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第2章 OCP 3.11 での Fuse Online のインストール

OCP 3.11 に Fuse Online をインストールするには、クラスター管理者が Fuse Online のカスタムリソース定義を登録して、適切なユーザーにインストール権限を付与する必要があります。Fuse Online をインストールするユーザーは、デフォルトの Fuse Online 環境またはカスタマイズされた Fuse Online 環境のどちらをインストールするかを決定する必要があります。Fuse Online カスタマイズ環境を使用する場合には、デフォルトのカスタムリソースファイルを編集する必要があります。

Fuse Online の各インストールは Fuse Online 環境と呼ばれます。OpenShift プロジェクトには、必ず 1 つの Fuse Online 環境があります。各 Fuse Online 環境には独自の URL があります。単一の OpenShift クラスターに、複数の Fuse Online 環境が存在することがあります。

重要

Fuse Online インストールプロセスでは、コンテナーイメージの Red Hat カタログである registry.redhat.io にアクセスする必要があります。Fuse Online は、外部コンテナーレジストリー、カスタムレジストリー、または非接続環境でのレジストリーの使用をサポートせず、テストもしません。

Fuse Online のインストールに関する詳細は、以下を参照してください。

2.1. OCP 3.11 に Fuse Online をインストールするために必要な手順の概要

オンサイトで OCP に Fuse Online をインストールするには、クラスター管理者がタスクを実行してから、特定の OpenShift プロジェクトで Fuse Online のインストール権限があるユーザーがタスクを実行して、インストールスクリプトを実行します。以下の図では、ワークフローを紹介します。

Workflow for installing Fuse Online on OCP. See outline after this image.

OCP 3.11 に Fuse Online をインストールするためのワークフローイメージ (概要)

Fuse Online を OCP にインストールする場合の主な手順は次のとおりです。

  1. クラスター管理者権限を持つユーザーが、以下を実行します。

    1. インストールスクリプトと関連ファイルをダウンロードします。
    2. クラスターレベルでカスタムリソース定義 (CRD) を登録します。
    3. 1 名または複数のユーザーに、プロジェクトで Fuse Online をインストールするための権限を付与します。
  2. Fuse Online をインストールする権限が付与されたユーザーは、Fuse Online をインストールする各 OpenShift プロジェクトに対して以下を行います。

    1. デフォルトの Fuse Online 環境またはカスタマイズされた Fuse Online 環境をインストールするかどうかを決定します。カスタマイズされた Fuse Online 環境では、1 つ以上のアドオン機能を有効にすることができ、1 つ以上のカスタム設定を実装できます。
    2. インストールスクリプトと関連ファイルをダウンロードします。
    3. 任意手順:カスタマイズされた Fuse Online 環境が必要な場合は、Fuse Online ダウンロードパッケージで提供される default-cr.yml ファイルを編集します。
    4. 任意手順:コネクションおよびインテグレーション定義を永続化するための外部データベースが必要な場合は、OpenShift シークレットを作成します。
    5. インストールスクリプトを実行します。
    6. Fuse Online が稼働中であることを確認します。

クラスター管理者は、Fuse Online のインストール先の OpenShift プロジェクトごとに、特定のプロジェクトで Fuse Online をインストールする権限をユーザーに割り当てる必要があります。

デフォルトの Fuse Online 環境をインストールするには、Fuse Online のインストール権限のあるユーザーがインストールスクリプトをダウンロードして実行します。上記以外の手順を実行する必要はありません。

2.2. Fuse Online リソースをデプロイするためのカスタムリソース定義の登録

Fuse Online のインストールを可能にするため、クラスター管理者はカスタムリソース定義を登録します。管理者は、OpenShift クラスターに対して 1 度だけこれを実行する必要があります。その後、管理者は Fuse Online を該当のプロジェクトにインストールする権限をユーザーに付与します。これは、Fuse Online をインストールする各プロジェクトに対して行います。

