第19章 OData への接続
OData (Open Data Protocol) は、REST API を構築および使用するための標準です。OData サービスは、OData 対応の HTTP リクエストを介して Fuse Online などのサービスをクライアントの提供します。Fuse Online インテグレーションは、OData サービスからエンティティーを取得でき、OData サービスによって管理されるエンティティーを更新、作成、または削除できます。そのためには、OData コネクションを作成し、そのコネクションをインテグレーションに追加します。
OData の仕様 Version 4 または Version 2 を理解していることを前提とします。
OData サービスへの接続に関する詳細は、以下を参照してください。
19.1. OData サービスへのコネクションの作成
インテグレーションで、OData サービスによって管理されるエンティティーを取得、更新、作成、または削除するには、最初に OData サービスへのコネクションを作成する必要があります。Version 2 または Version 4 の OData のコネクションを作成できます。
前提条件
- 接続する OData サービスのベース URL を知っている必要があります。
- サービスが認証を使用する場合はクレデンシャルが必要で、必要に応じて SSL 証明書が必要です。しかし、ほとんどの OData サービスはパブリックサービスであり、認証は必要ありません。
手順
- Fuse Online の左パネルで Connections をクリックし、利用可能なコネクションを表示します。
- Create Connection をクリックしてコネクターを表示します。
- OData v2 または OData v4 コネクターをクリックします。
コネクションを設定します。
- Service Root URL フィールドに、アクセスする OData サービスのベース URL を入力します。
- サービスが Basic 認証を使用する場合は、User Name フィールドにユーザー名を入力します。
- サービスが Basic 認証を使用する場合は、Password フィールドにパスワードを入力します。
サービスが SSL 証明書を要求する場合は、Server Certificate フィールドに SSL 証明書の内容を貼り付けます。
通常、パブリックの OData サービスには、ブラウザーによって提供される以外の証明書は必要ありません。しかし、内部 OData サービスでは、独自の SSL 署名書を作成し、自己署名した可能性があります。この証明書は認証局によって信用されないため、OData サービスへのコネクションに失敗します。コネクションを有効にするには、ここに自己署名証明書を貼り付けます。
ブラウザーでサービスをロードするのが証明書を取得する 1 つの方法です。その後のステップは、使用しているブラウザーによって異なります。一般的に、アドレスバーの横にある Not secure 鍵マークをクリックして、View Certificate をクリックし、表示された証明書をファイルにエクスポートしてその証明書をコピーし、このフィールドに貼り付けるステップと似たものになります。
- Validate をクリックします。Fuse Online は即座にコネクションを検証しようとし、検証の成功または失敗を示すメッセージを表示します。検証に失敗した場合は、入力パラメーターを訂正し、再度検証を行います。
- 検証に成功したら Next をクリックします。
-
Name フィールドに、このコネクションを別のコネクションと区別するために使用する名前を入力します。たとえば、
OData North
を入力します。 - Description は任意のフィールドで、このコネクションに関する便利な情報を入力します。
- Save をクリックし、作成したコネクションが利用可能になったことを確認します。上記の例の名前を入力した場合は、インテグレーションに追加できるコネクションとして OData North が表示されます。
次のステップ
OData コネクションをインテグレーションに追加します。