリケーションをビルドします。

手順

  1. Maven ダウンロードページ から最新バージョンの Maven をダウンロードします。
  2. システムがインターネットに接続していることを確認します。

    プロジェクトのビルド中、Maven が外部リポジトリーを探し、必要なアーティファクトをダウンロードするのがデフォルトの動作になります。Maven はインターネット上でアクセス可能なリポジトリーを探します。

    このデフォルト動作を変更し、Maven によってローカルネットワーク上のリポジトリーのみが検索されるようにすることができます。これは Maven をオフラインモードで実行できることを意味します。オフラインモードでは、Maven によってローカルリポジトリーのアーティファクトが検索されます。「ローカル Maven リポジトリーの追加」を参照してください。

2.2. Red Hat リポジトリーを Maven へ追加

Red Hat Maven リポジトリーあるアーティファクトにアクセスするには、Red Hat Maven リポジトリーを Maven の settings.xml ファイルに追加する必要があります。Maven は、.m2 ディレクトリーで settings.xml ファイルを探します。ユーザー指定の settings.xml ファイルがない場合、Maven は M2_HOME/conf/settings.xml のシステムレベルの settings.xml ファイルを使用します。

前提条件

Red Hat リポジトリーを追加する settings.xml ファイルがある場所を知っている必要があります。

手順

以下の例のように、settings.xml ファイルに Red Hat リポジトリーの repository 要素を追加します。

<?xml version="1.0"?>
<settings>

  <profiles>
    <profile>
      <id>extra-repos</id>
      <activation>
        <activeByDefault>true</activeByDefault>
      </activation>
      <repositories>
       <repository>
            <id>redhat-ga-repository</id>
            <url>https://maven.repository.redhat.com/ga</url>
            <releases>
                <enabled>true</enabled>
            </releases>
            <snapshots>
                <enabled>false</enabled>
            </snapshots>
        </repository>
        <repository>
            <id>redhat-ea-repository</id>
            <url>https://maven.repository.redhat.com/earlyaccess/all</url>
            <releases>
                <enabled>true</enabled>
            </releases>
            <snapshots>
                <enabled>false</enabled>
            </snapshots>
        </repository>
        <repository>
          <id>jboss-public</id>
          <name>JBoss Public Repository Group</name>
          <url>https://repository.jboss.org/nexus/content/groups/public/</url>
        </repository>
      </repositories>
      <pluginRepositories>
        <pluginRepository>
            <id>redhat-ga-repository</id>
            <url>https://maven.repository.redhat.com/ga</url>
            <releases>
                <enabled>true</enabled>
            </releases>
            <snapshots>
                <enabled>false</enabled>
            </snapshots>
        </pluginRepository>
        <pluginRepository>
            <id>redhat-ea-repository</id>
            <url>https://maven.repository.redhat.com/earlyaccess/all</url>
            <releases>
                <enabled>true</enabled>
            </releases>
            <snapshots>
                <enabled>false</enabled>
            </snapshots>
        </pluginRepository>
        <pluginRepository>
          <id>jboss-public</id>
          <name>JBoss Public Repository Group</name>
          <url>https://repository.jboss.org/nexus/content/groups/public</url>
        </pluginRepository>
      </pluginRepositories>
    </profile>
  </profiles>

  <activeProfiles>
    <activeProfile>extra-repos</activeProfile>
  </activeProfiles>

</settings>

2.3. ローカル Maven リポジトリーの追加

インターネットへ接続せずにコンテナーを実行し、オフライン状態では使用できない依存関係を持つアプリケーションをデプロイする場合、Maven 依存関係プラグインを使用してアプリケーションの依存関係を Maven オフラインリポジトリーにダウンロードすることができます。ダウンロード後、このカスタマイズされた Maven オフラインリポジトリーをインターネットに接続していないマシンに提供することができます。

手順

  1. pom.xml ファイルが含まれるプロジェクトディレクトリーで、以下のようなコマンドを実行し、Maven プロジェクトのリポジトリーをダウンロードします。

    mvn org.apache.maven.plugins:maven-dependency-plugin:3.1.0:go-offline -Dmaven.repo.local=/tmp/my-project

    この例では、プロジェクトのビルドに必要な Maven 依存関係とプラグインは /tmp/my-project ディレクトリーにダウンロードされます。

  2. このカスタマイズされた Maven オフラインリポジトリーを、インターネットに接続していない内部のマシンに提供します。

2.4. 環境変数またはシステムプロパティーを使用した Maven ミラーの設定

アプリケーションの稼働中に、Red Hat Maven リポジトリーにあるアーティファクトにアクセスする必要があります。これらのリポジトリーは、Maven の settings.xml ファイルに追加されます。Maven は settings.xml で以下の場所をチェックします。

  • 指定の URL を検索します。
  • 見つからない場合は ${user.home}/.m2/settings.xml を検索します。
  • 見つからない場合は ${maven.home}/conf/settings.xml を検索します。
  • 見つからない場合は ${M2_HOME}/conf/settings.xml を検索します。
  • どの場所も見つからない場合は、空の org.apache.maven.settings.Settings インスタンスが作成されます。