前提条件

  • クラスターの管理者権限を持っている必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • OCP 環境では、Fuse Online が使用できる永続ボリュームが少なくとも 3 つ必要です。すべての永続ボリュームには、以下の設定要件が必要です。

    • capacity.storage: 1Gi
    • accessMode: ReadWriteOnce

手順

  1. 以下の場所から Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードします。

    https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.11

  2. ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.11 ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。
  3. 以下のコマンドを実行して、このクラスターにすでに登録されているカスタムリソース定義を一覧表示し、適切に接続されたことを確認します。

    oc get crd

    エラーメッセージが表示されなければ、正しく接続されています。

  4. fuse-online-install-1.11 ディレクトリーに移動して以下のコマンドを実行し、クラスターレベルでカスタムリソース定義を登録します。

    bash install_ocp.sh --setup

  5. 以下のコマンドを再度実行して、登録が成功したことを確認します。

    oc get crd

    登録したカスタムリソース定義の出力一覧には、syndesis が含まれているはずです。

  6. Fuse Online をインストールする各プロジェクトで、ユーザーにインストールできる権限を付与します。各プロジェクトに対して以下を行います。

    1. ユーザーが Fuse Online をインストールするプロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。

      oc project fuse-online-project

    2. そのプロジェクトに Fuse Online をインストールする権限をユーザーに付与します。たとえば、以下のコマンドは、developer ユーザーに Fuse Online のインストール権限を付与します。このコマンドの実行後、developer ユーザーは現在のプロジェクト fuse-online-project に Fuse Online をインストールできます。

      bash install_ocp.sh --grant developer

      Fuse Online のインストール権限を割り当てる OpenShift プロジェクトごとに、上記の 2 つのコマンドを繰り返します。ユーザーは、クラスターの複数のプロジェクトに Fuse Online をインストールできます。これを有効にするには、別のプロジェクトに切り替え、以下のように同じユーザーを指定します。

      oc project another-fuse-online-project
      bash install_ocp.sh --grant developer

結果

syndesis カスタムリソース定義がクラスターに登録されます。

次のステップ

Fuse Online をインストールする権限があるユーザーは、デフォルトの Fuse Online 環境またはカスタマイズされた Fuse Online 環境のどちらをインストールするかを決定する必要があります。

2.3. Fuse Online のインストール前にデフォルトのカスタムリソースファイルを編集する必要がある場合

Fuse Online のインストールには、設定可能な Fuse Online 環境アドオン機能およびパラメーター設定のデフォルトを指定するデフォルトカスタムリソースが含まれています。

インストール後の Fuse Online 環境が以下に該当する場合は、Fuse Online をインストールする前に、デフォルトのカスタムリソースを編集する必要があります。

  • Fuse Online コンソールにアクセスできる OpenShift ルートのために指定する URL を使用する場合。デフォルトでは、インストールプロセスによってこのルートが算出されます。
  • 外部データベースを使用して、コネクションおよびインテグレーション定義を保存する場合。デフォルトでは、内部データベースが使用されます。
  • コネクションやインテグレーション定義の永続化に使用できる内部ストレージの容量を増やす場合。ほとんどの Fuse Online 環境では、デフォルトの 1Gi で十分対応できます。

上記のいずれかが該当する場合に Fuse Online 環境を設定するには、Fuse Online のインストール時にカスタムリソースを編集する必要があります。つまり、インストール後に Fuse Online 環境の設定を変更して、上記を実装することはできません。また、上記の設定を適用して Fuse Online 環境をインストールした場合、その設定を変更することはできません。

2.4. Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明

インストール前のみに指定できるカスタムリソース属性の他に、インストール前または後に変更できるカスタムリソース属性が複数あります。

表 1 には、設定可能なカスタムリソース設定の簡単な説明が記載されています。また、インストールの前または後、あるいは両方で変更可能であるかどうかを示しています。適切に Fuse Online を設定するには、以下の表の情報を活用して、インストール前にカスタムリソースをどのように変更する必要があるのか、またはインストール後にカスタムリソースをどのように変更するのかを見極める必要があります。その後、該当する手順にしたがいます。

