第2章 Python クイックスタートの例

2.1. Python のクイックスタート について

本章では、Python SDK を使用して基本的な Red Hat Enterprise Virtualization 環境で仮想マシンを作成する手順を実例をあげて説明します。
以下にあげる例では、rhevm-sdk-python パッケージで提供される ovirtsdk Python ライブラリーを使用しています。このパッケージは、Red Hat Subsription Manager 経由で Red Hat Enterprise Virtualization プールにサブスクライブされているシステムに提供されています。お使いのシステムをサブスクライブしてソフトウェアをダウンロードする方法については、「Python ソフトウェア開発キットのインストール」 を参照してください。
作業を行うにあたってのその他の要件
  • ネットワーク接続された Red Hat Enterprise Virtualization Manager のインストール
  • ネットワーク接続された、設定済みの Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor
  • 仮想マシンにインストールするオペレーティングシステムが格納された ISO イメージファイル
  • Red Hat Enterprise Virtualization 環境を構成する論理/物理オブジェクトに関する実用的な知識
  • Python プログラミング言語に関する実用的な知識

重要

Python の例にはすべて、認証情報用のプレースホルダー (ユーザー名には USER、パスワードには PASS) が含まれています。Python で実行されるすべての要求が、ご使用の環境の認証要件を満たしていることを確認してください。

注記

Red Hat Enterprise Virtualization Manager は、各リソースの id 属性のグローバル一意識別子を生成します。以下の例に記載した識別子のコードは、ご使用の Red Hat Enterprise Virtualization 環境の識別子コードと異なる場合があります。

注記

これらの Python の例には、基本的な例外およびエラー処理ロジックのみが含まれます。SDK に固有な例外処理の詳細については、ovirtsdk.infrastructure.errors モジュールの pydoc を参照してください。
$ pydoc ovirtsdk.infrastructure.errors