2.4.1. Maven ミラー

Maven では、一連のリモートリポジトリーを使用して、現在ローカルリポジトリーで利用できないアーティファクトにアクセスします。ほとんどの場合で、リポジトリーのリストには Maven Central リポジトリーが含まれますが、Red Hat Fuse では Maven Red Hat リポジトリーも含まれます。リモートリポジトリーへのアクセスが不可能な場合や許可されない場合に、Maven ミラーのメカニズムを使用できます。ミラーは、特定のリポジトリー URL を異なるリポジトリー URL に置き換えるため、リモートアーティファクトの検索時にすべての HTTP トラフィックを単一の URL に転送することができます。

2.4.2. Maven ミラーの settings.xml への追加

Maven ミラーを設定するには、以下のセクションを Maven の settings.xml に追加します。

<mirror>
      <id>all</id>
      <mirrorOf>*</mirrorOf>
      <url>http://host:port/path</url>
</mirror>

settings.xml ファイルに上記のセクションがない場合は、ミラーは使用されません。XML 設定を提供せずにグローバルミラーを指定するには、システムプロパティーまたは環境変数を使用します。

2.4.3. 環境変数またはシステムプロパティーを使用した Maven ミラーの設定

環境変数またはシステムプロパティーのいずれかを使用して Maven ミラーを設定するには、以下を追加します。

  • 環境変数 MAVEN_MIRROR_URLbin/setenv ファイルに追加します。
  • システムプロパティー mavenMirrorUrletc/system.properties ファイルに追加します。

2.4.4. Maven オプションを使用した Maven ミラー URL の指定

環境変数またはシステムプロパティーによって指定された Maven ミラー URL ではなく、別の Maven ミラー URL を使用するには、アプリケーションの実行時に以下の Maven オプションを使用します。

  • -DmavenMirrorUrl=mirrorId::mirrorUrl

    例: -DmavenMirrorUrl=my-mirror::http://mirror.net/repository

  • -DmavenMirrorUrl=mirrorUrl

    例: -DmavenMirrorUrl=http://mirror.net/repositoryこの例では、<mirror> の <id> はミラーになります。

2.5. Maven アーティファクトおよびコーディネート

Maven ビルドシステムでは、アーティファクト が基本のビルドブロックです。ビルド後のアーティファクトの出力は、通常 JAR や WAR ファイルなどのアーカイブになります。

Maven の主な特徴として、アーティファクトを検索し、検索したアーティファクト間で依存関係を管理できる機能が挙げられます。Maven コーディネート は、特定のアーティファクトの場所を特定する値のセットです。基本的なコーディネートには、以下の形式の 3 つの値があります。

groupId:artifactId:version

基本的なコーディネートに packaging の値、または packagingclassifier の値の両方を追加することがあります。Maven コーディネートには以下の形式のいずれかを使用できます。

groupId:artifactId:version
groupId:artifactId:packaging:version
groupId:artifactId:packaging:classifier:version

値の説明は次のとおりです。

groupdId
アーティファクトの名前の範囲を定義します。通常、パッケージ名のすべてまたは一部をグループ ID として使用します。例: org.fusesource.example
artifactId
グループ名に関連するアーティファクト名を定義します。
version
アーティファクトのバージョンを指定します。バージョン番号には n.n.n.n のように最大 4 つの部分を含めることができ、最後の部分には数字以外の文字を含めることができます。たとえば 1.0-SNAPSHOT の場合、最後の部分は英数字のサブ文字列である 0-SNAPSHOT になります。
packaging
プロジェクトのビルド時に生成されるパッケージ化されたエンティティーを定義します。OSGi プロジェクトでは、パッケージングは bundle になります。デフォルト値は jar です。
classifier
同じ POM からビルドされた内容が異なるアーティファクトを区別できるようにします。

アーティファクトの POM ファイルの要素は、以下のようにアーティファクトのグループ ID、アーティファクト ID、パッケージング、およびバージョンを定義します。

<project ... >
  ...
  <groupId>org.fusesource.example</groupId>
  <artifactId>bundle-demo</artifactId>
  <packaging>bundle</packaging>
  <version>1.0-SNAPSHOT</version>
  ...
</project>

前述のアーティファクトの依存関係を定義するには、以下の dependency 要素を POM ファイルに追加します。

<project ... >
  ...
  <dependencies>
    <dependency>
      <groupId>org.fusesource.example</groupId>
      <artifactId>bundle-demo</artifactId>
      <version>1.0-SNAPSHOT</version>
    </dependency>
  </dependencies>
  ...
</project>
注記

バンドルは特定タイプの JAR ファイルで、jar はデフォルトの Maven パッケージタイプであるため、前述の依存関係に bundle パッケージを指定する必要はありません。依存関係でパッケージタイプを明示的に指定する必要がある場合は、type 要素を使用できます。

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