OCP 4.x の場合:

OCP 3.11 の場合:

表2.1 設定可能なカスタムリソース設定

機能/設定設定可能なタイミング指定内容

強化されたアクティビティー追跡

強化されたアクティビティー追跡の追加情報はこの表の後に記載されています。

インストール前のみ設定

addons:
  jaeger:
    enabled: true
    clientOnly: false
    operatorOnly: false

強化されたアクティビティー追跡はデフォルトで有効になっています。Jaeger 設定をカスタマイズする場合は、clientOnly または operatorOnlytrue に設定します。

外部データベース

外部データベースの使用に関する追加情報はこの表の後に記載されています。

インストール前のみ設定

spec:
  components:
    database:
      externalDbURL: postgresql://custom-postgres:5432
      user: db-user-name
      name: db-name


custom-postgres:5432 を PostgreSQL データベースのホスト名およびポートに置き換えます。
db-user-name をそのデータベースにアクセス可能なユーザーアカウントの名前に置き換えます。
db-name をデータベースの名前に置き換えます。

コネクションおよびインテグレーションの 内部ストレージ容量

外部データベースも指定する場合は無視されます。

内部ストレージの増加に関する追加情報はこの表の後に記載されています。

インストール前のみ設定

spec:
  components:
    database:
      resources:
        volumeCapacity: 1Gi
        volumeName: my-volume


1Gi を必要なストレージ量に置き換えます。デフォルトは 1Gi です。

my-volume を内部ストレージに使用するボリュームの名前に置き換えます。これは任意のパラメーターです。

Fuse Online コンソールにアクセスするための OpenShift ルート

インストール前のみ設定

spec:
  routeHostname: project.route.com


project.route.com を Fuse Online コンソールにアクセスできる OpenShift ルートに置き換えます。
例: north-project.6a63.fuse-online.openshiftapps.com

Memory および CPU

1 つ以上のコンポーネントが使用できるデフォルトのメモリー容量を増やします。

各コンポーネントによって独自のメモリー要件が定義されるため、各 Pod には割り当てられるメモリー容量の制限があります。制限および要求設定の詳細は、OpenShift ドキュメントの「Configuring cluster memory to meet container memory and risk requirements」セクションを参照してください。

server コンポーネントの CPU リソースを指定することもできます。

database コンポーネントは、コネクションおよびインテグレーションの定義を格納する内部データベースです。

meta コンポーネントは、サーバーがロードするコネクターなどのビジネスロジックを提供します。

prometheus コンポーネントは、Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントおよび Fuse Online インテグレーションを監視します。

インストール前のみ設定

components:
  server:
    resources:
      limit:
        memory: "1024Mi"
        cpu: "800m"
      request:
        memory: "512Mi"
        cpu: "500m"
  meta:
    resources:
      limit:
        memory: "750Mi"
      request:
        memory: "300Mi"
  database:
    resources:
      limit:
        memory: "300Mi"
      request:
        memory: "300Mi"
  prometheus:
    resources:
      limit:
        memory: "750Mi"
      request:
        memory: "750Mi"

3scale の検出

Red Hat 3scale による検出を可能にするため、Fuse Online API プロバイダーインテグレーションの API を公開します。

詳細: 「3scale で API の検出を有効化する Fuse Online の設定

インストール前または後に設定

components:
    server:
      features:
        managementUrlFor3scale: https://url-for-3scale


3scale ユーザーインターフェースの URL を指定します。

バックアップ

追加の設定ステップは「Fuse Online 環境のバックアップ」を参照。

インストール前または後に設定

spec:
  backup:
    schedule: interval


interval をバックアップの間隔に置き換えます。間隔 および 事前定義のスケジュール には cron ユーティリティーの形式を使用します。間隔の前に @ 記号を指定しないでください。

