第30章 一般的な障害処理

概要

JAX-WS 仕様では、2 種類の障害が定義されています。1 つは、一般的な JAX-WS ランタイム例外です。もう 1 つは、メッセージ処理中に出力されるプロトコル固有のクラスの例外です。

30.1. 実行時の障害

概要

ほとんどの JAX-WS API は、一般的な javax.xml.ws.WebServiceException 例外を出力します。

WebServiceException を出力する API

表30.1「WebServiceException を出力する API」 一般的な WebServiceException 例外を出力できるいくつかの JAX-WSAPI をリストします。

表30.1 WebServiceException を出力する API

API理由

Binding.setHandlerChain()

ハンドラーチェーンの設定にエラーがあります。

BindingProvider.getEndpointReference()

指定のクラスが W3CEndpointReference から割り当てられない。

Dispatch.invoke()

Dispatch インスタンスの設定にエラーがあるか、サービスとの通信中にエラーが発生しました。

Dispatch.invokeAsync()

Dispatch インスタンスの設定にエラーがあります。

Dispatch.invokeOneWay()

Dispatch インスタンスの設定にエラーがあるか、サービスとの通信中にエラーが発生しました。

LogicalMessage.getPayload()

提供された JAXBContext を使用してペイロードをアンマーシャリングする際にエラーが発生した。WebServiceException の cause フィールドには、元の JAXBException が含まれます。

LogicalMessage.setPayload()

メッセージのペイロードの設定中にエラーが発生しました。JAXBContext の使用時に例外が出力された場合、WebServiceException の cause フィールドには元の JAXBException が含まれます。

WebServiceContext.getEndpointReference()

指定のクラスが W3CEndpointReference から割り当てられない。