第3章 OCP 上の Fuse Online の管理

オンサイトで Fuse Online を OpenShift Container Platform (OCP) にインストールしたら、Prometheus を使用してインテグレーションアクティビティーを監視し、Fuse Online 環境の復元に使用できる Fuse Online の定期的なバックアップを設定できます。必要に応じて、Fuse Online のアップグレード、Fuse Online のアンインストール、または Fuse Online が含まれる OCP プロジェクトの削除を行うことができます。

詳細は以下のトピックを参照してください。

3.1. Prometheus での Fuse Online インテグレーションおよびインフラストラクチャーコンポーネントの監視

Prometheus を使用して Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントおよび Fuse Online インテグレーションを監視できます。Grafana ダッシュボードを使用して、Prometheus によって収集されるメトリクスを可視化することもできます。

重要

Prometheus に対する Red Hat のサポートは、Red Hat 製品ドキュメントに記載されているセットアップと推奨設定に限定されます。

Grafana はコミュニティーがサポートする機能です。Grafana をデプロイして Red Hat Fuse 製品を監視する構成は、Red Hat の実稼働環境におけるサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外です。

Fuse Online インテグレーションを監視する他に、Prometheus を使用して以下の Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントによって公開されるメトリクスを監視できます。

Syndesis Server
syndesis-server コンポーネントは Micrometer でインストルメント化され、デフォルトですべての JVM Micrometer メトリクスを自動的に公開します。さらに、syndesis-server は要求レート、エラーレート、レイテンシーなどの REST API エンドポイントに関するメトリクスを公開します。
Syndesis Meta
syndesis-meta コンポーネントは Micrometer でインストルメント化され、デフォルトですべての JVM Micrometer メトリクスを自動的に公開します。また、REST API エンドポイントについてのメトリクスも公開します。
Syndesis DB
Fuse Online Postgres データベースのメトリクスは、サードパーティーの Prometheus エクスポーター を使用してエクスポートされます。
Integrations
integration メトリクスは、インテグレーションが作成され、デフォルトで複数の JVM メトリクスを公開する公式の JMX エクスポーターを使用してエクスポートされた後に表示されます。さらに、integration メトリクスは、メッセージレートやエラーレートなどの Apache Camel 固有のメトリクスを公開します。

前提条件

  • オンサイトで OCP に Fuse Online がインストールされ、稼働している必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online がインストールされている OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • Fuse Online の namespace にアクセスできる admin 権限が必要です。
  • ユーザー名とパスワードを知っている Red Hat Developer のアカウントが必要です。https://developers.redhat.com に対して認証できるよう、インストールスクリプトによってこれらのクレデンシャルが要求されます。アカウントの作成に関する詳細は、「Red Hat レジストリーへのアクセスおよびその設定」を参照してください。
  • cluster admin 権限のあるユーザーが、これらのインストール手順 にしたがって、Application Monitoring Operator (具体的にはタグ v1.1.6) を使用して Prometheus および Grafana をデプロイ済みである必要があります。

手順

  1. Fuse Online namespace で以下のコマンドを使用して monitoring-key=middleware ラベルを設定します。

    oc label namespace <fuse-online-namespace> monitoring-key=middleware
  2. Fuse Online インストールでアプリケーション監視設定リソースが OpenShift クラスターに追加されたことを確認します。

    1. OpenShift Web コンソールで application-monitoring プロジェクトに移動し、prometheus-route URL を開きます。
    2. Prometheus コンソールで、StatusTargets ページに移動します。

      Syndesis ターゲットがリストされている場合は、Fuse Online が監視用に設定されているため、ステップ 4 に進みます。

      Syndesis ターゲットが一覧にない場合は、ステップ 3 に進みます。

  3. 別の OpenShift プロジェクトにインストールされた Prometheus インスタンスで監視するために Fuse Online を公開するには、syndesis カスタムリソースで ops アドオンを有効にします。