ノードのアフィニティー許容 (Toleration)

Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントおよびインテグレーション Pod のクラスター内のノードへの配置を決定します。

ノードのアフィニティーを使用すると、配置先のノードのグループに対して Fuse Online Pod のアフィニティーを指定できます。

許容 (Toleration) を使用すると、Fuse Online Pod が実行されるノードを制御し、他のワークロードがそれらのノードを使用しないようにすることができます。

Fuse Online Pod の設定」も参照してください。

インストール前または後に設定

注記: Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントのデプロイメントには infraScheduling を使用します。Fuse Online インテグレーションのデプロイメントでは、infraSchedulingintegrationSchedulingに置き換えます。

spec:
  infraScheduling:
    tolerations:
      key: value
      operator: value
      effect: value


spec:
  infraScheduling:
    affinity:
      nodeAffinity:
        preferredDuringSchedulingIgnoredDuringExecution:
          weight:
          preference:
            matchExpressions:
              key: value
              operator: value
              values:
                value1,
                value2

インテグレーションの制限

稼働中のインテグレーションの最大数を指定します。デフォルトは 0 で、稼働中のインテグレーションの数を制限しません。

インストール前または後に設定

components:
    server:
      features:
        integrationLimit: 0

データベースコネクションプール

サーバーコネクションプール設定を調整して、データベースへのコネクションを管理できます。

データベースプール設定の追加情報は、この表の後に記載されています。

インストール前または後に設定

components:
  server:
    connectionPool:
      connectionTimeout: 30000
      idleTimeout: 600000
      leakDetectionThreshold: 0
      maxLifetime: 1800000
      maximumPoolSize: 10
      minimumIdle: 10

Java Options

syndesis-server および syndesis-meta コンポーネントの Java オプションを指定できます。

Java オプションに応じて、コンポーネントに異なる値を指定できます。たとえば、JVM 関連のパラメーターは syndesis-meta よりも多くのコンピューターリソースを必要とするため、syndesis-server のみに設定できます。

インストール前または後に設定

components:+   server:
    javaOptions:
      -option_name=my_value   meta:
    javaOptions:
      -option_name=my_value

-option_name を Java オプション名に置き換えます。Java オプションの接頭辞 (-D-X、または -XX) を指定することができます。

my_value を、オプションの値に置き換えます。

HTTP プロキシーを設定する場合 (例): components:+   server:
    javaOptions:
      -Dhttp.proxyHost=10.0.0.100 -Dhttp.proxyPort=8800   meta:
    javaOptions:
      -Dhttp.proxyHost=10.0.0.100 -Dhttp.proxyPort=8800`

Maven 引数

Fuse Online インテグレーションをビルドするときに使用する追加の Maven オプションを指定します。

インストール前または後に設定

components:
    server:
      features:
        maven:
          additionalArguments:
            "typeA=stringA typeB=stringB"


例:
          additionalArguments:
            "-Dhttp.proxy=my_proxy -DpropA=valueA"

Maven リポジトリー

Fuse Online 環境がアクセスする必要がある外部 Maven リポジトリーを指定します。

インストール前または後に設定

components:
    server:
      features:
        mavenRepositories:
          customRepo1: https://customRepo1
          customRepo2: https://customRepo2


customRepo をリポジトリーの名前に置き換えます。
各リポジトリーに URL を指定します。

監視

Prometheus を使用した OCP での Fuse Online インテグレーションの監視」も参照。

インストール前または後に設定

addons:
  ops:
    enabled: true

パブリック REST API

追加の設定ステップは「外部ツールによって使用される Fuse Online パブリック REST API の公開」を参照。

インストール前または後に設定

addons:
  publicApi:
    enabled: true
    routeHostname: public-syndesis.192.168.64.63.nip.io


routeHostname を Fuse Online REST API エンドポイントを呼び出すためのパブリックアドレスに設定します。クラスターのセットアップにより、指定する必要のあるパブリックアドレスが決定されます。この例では、ルートのホスト名は minishift クラスターに対して有効です。

