3.3. 既知の問題

現時点で Red Hat Enterprise Virtualization の既知の問題は以下のとおりです。
BZ#1149694
Red Hat Enterprise Linux 7.0 Hypervisor では、BOOTIF=link 引数は現在サポートされていません。
BZ#1176059
今回のリリースでは、プロキシーを使用した Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor の RHN への登録はサポートしていません。
BZ#1269452
SPICE ActiveX プラグインでエラーが発生した場合には、https://technet.microsoft.com/library/security/MS15-065 で提供されている Microsoft の更新をインストールか済みかどうかを確認してください。詳しくは、https://support.microsoft.com/en-us/kb/3072449 を参照してください。
BZ#825045
Red Hat Enterprise Linux 7 のホストは、KVM で、よりクリーンな PCI デバイス割り当てアーキテクチャーを可能にする、UIO ライクな新しいカーネルドライバーである Virtual Function I/O (VFIO) をサポートするようになりました。

IOMMU のサポートは、ホストのカーネルコマンドラインで手動で有効化する必要があります。GPU パススルーには、追加のカーネル設定が必要です。たとえば、nvidia の場合には、(OSS ドライバーをブラックリストして、PCI デバイスをホストの pci-stub ドライバーにバインディングする方法を使用して) デフォルトのドライバーをホストとゲストの両方で回避する必要があります。
BZ#1182048
一部の Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ホストでは、デバイスマッパーのエラー (device-mapper: table: 253:6: multipath: error getting device) がログイン画面に表示されます。このエラーは、それらのホストに機能的な影響は及ぼしません。
BZ#1261812
QEMU の既知の問題が原因が原因で (BZ#1262143 を参照)、ppc64le 仮想マシンの起動に時間がかかります。この問題を回避するには、x86_64 システム上で、ppc64le システム用のデフォルト仮想マシン最大メモリー値を 4 TB の代わりに 1TB に設定します。このデフォルト値は増やすことができますが、ppc64le 仮想マシンの起動に数分時間がかかります。
BZ#1263563
IBM POWER8 ホストでは、メモリー容量の大きな仮想マシンの起動 には時間がかかるため、デフォルトの最大メモリーが 1TB に低減され、起動時の遅滞ははっきりとわからなくなりました。デフォルト値を変更するには、engine 設定ツールに VM64BitMaxMemorySizeInMB キーを使用してください。
BZ#1095028
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor 7.0 の起動中に、メディアの整合性チェックを中断すると、システムが中断して起動に失敗してしまいます。カーネルのコマンドラインから、カーネルの引数 rd.live.check を削除して、起動時のメディアチェックが行われないようにしてください。
BZ#1146115
2 つ以上のストレージドメインを作成するのに同じ iSCSI ターゲットを使用する場合には、ストレージドメインがメンテナンスモードに設定していても iscsi セッションはログアウトされませんでした。Red Hat は、異なるストレージドメインを作成するには、別の iSCSI ターゲットを使用することを推奨します。この問題を回避するには、ハイパーバイザーホストを再起動してください。
BZ#1280264
V2V 変換は、ppc64le ベースのホストではサポートされません。
BZ#1305498
IBM POWER8 ハードウェア上の Red Hat Enterprise Linux ホストには、大容量の仮想マシンは非常に大きなオーバーヘッドが発生するにも拘らず、仮想マシンのスケジューリングの際にはその点が考慮されません。swap 以外の連続するブロックメモリーとして、ホスト上で利用可能な状態にするには、仮想マシンのメモリーサイズの 1/128 が必要になります。エンドユーザーから見ると、ホスト上にメモリーが十分にあるように見えている場合でも、仮想マシンが実行されないことがあります。
BZ#1250556
以前のリリースでは、Manager マシンにもローカルの ISO ストレージドメインが指定されていた場合は、名前変更のプロセス時に ISO ストレージドメインの接続が失われないように、名前変更ツールにより Manager マシンのホスト名が変更できなくなっていました。また、Manager マシンにローカルのデータドメインも指定されていた場合は、Manager マシンのホスト名を変更すると、ホストと仮想ディスクとの接続が切断されるので実行中の仮想マシンがハングしてしまう可能性がありました。今回のリリースでは、名前変更ツールはこれらの両方をチェックして、必要とされる仮想マシンまたはストレージドメインを取り出し/シャットダウン/メンテナンスモードに指定するように指示を出してからでないと名前変更のプロセスを続行できなくなりました。Manager マシンのホスト名を変更する方法は、製品のドキュメント (https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Virtualization/3.6/html-single/Administration_Guide/index.html#sect-The_oVirt_Engine_Rename_Tool) を参照してください。