    1. Fuse Online の namespace に移動します。

      OpenShift 4.xOpenShift 3.11
      1. OpenShift Web コンソールで、Fuse Online (syndesis) プロジェクトに移動します。
      2. Catalog > Installed Operators の順に選択し、Fuse Online Operator をクリックします。
      3. Syndesis CRD をクリックし、app をクリックします。
      4. Yaml をクリックし、エディターで yaml ファイルを開きます。
      1. Resources > Other Resources の順に選択します。
      2. ドロップダウンメニューから、Syndesis リソースタイプを選択します。
      3. app リソースの Actions をクリックし、Edit YAML を選択してエディターで yaml ファイルを開きます。
    2. 以下の行を追加して、yaml ファイルを編集し、Syndesis.Spec.Addons.Ops.Enable の値を true に設定します。

      spec:
        addons:
          ops:
            enabled: true
    3. ファイルを保存します。
    4. Pod が再起動するまで待機します。

      注記

      Fuse Online インフラストラクチャーリソースは、インストールコマンドの実行直後には使用できません。Prometheus Targets ページに Fuse Online (Syndesis) ターゲットが表示されるまで待機する必要がある場合があります。

  4. Prometheus にアクセスするには、以下を実行します。

    1. アプリケーション監視 Operator がインストールされているプロジェクトの OpenShift コンソールで、ルートの一覧を開きます。
    2. prometheus-route エントリーの横にあるホスト名 URL をクリックし、Prometheus コンソールを開きます。
    3. Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントに設定されたアラートルールの一覧を表示するには、Alerts メニュー項目をクリックします。
  5. Grafana ダッシュボードにアクセスするには、以下を実行します。

    1. アプリケーション監視 Operator がインストールされているプロジェクトの OpenShift コンソールで、ルートの一覧を開きます。
    2. grafana-route エントリーの横にあるホスト名 URL をクリックし、Grafana コンソールを開きます。
    3. Grafana コンソールの上部で、ダッシュボードセレクターをクリックします。

      • Fuse Online インテグレーションでは、Integration - Camel を選択します。このダッシュボードには、Apache Camel インテグレーションアプリケーションによって公開される標準メトリクスが表示されます。
      • Fuse Online インフラストラクチャーコンポーネントでは、以下のインフラストラクチャーダッシュボードのいずれかを選択します。

        Infrastructure - DB
        Fuse Online の Postgres インスタンスに関連するメトリクスを表示します。
        Infrastructure - JVM
        syndesis-meta または syndesis-server アプリケーションの実行中の JVM に関するメトリクスを表示します。ダッシュボードの上部にある Application ドロップダウンリストから、監視するアプリケーションを選択します。
        Infrastructure - REST APIs
        request throughput および latency などの Fuse Online インフラストラクチャー API エンドポイントに関連するメトリクスを表示します。ダッシュボードの上部にある Application ドロップダウンリストから、監視するアプリケーションを選択します。
  6. Prometheus Alertmanager にアクセスするには、以下を実行します。

    1. アプリケーション監視 Operator がインストールされているプロジェクトの OpenShift コンソールで、ルートの一覧を開きます。
    2. alertmanager-route エントリーの横にあるホスト名 URL をクリックし、Alertmanager コンソールを開きます。

      Fuse Online インフラストラクチャーが正常である場合、デフォルトのビューは空になります。

      インフラストラクチャーコンポーネントのいずれかが正常でない場合は、生成されたアクティブなアラートとそれらのアラートの通知を無効にするオプションが表示されます。

その他のリソース

Prometheus を初めて使用する場合は、「https://prometheus.io/docs/prometheus/latest/getting_started/」を参照してください。

3.2. Fuse Online 環境のバックアップ

Fuse Online を定期的にバックアップするよう設定できます。

  • Fuse Online がコネクションとインテグレーションを保存する内部 PostgreSQL データベース。
  • syndesis-operator によって作成され、Fuse Online の実行に必要な OpenShift リソース。これには、設定マップ、デプロイメント設定、およびサービスアカウントが含まれますが、これらに限定されません。

Fuse Online をインストールする前に Fuse Online 環境のバックアップを設定するか、Fuse Online 環境の設定を変更してバックアップを有効することができます。