ToDo app
サンプルインテグレーションのテスト向け。

インストール前または後に設定

addons:
  todo:
    enabled: false

注記: 制限された環境で Fuse Online をインストールするには、インストールの前に todo アドオンが false (デフォルト) に設定されていることを確認する必要があります。Fuse Online のインストール後に、任意で https://github.com/syndesisio/todo-example から ToDo アプリケーションをダウンロードできます。Readme ファイルの手順に従い、リポジトリー URL をプライベートネットワークで利用可能な場所に変更します。

OCP で稼働している Fuse Online 環境へのサンプルアプリケーションの追加」も参照。

アドオン機能と設定

  • 強化されたアクティビティー追跡

    Fuse Online のインストール時に、Jaeger を使用したアクティビティー追跡はデフォルトで有効になっています。(OperatorHub またはコマンドラインスクリプトを使用して) Fuse Online をインストールする場合、OperatorHub の存在を検出し、OperatorHub のサブスクリプション機能を使用して Jaeger をインストールします。OperatorHub が利用できないという制限された状況では、Fuse Online は独自のインストール機能を使用して Jaeger をインストールします。任意で、「Jaeger 監視用の Fuse Online の設定」のセクションで説明されているように、Fuse Online をインストールする前に Jaeger 設定をカスタマイズできます。

  • コネクションおよびインテグレーションを永続化するための外部データベース

    Fuse Online のデフォルトインストールは、コネクションおよびインテグレーション定義を永続化するために Fuse Online によって使用される内部 PostgreSQL データベースを提供します。この代わりに、Amazon RDS for PostgreSQL などの外部 PostgreSQL データベースの使用を選択できます。

  • 内部ストレージ容量

    ほとんどの Fuse Online 環境では、デフォルトの 1Gi で十分対応できます。Red Hat テクニカルサポートが推奨する場合のみ、新しい Fuse Online インストールのこの設定を増強することが想定されます。これは、稼働している別の Fuse Online 環境で Fuse Online のサーバーエラーが発生し、Red Hat テクニカルサポートが、デフォルトよりも容量が大きいデータベースボリュームで Fuse Online 環境をインストールする必要があると判断した場合です。

    Fuse Online がすでに稼働している OpenShift プロジェクトで Fuse Online の内部ストレージ容量を増やすには、最初に Fuse Online をアンインストールする必要があります。「OCP プロジェクトからの Fuse Online のアンインストール」を参照してください。

  • データベースコネクションプールの設定

    以下の syndesis-server データベースコネクションプールプロパティーを設定できます。

    • connectionTimeout : syndesis-server がプールからのコネクションを待機する最大時間 (ミリ秒単位)。許可される最小コネクションタイムアウトは 250 ミリ秒です。デフォルトは 30000 (30 秒) です。
    • idleTimeout : コネクションが削除されるまで、プールでアイドル状態にすることができる最大時間 (ミリ秒単位)。0 の値は、アイドルコネクションがプールから削除されないことを意味します。許可される最小値は 10000 (10 秒) です。デフォルトは 600000 (10 分) です。
    • leakDetectionThreshold: コネクションリークの可能性を示すメッセージがログに記録される前に、コネクションがプール外にある時間 (ミリ秒単位)。0 を値として指定すると、リーク検出が無効になります。リーク検出の有効化で許容される最小値は 2000 (2 秒) です。デフォルトは 0 です。
    • maxLifetime: プール内のコネクションの最大有効期間 (ミリ秒単位)。許可される最小値は 30000 (30 秒) です。デフォルトは 1800000 (30 分) です。
    • maximumPoolSize: アイドルコネクションと使用中のコネクションの両方を含む、プールが到達できる最大サイズ。デフォルトは 10 です。
    • minimumIdle: プールに保持されるアイドルコネクションの最小数。デフォルト値は maximumPoolSize です。

