第1章 はじめに

仮想マシンは、コンピューターのソフトウェア実装です。Red Hat Enterprise Virtualization 環境では、仮想デスクトップおよび仮想サーバーを作成することができます。
仮想マシンにより、コンピューティングタスクとワークロードが集約されます。従来のコンピューティング環境においては、通常ワークロードは個別に管理/アップグレードされたサーバーで実行されますが、仮想マシンにより、同じコンピューティングタスクとワークロードの実行に必要なハードウェア数と管理作業量が低減されます。

1.1. 対象読者

Red Hat Enterprise Virtualization のタスクの大半は、ユーザーポータルと管理ポータルの両方で実行できますが、各ポータルのユーザーインターフェースは異なり、一部の管理タスクは管理ポータルへのアクセスが必要です。管理ポータルでしか実行できないタスクについては、本ガイドにその旨を記載しています。使用するポータルや、各ポータルで実行可能なタスクは、パーミッションレベルにより決定されます。仮想マシンのパーミッションについては「仮想マシンとパーミッション」で説明します。
ユーザーポータルのインターフェースについては、「ユーザーポータルの概要」に記載しています。
管理ポータルのユーザーインターフェースについては「管理ポータルの概要」に記載しています。
Red Hat Enterprise Virtualization REST API を使用した仮想マシンの作成および管理については 『REST API ガイド』 にまとめています。