Fuse Online がバックアップを実行するように設定されている場合、Fuse Online はデータを単一のファイルに圧縮し、そのファイルを指定した Amazon S3 バケットにアップロードします。新しい Fuse Online 環境 (コネクションやインテグレーションが定義されていない) にバックアップを適用して、バックアップした Fuse Online 環境を復元できます。

前提条件

  • OCP がオンサイトで稼働している必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みで、Fuse Online が稼働中または稼働予定の OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。
  • AWS アクセスキーと AWS シークレットキーが必要です。これらのクレデンシャルの取得に関する詳細は、「IAM ユーザーのアクセスキーの管理」を参照してください。
  • アップロードする S3 バケットが存在する AWS リージョンを知っておく必要があります。
  • バックアップのアップロード先の S3 バケットの名前を知っておく必要があります。

手順

  1. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  2. バックアップを設定する Fuse Online 環境を稼働中または稼働予定の OpenShift プロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。

    oc project my-fuse-online-project

  3. OpenShift シークレットを作成します。コマンドラインで以下を行います。

    • 以下のコマンド形式で syndesis-backup-s3 を指定します。
    • AWS 変数を、AWS アクセスキー、AWS シークレットキー、バケットがある AWS リージョン、およびバケットの名前に置き換えます。

      以下のコマンド形式を使用してシークレットを作成します。

      oc create secret generic syndesis-backup-s3 \
      --from-literal=secret-key-id="my-aws-access-key" \
      --from-literal=secret-access-key="my-aws-secret-key" \
      --from-literal=region="aws-region" \
      --from-literal=bucket-name="aws-bucket-name"

      このシークレットは、バックアップジョブの実行中に存在する必要があります。

  4. Fuse Online がインストールされていない場合は、default-cr.yml ファイルを編集してバックアップを有効にする必要があります。「Fuse Online をインストールする前にデフォルトのカスタムリソースファイルを編集」を参照してください。Fuse Online のインストール後、カスタムリソースに指定したスケジュールに応じてバックアップジョブが発生します。

    Fuse Online が稼働している場合、syndesis カスタムリソースを編集する必要があります。

    1. 以下のコマンドを実行して、エディターで syndesis カスタムリソースを開きます。

      oc edit syndesis

    2. 以下を spec: の下に追加します。

      backup:
        schedule: my-backup-interval

      my-backup-interval をバックアップの間隔に置き換えます。以下を参照して、バックアップの間隔を指定する方法を判断してください。

      • cron を使用して事前設定されたスケジュール (英語)
      • cron で設定する間隔 (英語)

        間隔の前に @ 記号を指定しないでください。たとえば、毎日バックアップを行うよう設定するには、カスタムリソースに以下のような記述が含まれるようにします。

        apiVersion: syndesis.io/v1beta1
        kind: Syndesis
        metadata:
          name: app
        spec:
          backup:
            schedule: daily
  5. ファイルを保存します。

    これにより、バックアップジョブが syndesis-operator に追加されます。

結果

Fuse Online がすでに稼働している場合、定義したスケジュールに応じて Fuse Online のバックアップジョブが実行されます。

次のステップ

Fuse Online をインストールする必要がある場合は、default-cr.yml ファイルを編集して、その他の必要な機能を有効にしたり、他のパラメーターを設定したりします。default-cr.yml ファイルにすべての設定がある場合は、OpenShift シークレットの作成時に指定したプロジェクトで Fuse Online をインストールします。

3.3. Fuse Online 環境の復元

コネクションまたはインテグレーションが作成されていない新しい Fuse Online 環境で、Fuse Online 環境のバックアップを復元できます。Fuse Online 環境の復元後、復元されたコネクションを編集してパスワードを更新する必要があります。その後、復元されたインテグレーションをパブリッシュできます。

前提条件

  • OCP がオンサイトで稼働している必要があります。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online 環境を復元する OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限を持つユーザーは、該当ユーザーがクラスターでアクセス権限を持つプロジェクトに Fuse Online をインストールするための権限を付与済みである必要があります。
  • データを定期的にバックアップし、Amazon S3 にデータをアップロードするよう設定された Fuse Online 環境が必要です。
  • バックアップされた Fuse Online 環境と、バックアップを復元する Fuse Online 環境で、Fuse Online のリリース番号 (例: 7.6) が同じである必要があります。
  • Fuse Online バックアップが含まれる AWS バケットにアクセスする権限が必要です。
  • バックアップを復元する Fuse Online 環境は新しい Fuse Online インストールである必要があります。つまり、コネクションやインテグレーションは定義されていません。Fuse Online 環境にコネクションとインテグレーションがあるプロジェクトで復元する場合、Fuse Online 環境をアンインストールし、新しい Fuse Online 環境をインストールする必要があります。