2.5. Fuse Online をインストールする前にデフォルトのカスタムリソースファイルを編集

デフォルトの Fuse Online 環境をインストールする場合、デフォルトのカスタムリソースファイルを編集する必要はありません。「OCP 4.x での Fuse Online のインストール」または「OCP 3.11 での Fuse Online のインストール」を参照してください。

Fuse Online のカスタマイズ環境をインストールする場合は、Fuse Online をインストールする前に、default-cr.yml ファイルを編集する必要があります。このファイルは、Fuse Online のダウンロードパッケージに含まれます。Fuse Online のインストール前にのみ指定できるカスタムリソース設定がいくつかあります。「インストール前にデフォルトのカスタムリソースを編集する必要がある場合」を参照してください。

Fuse Online のインストール前または後に指定できる、その他のカスタムリソース設定があります。「Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明」を参照してください。

Fuse Online のインストールプロセスでは default-cr.yml ファイルに指定された設定を使用して syndesis カスタムリソースを作成します。syndesis カスタムリソース設定によって、インストールされた Fuse Online 環境の設定が決定されます。

前提条件

  • オンサイトで OCP に Fuse Online をインストールし、実行する計画があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。

手順

  1. Fuse Online のインストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードしていない場合は、以下を行います。

    1. 以下の場所からダウンロードします。

      https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.11

    2. ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.11 ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。
  2. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  3. エディターで fuse-online-install-1.11/default-cr.yml ファイルを開きます。
  4. 必要な機能を有効にし、必要なパラメーターを設定するために、default-cr.yml ファイルを編集します。指定が必要な項目を判断するには、「Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明」を参照してください。
  5. default-cr.yml ファイルを保存します。

結果

default-cr.yml ファイルに新しい Fuse Online インストールの設定が指定されます。

次のステップ

default-cr.yml ファイルを編集し、外部データベースを指定した場合は、Fuse Online をインストールする前に「外部データベースで Fuse Online をインストールするためのシークレットの作成」の手順にしたがいます。それ以外の場合は、「OCP 3.11 での Fuse Online のインストール」の手順にしたがいます。

2.6. Jaeger 監視用の Fuse Online の設定

Jaeger は、分散サービス間のトランザクションをトレースするためのオープンソースソフトウェアです。これは、複雑なマイクロサービス環境の監視およびトラブルシューティングで特に役立ちます。

OperatorHub またはコマンドラインスクリプトを使用して Fuse Online をインストールする場合、Fuse Online インストールは OperatorHub の存在を検出し、OperatorHub のサブスクリプション機能を使用して Jaeger をインストールします。OperatorHub が利用できないという制限された状況では、Fuse Online は独自のインストール機能を使用して Jaeger をインストールします。

デフォルトの Fuse Online 環境では、必要な Jaeger コンポーネントがすべて設定されます。任意で、Fuse Online カスタムリソースを編集して、クライアントのみ/非依存のサーバー設定、またはハイブリッド Jaeger クライアントおよび Jaeger Operator 設定を指定できます。

デフォルトの Jaeger 設定

基本的な追加設定なしの設定には、すべての Jaeger コンポーネントが含まれます。Jaeger の監視機能を試して、Jaeger の動作について学ぶことができます。デフォルト設定では、メモリーのみの制限されたバックエンドストレージ機能を提供します。

デフォルトの Jaeger 設定で Fuse Online をインストールすると、以下のような結果になります。

  • Fuse Online コンポーネントには Jaeger 通信 URL があります。
  • Jaeger Operator がインストールされます。
  • Jaeger カスタムリソースは、アクティビティー監視のデフォルト設定で設定されます。

デフォルトの Jaeger 設定を使用した Fuse Online インストールには、以下の syndesis カスタムリソース仕様があります。

apiVersion: syndesis.io/v1beta2
kind: Syndesis
metadata:
  name: app
spec:
  addons:
    jaeger:
      enabled: true

clientOnly および operatorOnly が指定されていない場合 (デフォルトで falseに設定されている場合)、Fuse Online は提供される Jaeger バックエンドだけでなく、Jaeger サーバー設定によって提供されるデフォルトのメモリーのみのストレージも使用します。

