Red Hat Training

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第4章 Fuse スタンドアロン

4.1. サポートされるコンテナー

Fuse スタンドアロン 7.2 は以下のランタイムコンテナーでサポートされます。

  • Spring Boot (スタンドアロン)
  • Apache Karaf
  • Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP)

4.2. テクノロジープレビューの機能

以下の Fuse スタンドアロンの機能は テクノロジープレビュー であるため、Fuse 7.2 ではサポートされません。

Saga EIP
Saga EIP (Enterprise Integration Pattern) はテクノロジープレビューの機能で、実稼働環境に適していない インメモリー Saga サービスのみが対象になります。LRA Saga サービスはサポートされません。詳細は『Apache Camel Development Guide』の「Saga EIP」を参照してください。

4.3. Fuse 7.2 の BOM ファイル

サポートされる Fuse 7.2 アーティファクトを使用するために Maven プロジェクトを設定するには、本セクションで説明する BOM バージョンを使用してください。

4.3.1. 旧スタイルの BOM

Fuse スタンドアロンアプリケーションをアップグレードして 7.2 の依存関係を使用するには、Maven の pom.xml を編集し、下表にある BOM と Maven プラグインのバージョンを変更します。

表4.1 旧スタイルの BOM を使用している 7.2 の Maven BOM およびプラグインのバージョン

コンテナータイプMaven BOM またはプラグインアーティファクト groupId/artifactIdFuse 7.2 向けのバージョン

Spring Boot

io.fabric8/fabric8-project-bom-camel-spring-boot

3.0.11.fuse-720027-redhat-00001

io.fabric8/fabric8-maven-plugin

3.5.33.fuse-720026-redhat-00001

org.springframework.boot/spring-boot-maven-plugin

1.5.16.RELEASE

Apache Karaf

org.jboss.fuse/jboss-fuse-parent

7.2.0.fuse-720035-redhat-00001

io.fabric8/fabric8-project-bom-fuse-karaf

3.0.11.fuse-720027-redhat-00001

org.apache.karaf.tooling/karaf-maven-plugin

4.2.0.fuse-720061-redhat-00001

JBoss EAP

org.wildfly.camel/wildfly-camel-bom

5.2.0.fuse-720023-redhat-00001

4.3.2. 新スタイルの BOM

Fuse スタンドアロンアプリケーションをアップグレードして 7.2 の依存関係を使用するには、Maven の pom.xml を編集し、下表にある BOM と Maven プラグインのバージョンを変更します。

表4.2 新スタイルの BOM を使用している 7.2 の Maven BOM およびプラグインのバージョン

コンテナータイプMaven BOM またはプラグインアーティファクト groupId/artifactIdFuse 7.2 向けのバージョン

Spring Boot

org.jboss.redhat-fuse/fuse-springboot-bom

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

org.jboss.redhat-fuse/fabric8-maven-plugin

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

org.jboss.redhat-fuse/spring-boot-maven-plugin

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

Apache Karaf

org.jboss.redhat-fuse/fuse-karaf-bom

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

org.jboss.redhat-fuse/karaf-maven-plugin

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

JBoss EAP

org.jboss.redhat-fuse/fuse-eap-bom

7.2.0.fuse-720020-redhat-00001

新スタイルの BOM の使用に関する詳細は、『Migration Guide』の「Migrate Maven Projects」を参照してください。

4.4. 重要事項

Fuse スタンドアロンディストリビューションの Fuse 7.2 リリースにおける重要事項

camel-linkedin の認証トークンの生成

LinkedIn は、CAPTCHA を使用したログインフォームでの応答を開始したため、スタンドアロンヘッドレス Fuse プロセスでユーザー名とパスワードを使用したログインを使用できません。代替方法として、コンポーネントが強化され、LinkedIn アクセストークンは accessToken コンポーネントプロパティーで生成および設定できます。また、expiryTime プロパティーを使用すると、Unix Epoch を起点とするミリ秒単位のトークン有効期限を設定でき、指定がない場合のデフォルトは 60 日になります。トークンが期限切れになるとコンポーネントは再度ログインしようとしますが、ユーザー名とパスワードを使用した方法では CAPTCHA 応答によりログインに失敗します。そのため、コンポーネントは自動的に独自でトークンを更新できません。

トークンを生成するには、ウェブブラウザーや curl などのユーティリティーを使用し、https://developer.linkedin.com/docs/oauth2 に記載されている LinkedIn の OAuth ログインプロセスに従います。この説明にあるように、ユーザーはブラウザーを使用してログインし、承認コードを生成する必要があります。承認コードは、LinkedIn コンポーネントで設定されるアクセストークンの生成に使用されます。生成されたトークンは 60 日間有効であるため、この処理を周期的に繰り返して手作業でトークンを更新し、更新されたトークンで Fuse アプリケーションを再起動する必要があります。

Kafka 2.0.0 クライアントを使用するよう更新された camel-kafka コンポーネント
AMQ Streams (Apache Kafka の Red Hat ディストリビューション) との互換性を向上するため、camel-kafka コンポーネントが更新され、Kafka 2.0.0 クライアントライブラリーを使用するようになりました。
AMQ コネクションでの XA トランザクションの使用
AMQ ブローカーへの XA コネクションを使用する場合は、XAConnectionFactory のブローカー URL にコネクションパラメーター jms.xaAckMode=1 を明示的に設定する必要があります。この設定では Spring Boot のアクチュエーターヘルスチェックは動作しないことがあり、application.properties ファイルに management.health.jms.enabled=false を設定して無効にする必要があります。