手順

  1. Amazon S3 から必要なバックアップファイルをダウンロードします。詳細は、AWS ドキュメントの「S3 バケットからオブジェクトをダウンロードする方法」を参照してください。
  2. zip ファイルの内容を展開します。たとえば、以下のコマンドラインを実行すると、7.6-2020-03-15-23:30:00.zip ファイルが展開され、内容が /tmp/fuse-online-backup フォルダーにコピーされます。

    unzip 7.6-2020-03-15-23:30:00.zip -d /tmp/fuse-online-backup

  3. 以下の例のように、Fuse Online データベースをデコードします。

    base64 -d /tmp/fuse-online-backup/syndesis-db.dump > /tmp/fuse-online-backup/syndesis-db
  4. 新しい Fuse Online 環境を稼働している OpenShift プロジェクトに切り替えます。たとえば、新しい Fuse Online 環境が my-fuse-online-project にある場合は、以下のコマンドを実行します。

    oc project my-fuse-online-project

    これ以降の手順では、新しい Fuse Online 環境が含まれるプロジェクトに切り替えたことを想定します。

  5. データベース Pod の名前を取得します。

    復元された Fuse Online 環境で、提供された内部 PostgreSQL データベースが使用される場合は、以下のコマンドを実行し、データベース Pod の名前を取得します。

    oc get pods -l deploymentconfig=syndesis-db -o jsonpath='{.items[*].metadata.name}'

    復元された Fuse Online 環境で外部データベースが使用される場合、そのデータベースの Pod の名前を取得する方法を知っている必要があります。

    これ以降のコマンドでは、DATABASE_POD_NAME を復元された Fuse Online 環境のデータベース Pod の名前に置き換えます。

  6. データベースにアクセスしているコンポーネントをスケールダウンします。

    1. syndesis-operator をスケールダウンし、他のコンポーネントをスケールダウンできるようにします。

      oc scale dc syndesis-operator --replicas 0

    2. syndesis-server および syndesis-meta コンポーネントをスケールダウンします。

      oc scale dc syndesis-server --replicas 0
      oc scale dc syndesis-meta --replicas 0

  7. データベースのバックアップファイルを Fuse Online データベース Pod に送信します。

    oc cp /tmp/fuse-online-backup/syndesis-db DATABASE_POD_NAME:/tmp/syndesis-db
  8. Fuse Online データベース Pod でリモートシェルセッションを開きます。

    oc rsh DATABASE_POD_NAME

  9. 以下のコマンドを実行して Fuse Online データベースを復元します。

    psql コマンドによってデータベースのパスワードが要求され、復元された Fuse Online 環境で提供された内部 PostgreSQL データベースが使用される場合は、syndesis-db デプロイメント設定の POSTGRESQL_PASSWORD 環境変数でパスワードを確認できます。復元された Fuse Online 環境で外部データベースが使用される場合、パスワードを知っている必要があります。

    cd /tmp
    psql -c 'DROP database if exists syndesis_restore'
    psql -c 'CREATE database syndesis_restore'
    pg_restore -v -d syndesis_restore /tmp/syndesis-db
    psql -c "SELECT pg_terminate_backend(pid) FROM pg_stat_activity WHERE datname = 'syndesis'"
    psql -c 'DROP database if exists syndesis'
    psql -c 'ALTER database syndesis_restore rename to syndesis'

    Fuse Online が復元されるはずです。RSH セッションを終了できます。

    exit

  10. Fuse Online コンポーネントをスケールアップします。

    oc scale dc syndesis-operator --replicas 1

    syndesis-operator1 にスケールアップすると、スケールダウンされた他の Pod がスケールアップされます。スケールアップされない場合は手作業でスケールアップできます。

    oc scale dc syndesis-server --replicas 1
    oc scale dc syndesis-meta --replicas 1

