35.3. メッセージコンテンツへのアクセス

メッセージヘッダーへのアクセス

メッセージヘッダーは、ルーターサービスで処理されることを意図していることが多いため、ルーターの観点から見て最も有用なメッセージコンテンツを含んでいることが一般的です。ヘッダーデータにアクセスするには、まずエクスチェンジオブジェクトからメッセージを取得してから (例: Exchange.getln を使用)、Message インターフェイスを使用して個別のヘッダーを取得する必要があります (例: Message.getHeader() を使用)。

例35.4「認証ヘッダーへのアクセス」 は、Authorization という名前のヘッダーの値にアクセスするカスタムプロセッサーの例を示しています。この例では、ExchangeHelper.getMandatoryHeader() メソッドを使用しているため、NULL ヘッダー値をテストする必要がなくなります。

例35.4 認証ヘッダーへのアクセス

import org.apache.camel.*;
import org.apache.camel.util.ExchangeHelper;

public class MyProcessor implements Processor {
  public void process(Exchange exchange) {
    String auth = ExchangeHelper.getMandatoryHeader(
                      exchange,
                      "Authorization",
                      String.class
                  );
    // process the authorization string...
    // ...
  }
}

Message インターフェースの詳細については、「メッセージ」 を参照してください。

メッセージボディーへのアクセス

メッセージボディーにもアクセスできます。たとえば、In メッセージの末尾に文字列を追加するには、例35.5「メッセージボディーへのアクセス」 に示されているようにプロセッサーを使用することができます。

例35.5 メッセージボディーへのアクセス

import org.apache.camel.*;
import org.apache.camel.util.ExchangeHelper;

public class MyProcessor implements Processor {
    public void process(Exchange exchange) {
        Message in = exchange.getIn();
        in.setBody(in.getBody(String.class) + " World!");
    }
}

メッセージのアタッチメントへのアクセス

Message.getAttachment() メソッドまたは Message.getAttachments() メソッドのいずれかを使用して、メッセージの添付にアクセスできます。詳細は、例34.2「Message インターフェイス」 を参照してください。