クライアントのみ/非依存のサーバー設定

クライアントのみ/非依存のサーバー設定では、Fuse Online と外部に設定された Jaeger バックエンドとの間の通信用にクライアント URL コネクションのみが設定されます。Jaeger バックエンドのすべての要素は外部にあり、Fuse Online 環境および syndesis-operator には依存しません。これには、Jaeger Operator および Jaeger カスタムリソースが含まれます。

クライアントのみの Jaeger 設定をインストールするには、以下のように Fuse Online をインストールする前にカスタムリソースを編集します。

以下に例を示します。

apiVersion: syndesis.io/v1beta2
kind: Syndesis
metadata:
  name: app
spec:
  addons:
    jaeger:
      enabled: true
      clientOnly: true
      queryUri: http://jaeger-query-hostname:443/api
      collectorUri: http://jaeger-collector-hostname:14268/api/traces

ハイブリッド Jaeger クライアントおよび Operator の設定

ハイブリッド Jaeger クライアントおよび Jaeger Operator 設定では、Fuse Online は Jaeger Operator と Jaeger クライアント機能をインストールします。Jaeger カスタムリソースがインストールされていない。Jaeger サーバー設定を定義する独自の Jaeger カスタムリソースをインストールする必要があります。これにより、Fuse Online が提供する機能を利用し、独自の環境用に Jaeger 設定をカスタマイズすることができます。たとえば、データストレージに Elasticsearch または Cassandra を使用できます。

ハイブリッド Jaeger クライアントと Jaeger Operator 設定をインストールするには、以下を行います。

  • Fuse Onlineをインストールする前に、以下の例のようにカスタムリソースを編集します。

    apiVersion: syndesis.io/v1beta2
    kind: Syndesis
    metadata:
      name: app
    spec:
      addons:
        jaeger:
          enabled: true
          operatorOnly: true
  • 以下の例のように、Jaeger カスタムリソース syndesis-jaeger に名前を付けます。

    apiVersion: jaegertracing.io/v1
    kind: Jaeger
    metadata:
      name: syndesis-jaeger
      ...
    spec:
       ....

    注記: Jaeger カスタムリソースに別の名前を使用する場合は、Client-only/independent サーバー設定セクションに記述されているように、Syndesis カスタムリソースで queryUri および collectorUri を設定します。

syndesis-jaeger という名前の Jaeger カスタムリソースが作成されると、Jaeger インスタンスは Fuse Online インテグレーションからデータを収集します。デフォルトでは、このデータは Fuse Online のアクティビティーログに記録されません。Fuse Online アクティビティーログにこのデータを表示するには、次のサービスを作成します。

oc create -f - <<EOF
 apiVersion: v1
 kind: Service
 metadata:
   labels:
     app: syndesis
     syndesis.io/app: syndesis
     syndesis.io/type: infrastructure
     syndesis.io/component: jaeger
   name: noauth-syndesis-jaeger-query
 spec:
   ports:
     - name: query
       port: 443
       protocol: TCP
       targetPort: 16686
   selector:
     app: jaeger
     app.kubernetes.io/name: syndesis-jaeger
 EOF

2.7. 外部データベースで Fuse Online をインストールするためのシークレットの作成

外部データベースを使用してコネクションおよびインテグレーションの定義を永続化する Fuse Online 環境をインストールする場合は、Fuse Online をインストールする前に、OpenShift シークレットである syndesis-global-config を作成します。

前提条件

  • OCP 3.11 の場合のみ、default-cr.yml ファイルを編集し、コネクションおよびインテグレーションの定義を永続化するために外部データベースの使用を指定する必要があります。
  • Fuse Online がインストールされていない必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。