  11. サーバーは復元された各インテグレーションを開始しようとしますが、最初にコネクションを更新する必要があります。したがって、復元されたインテグレーションが稼働していないことを確認します。

    1. Fuse Online コンソールルートを取得します。

      echo "https://$(oc get route/syndesis -o jsonpath='{.spec.host}' )"
    2. Fuse Online をインストールする権限を持つ OpenShift ユーザーアカウントで、Fuse Online コンソールにログインします。
    3. インテグレーションのリストを表示し、すべてのインテグレーションが停止したことを確認します。稼働しているインテグレーションがある場合は停止します。
  12. パスワードのある各コネクションを更新し、この Fuse Online 環境の正しいパスワードを適用します。以下の手順は、提供された PostgresDB コネクションでこの作業を行う方法になります。

    1. この復元された Fuse Online 環境が稼働しているプロジェクトの OpenShift コンソールで、PostgresDB コネクションのパスワードを取得します。syndesis-db では、パスワードは環境変数にあります。
    2. Fuse Online コンソールでコネクションを表示します。
    3. PostgresDB コネクションを編集します。
    4. PostgresDB コネクションのコネクション詳細で、取得したパスワードを Password フィールドに貼り付けます。
  13. 各インテグレーションで Configuration Required が表示されないことを確認します。表示される場合は、インテグレーションを編集して問題を解決します。インテグレーションのすべてのステップが正しいければ、インテグレーションをパブリッシュします。

    Build ステップの直後に、インテグレーションが Stopped 状態にロールバックされ続ける場合は、デプロイメントを削除して、設定が必要ないことを確認し、再度インテグレーションのパブリッシュを試行します。

    ログに記録された以下のメッセージは、無視しても問題はありません。

    Error performing GET request to https://syndesis-my-fuse-online-project.my-cluster-url/api/v1/metrics/integrations

3.4. OCP での Fuse Online のアップグレード

オンサイトで OCP で Fuse Online をアップグレードするには、最新の Fuse Online リリースをダウンロードして、クラスター管理者から Fuse Online をアップグレードする権限を取得し、更新スクリプトを実行します。

時々、パッチとセキュリティー修正が組み込まれた新しいアプリケーションイメージが Fuse Online に対してリリースされます。これらの更新は、Red Hat のエラータ更新チャネルを介して通知されます。その後、Fuse Online イメージをアップグレードできます。

下記条件のアップグレード手順は同じです。

  • Fuse Online 7.6 から Fuse Online 7.7
  • Fuse Online 7.7 の古いバージョンから Fuse Online 7.7 の新しいバージョン

前提条件

  • オンサイトで Fuse Online バージョン 7.6 が OCP にインストールされ、稼働している。または、オンサイトで Fuse Online 7.7 のあるバージョンが OCP にインストールされ、稼働しており、新しいアプリケーションイメージへのアップグレードを考えている。

    以前のバージョンの場合は以下が必要になります。

    • OCP で Fuse Online バージョン 7.5 を実行している場合は、7.6 にアップグレードしてから 7.7 にアップグレードする必要があります。
    • OCP で Fuse Online バージョン 7.4 を実行している場合は、7.5 にアップグレード してから 7.6 にアップグレードする必要があります。
    • OCP で Fuse Online バージョン 7.3 を実行している場合は、7.4 にアップグレード してから 7.5 にアップグレードする必要があります。
    • OCP で Fuse Online バージョン 7.2 を実行している場合は、7.3 にアップグレード する必要があります。
    • OCP で Fuse Online バージョン 7.1 を実行している場合は、7.2 にアップグレード する必要があります。
  • oc クライアントツールをインストール済みであり、Fuse Online がインストールされている OCP クラスターに接続されている必要があります。
  • クラスター管理者権限が必要です (この手順の最初の 5 つの手順で必要)。

手順

  1. クラスター管理者は、Fuse Online パッケージをダウンロードしてして、特定のプロジェクトでユーザーに対して Fuse Online のアップグレード権限を割り当てる必要があります。

