2.2. ハイパーバイザーの要件
2.2.1. CPU の要件
表2.3 ハイパーバイザーのサポート対象 CPU モデル
AMD | Intel | IBM |
---|---|---|
AMD Opteron G1 | Intel Conroe | IBM POWER8 |
AMD Opteron G2 | Intel Penryn | |
AMD Opteron G3 | Intel Nehalem | |
AMD Opteron G4 | Intel Westmere | |
AMD Opteron G5 | Intel Sandybridge | |
Intel Haswell |
手順2.1 プロセッサーが必要なフラグをサポートしているかどうかのチェック
- Red Hat Enterprise Linux または Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor の起動画面で任意のキーを押し、一覧から Boot か Boot with serial console のエントリーを選択します。
- Tab を押して、選択したオプションのカーネルパラメーターを編集します。
- 最後のカーネルパラメーターの後に Space が 1 つ空いていることを確認して、
rescue
パラメーターを追記します。 - Enter を押して、レスキューモードで起動します。
- 表示されたプロンプトで、プロセッサーに必要な拡張があるか確認してください。また、次のコマンドを実行して、仮想化拡張機能が有効になっているかどうかを確認します。
# grep -E 'svm|vmx' /proc/cpuinfo | grep nx
何らかの出力が表示されれば、プロセッサーはハードウェアの仮想化が可能です。出力が何も表示されない場合でも、プロセッサーがハードウェア仮想化に対応している可能性があります。場合によっては、メーカーが BIOS で仮想化拡張機能を無効にしていることがあります。これに該当すると思われる場合には、メーカーが提供しているシステムの BIOS やマザーボードに関するマニュアルを参照してください。
2.2.2. メモリーの要件
表2.4 メモリーの要件
最小 | 最大 |
---|---|
2 GB の RAM | 2 TB の RAM |
2.2.3. ストレージの要件
表2.5 Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor の最小ストレージ要件
バージョン | root パーティションと RootBackup パーティション | config パーティション | logging パーティション | data パーティション | swap パーティション | 最小の合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor 6 | 512 MB | 8 MB | 2048 MB | 512 MB | 8 MB | 3.5 GB |
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor 7 | 8600 MB | 8 MB | 2048 MB | 10240 MB | 8 MB | 20.4 GB |
0.5
です。
- システムの RAM 容量に予想されるオーバーコミット率を乗算し、次の容量を加算します。
- 4 GB 以下の RAM が搭載されたシステムの場合は、2 GB の swap 領域
- 4 GB から 16 GB までの RAM が搭載されたシステムの場合は、4 GB の swap 領域
- 16 GB から 64 GB までの RAM が搭載されたシステムの場合は、8 GB の swap 領域
- 64 GB から 256 GB までの RAM が搭載されたシステムの場合は、16 GB の swap 領域
例2.1 swap パーティションのサイズ計算
(8 GB x 0.5) + 4 GB = 8 GB
重要
0.5
が使用されます。システムによっては、この計算結果で、swap パーティションに必要な空き容量がインストール時の空き容量を超える場合があります。このような場合に、Hypervisor のインストールは失敗します。
storage_vol
ブートパラメーターを使用して Hypervisor ディスクパーティションのサイズを手動で設定します。
例2.2 手動による swap パーティションサイズの設定
storage_vol
ブートパラメーターを使用して、swap パーティションのサイズを 4096 MB に設定しています。他のパーティションのサイズに関しては指定されていないため、Hypervisor はデフォルトのサイズを使用することができる点に注意してください。
storage_vol=:4096::::
重要
fakeraid
デバイスへのインストールはサポートしていません。fakeraid
デバイスがある場合は、RAID モードでは実行されなくなるように再設定する必要があります。
- RAID コントローラーの BIOS にアクセスして、すべての論理ドライブを削除してください。
- コントローラーのモードを non-RAID (非 RAID) に変更します。これは、互換モードまたは JBOD モードと呼ばれる場合もあります。