手順

  1. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  2. 以下が含まれるリソースファイル (例: my-fuse-onling-secret-cr.yml) を作成および保存します。

    apiVersion: v1
    kind: Secret
    metadata:
      name: syndesis-global-config
      namespace: my-fuse-online-project
      type: Opaque
      data:
        POSTGRESQL_PASSWORD: base64-encoded-value

    my-fuse-online-project を、外部データベーであるスを指定する Fuse Online 環境をインストールする予定である OpenShift プロジェクトの名前に置き換えます。

    base64-encoded-value を、外部データベースにアクセスするためのパスワードとして使用する base64 でエンコードされた値に置き換えます。

    OpenShift シークレットについての詳細は「シークレット」を参照してください。

  3. 以下のように、シークレットをクラスターに追加します。

    oc apply -f my-fuse-online-secret-cr.yml

結果

クラスターでは、外部データベースを指定するカスタムリソースとインストールされた Fuse Online 環境で syndesis-global-config シークレットを利用できます。

次のステップ

OCP 4.x の場合、Operator を使用して Fuse Online をインストールする際は、カスタムリソースを編集してコネクションおよびインテグレーションの定義を永続化するために外部データベースの使用を指定します。詳細は、「OperatorHub からの Fuse Online Operator のインストール」を参照してください。

OCP 3.11 の場合は、「Fuse Online をインストールする前にデフォルトのカスタムリソースファイルを編集」の手順にしたがいます。

2.8. OCP 3.11 に Fuse Online をインストールするスクリプトの実行

Fuse Online インストールスクリプトを実行すると、Fuse Online ダウンロードパッケージに含まれる default-cr.yml ファイルの仕様にしたがって、Fuse Online 環境がインストールされます。デフォルトの環境をインストールする場合は、このファイルを編集する必要はありません。カスタマイズされた環境をインストールする場合は、インストールスクリプトを実行する前に default-cr.yml ファイルを編集する必要があります。

前提条件

手順

  1. Fuse Online のインストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードしていない場合は、以下を行います。

    1. 以下の場所からダウンロードします。

      https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.11

    2. ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.11 ディレクトリーには、Fuse Online をインストールするためのスクリプトとサポートファイルが含まれます。
  2. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  3. 以下のように、Fuse Online をインストールする OpenShift プロジェクトに切り替えます。

    oc project my-fuse-online-project

    または、インストールスクリプトの実行時に --project my-fuse-online-project のように指定することもできます。

  4. インストールスクリプトをダウンロードしたディレクトリーで、インストールスクリプトを実行します。

    bash install_ocp.sh

    インストールスクリプトのオプションの詳細については bash install_ocp.sh --help コマンドを実行してください。

  5. Fuse Online をインストールするために syndesis-operator によって使用された syndesis カスタムリソースに、必要な内容が適切に含まれていることを確認します。

    1. 以下のコマンドを実行して、syndesis カスタムリソースの内容を表示します。

      oc describe syndesis/app

    2. カスタムリソースの内容を確認します。

      含まれていない更新がある場合は、カスタムリソースに構文エラーがある可能性があります。有効なカスタムリソースを定義するには、Fuse Online をアンインストールし、再インストールする必要があります。「OCP プロジェクトからの Fuse Online のアンインストール」を参照してください。

  6. インストールに成功したことを確認します。

    1. https://openshift-route で OpenShift OAuth プロキシーログインページを表示します。

      インストールスクリプトによる OpenShift ルートの算出を選択した場合、実行の最後あたりで算出されたルートが表示されます。openshift-route をスクリプトが提供する値に置き換えます。

      default-cr.yml ファイルを編集して Fuse Online に routeHostname を指定した場合は、openshift-route を指定したルートに置き換えます。

    2. OpenShift コンソールにログインしていない場合は、ログインページが表示されます。OpenShift ユーザー名およびパスワードを入力してログインします。

    Fuse Online のホームページが、すぐに、もしくはOpenShift コンソールへのログイン後に表示されます。