    1. 以下の場所から Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードします。

      https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.10

      ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブを展開します。fuse-online-install-1.10 ディレクトリーには、Fuse Online をアップグレードするためのスクリプトとサポートファイルが含まれています。

    2. 展開したアーカイブが含まれるディレクトリーに移動します。以下に例を示します。

      cd fuse-online-install-1.10

    3. 以下のように、クラスター管理者アカウントで OpenShift にログインします。

      oc login -u admin -p admin

    4. Fuse Online をアップグレードする必要のある OpenShift プロジェクトに切り替えます。

      oc project fuse-online-project

    5. そのプロジェクト内だけで、Fuse Online のアップグレード権限を割り当てます。たとえば、以下のコマンドは、developer ユーザーに、Fuse Online のアップグレード権限を割り当てます。クラスター管理者がこのコマンドを実行した後に、developer ユーザーは対象のプロジェクトでのみ (この例では fuse-online-project) Fuse Online をアップグレードできます。

      bash install_ocp.sh --grant developer

  2. Fuse Online のアップグレード権限を割り当てられたユーザーは、アプリケーションを実行できます。

    1. 以下のように、OpenShift にログインします。

      oc login -u developer

    2. 以下のように、Fuse Online をアップグレードするプロジェクトに切り替えます。

      oc project fuse-online-project

    3. アップグレードするバージョンを確認するには、以下のように --version オプションを指定して更新スクリプトを実行します。

      bash update_ocp.sh --version

    4. 以下のような更新スクリプトを実行します。

      bash update_ocp.sh

      このスクリプトの詳細を確認するには、bash update_ocp.sh --help を実行します。

      インフラストラクチャーのアップグレード中およびアップグレード後も、既存のインテグレーションは引き続き Fuse Online ライブラリーおよび依存関係の古いバージョンで実行されます。

  3. 次のように稼働中の Fuse Online インテグレーションをアップグレードします。

    1. Fuse Online で、アップグレードするインテグレーションを選択します。
    2. Edit を選択します。
    3. Publish を選択してインテグレーションを再パブリッシュします。

    インテグレーションの再パブリッシュを行うと、最新の Fuse Online 依存関係を使用して再ビルドが強制されます。

3.5. OCP プロジェクトからの Fuse Online のアンインストール

プロジェクトやプロジェクトの内容を削除せずに、OCP プロジェクトから Fuse Online をアンインストールできます。Fuse Online のアンインストール後、稼働中のインテグレーションは継続されますが、編集または再パブリッシュできなくなります。

前提条件

  • Fuse Online がインストールされている OCP プロジェクトが必要です。
  • Fuse Online がインストールされている他の OpenShift プロジェクトで使用するインテグレーションをエクスポートしてある必要があります。必要な場合は、「インテグレーションのエクスポート」を参照してください。

手順

  1. Fuse Online をインストールする権限を持つアカウントで OpenShift にログインします。以下に例を示します。

    oc login -u developer -p developer

  2. アンインストールする Fuse Online 環境を実行している OpenShift プロジェクトに切り替えます。以下に例を示します。

    oc project my-fuse-online-project

  3. Fuse Online インフラストラクチャーを削除します。

    oc delete syndesis app

  4. syndesis-operator DeploymentConfig および ImageStream リソースを削除します。

    oc delete dc/syndesis-operator
    oc delete is/syndesis-operator

3.6. Fuse Online が含まれる OCP プロジェクトの削除

Fuse Online がインストールされている OpenShift プロジェクトを削除すると、プロジェクトのすべてが削除されます。これには、定義されたすべてのインテグレーションと、稼働中のすべてのインテグレーションが含まれます。

前提条件

  • Fuse Online がインストールされている OCP プロジェクトが必要です。
  • Fuse Online がインストールされている他の OpenShift プロジェクトで使用するインテグレーションをエクスポートしてある必要があります。必要な場合は、「インテグレーションのエクスポート」を参照してください。

手順

oc delete project コマンドを実行します。たとえば、名前が fuse-online-project である OpenShift プロジェクトを削除するには、以下のコマンドを入力します。

oc delete project fuse-online-project