7.2. Fuse Online

Fuse Online ディストリビューションの既知の問題は次のとおりです。

ENTESB-15063 Unable to override default maven repositories

この問題は、Fuse 7.8 にて Fuse Online をオフライン (インターネットに接続していない) 環境で実行し、ローカルネットワークでカスタム Maven リポジトリーを使用するよう、以下のように Fuse Online カスタムリソース (CR) を設定した場合が対象になります。

...
      server:
        features:
          maven:
            append: false
            repositories:
              customRepo1: http://192.0.2.0:8080
...

この場合、append: false フラグが CR に指定されていても、指定された customRepo1 以外に他の Maven リポジトリーが確認される特別な状況が存在します。たとえば、ビルド中に Maven 依存関係をダウンロードするエクステンションを使用するよう Fuse Online が設定されている場合に、この問題が発生する可能性があります。通常、この問題によってビルドの時間が長くなります。これは、指定されたカスタム Maven リポジトリーのに不適切な Maven リポジトリーが確認されるため、ビルド処理中に無駄な時間が発生するためです。

ENTESB-15348 Syndesis-jaeger uses unproductized image on OCP 3.11

Fuse 7.8 では、Jaeger アドオンが有効な状態 (アクティブティーの追跡を向上) で Fuse Online を OCP 3.11 にインストールしようとすると、以下のエラーが発生する可能性があります。

Unknown desc = toomanyrequests: You have reached your pull rate limit. You may increase the limit by authenticating and upgrading: https://www.docker.com/increase-rate-limit

これは、製品化された Jaeger コンテナーが Red Hat が制御できない Dockerhub イメージを参照するため発生します。この問題を回避するには、レート制限ウィンドウがタイムアウトするまで待つか、Jaeger アドオンを無効にします。

ENTESB-15292 Creating connection from API connector prefills old values
Fuse 7.8 では、既存の API クライアントコネクター (例: Customizations > API Client Connectors) がある場合にコネクターを編集してコネクター定義の Base URL フィールドを変更すると、このコネクターを使用して作成する API コネクションにこの変更は反映されません。つまり、作成するコネクションの Base path フィールドは、Base URL 変更前の 古い 値にデフォルト設定されます。この問題を回避するには、API クライアントコネクターからのデフォルト値を使用せずに、コネクションの Base path フィールドを新しい値に変更します。
ENTESB-14518 Jaeger operator installed by Syndesis 1.11 affects other namespaces
Fuse 7.8 では、OpenShift クラスターに Fuse 7.8 Online (Syndesis 1.11) をインストールすると、Jaeger Operator (Fuse Online とともにインストールされる) は、デフォルトで すべての namespace を管理するよう設定されます。そのため、クラスターに Fuse 7.7 Online (Syndesis 1.10) がすでにインストールされている場合に、Fuse 7.8 Online を別の namespace にインストールすると、Fuse 7.8 Online とともにインストールされた Jaeger Operator が Fuse 7.7 Online の namespace にインストールされた (以前の) Jaeger インスタンスを管理しようとします。その結果、既存の syndesis-jaeger Pod の他に、新しい syndesis-jaeger Pod が Fuse 7.7 Online の namespace に表示され、新しい syndesis-jaeger Pod が CrashLoopBackOff 状態になります。元の Fuse 7.7 Online インスタンスは影響を受けず、クラッシュした syndesis-jaeger Pod を無視しても問題はありません。
ENTESB-14237 Missing patch body in FHIR Patch operation

Fuse 7.7 以降、「FHIR サーバー上のリソースにある指定のフィールドを更新」の手順のステップ 7 で JSon Patch を指定しても動作しません。これは、JSon Patch の値がコネクターによって使用されず、インテグレーションによって Unable to determine encoding of patch エラーが発生するためです。

この問題を回避するには、ステップ 9.ii の説明どおりに、データマッパーで JSON Patch の設定を開き、データマッパーで oppath、および value フィールドの値を直接設定します (ENTESB-14237 のスクリーンショットも参照してください)。

ENTESB-13966 Discovery of deployed integration API seems disabled but not really
Fuse 7.7 以降、API が含まれる新しいインテグレーションの作成後に、インテグレーションの詳細ページでそのインテグレーションの 3scale 検出が無効になっていると誤って表示されます。また、インテグレーションの詳細ページには API URL が表示されません。このボタンを 3 回クリックすると (EnableDisableEnable の順にクリックします) ページが再同期され、3scale の検出が有効になり、API URL が表示されます。
ENTESB-14114 SOAP connector - No icon auto-generated
SOAP コネクターのアイコンを指定しないと、Fuse Online でアイコンが生成されません。