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6.13. 仮想マシンの高可用性設定によるアップタイムの向上
6.13.1. 高可用性とは
高可用性とは、プロセスが中断された際 (例: ゲストからの電源切断もしくは Red Hat Enterprise Virtualization Manager からの shutdown コマンド送信以外の方法で仮想マシンが終了した場合など) に、仮想マシンが自動的に再起動することを意味します。このようなイベントが発生した際、高可用性の仮想マシンは、元のホストもしくは同じクラスター内の別のホスト上で、自動的に再起動します。
Red Hat Enterprise Virtualization Manager はホストとストレージを常にモニタリングしており、ハードウェア障害を自動的に検出するので、高可用性が実現します。ホストの障害が検出されると、高可用性に設定されている仮想マシンはいずれも、クラスター内の別のホストで自動的に再起動します。
高可用性を設定すると、仮想マシンは数秒で再起動し、ユーザーの介入は必要ないため、サービスの停止を最小限に抑えることができます。高可用性により、その時点にリソース使用率が低いホスト上で、もしくは設定したワークロード分散/パワーセービングポリシーに基づいてゲストが再起動するので、リソースのバランスを保つことができます。このため、仮想マシンを随時再起動するために十分な容量が確保されます。
6.13.2. 高可用性を使用する理由
高可用性は、クリティカルなワークロードを実行する仮想マシンに推奨される設定です。
高可用性により、仮想マシンは以下のようなシナリオで確実に再起動されるようになります。
- ハードウェア障害によりホストが非稼働状態となった場合
- 定期的なダウンタイムでホストがメンテナンスモードに切り替えられた場合
- 外部ストレージリソースとの通信が途絶えたためにホストが使用不可となった場合
高可用性の仮想マシンは、そのマシンを実行していた元のホストまたは同じクラスター内の別のホストのいずれかで、自動的に再起動します。
6.13.3. 高可用性に関する考慮事項
高可用性のホストには、電源管理デバイスとフェンシングパラメーターを設定する必要があります。また、ホストの稼働が停止した時に仮想マシンを高可用性状態にするには、同じクラスター内で使用可能な別のホスト上で起動する必要があります。高可用性の仮想マシンの移行を有効にするには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 高可用性の仮想マシンを実行するホストで、電源管理の設定を設定済みであること。
- 高可用性の仮想マシンを実行するホストが、他に使用可能なホストが存在するクラスターの一部であること。
- 移行先のホストが稼働中であること。
- 仮想マシンが属するデータドメインに、移行元および移行先のホストがアクセス可能であること。
- 移行元と移行先のホストが、同じ仮想ネットワークと VLAN にアクセス可能であること。
- 移行先のホストに、仮想マシンの要件に対応する、未使用の CPU が十分にあること。
- 移行先のホストに、仮想マシンの要件に対応する、未使用の RAM が十分にあること。
6.13.4. 高可用性仮想マシンの設定
高可用性は、仮想マシンごとに個別に設定する必要があります。
手順6.29 高可用性仮想マシンの設定
- 仮想マシン タブをクリックして、仮想マシンを 1 つ選択します。
- をクリックします。
- 高可用性 タブをクリックします。

図6.16 高可用性タブ
- 高可用性 のチェックボックスを選択し、その仮想マシンで高可用性を有効化します。
- 優先度 のドロップダウンリストから 低 または 中、高 を選択します。移行がトリガーされると、キューが作成され、優先度の高い仮想マシンが最初に移行されます。クラスターのリソースが不足してきた場合には、優先度の高い仮想マシンのみが移行されます。
- をクリックします。

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