7.3. インストールメディアを準備するその他の方法

7.3.1. dd を使用した USB インストールメディアの作成

Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor のディスクイメージを USB ストレージデバイスに書き込むには、dd ユーティリティーを使用することもできます。dd ユーティリティーは、coreutils パッケージから入手でき、dd ユーティリティーのバージョンは、Linux や Unix オペレーティングシステムのさまざまなバージョンに対応しています。Windows ユーザーは Red Hat Cygwin (無料で使用できる Windows 向けの Linux ライクな環境) をインストールして dd ユーティリティーを使用できます。
dd ユーティリティーの基本構文は以下のとおりです。
# dd if=[image] of=[device]
[device] パラメーターは、ディスクイメージを書き込む USB ストレージイメージへのパスで、[image] パラメーターは、USB ストレージデバイスに書き込むディスクイメージのパスとファイル名を指定します。デフォルトでは、Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージは rhev-hypervisor7 のインストール先のマシンの /usr/share/rhev-hypervisor/rhev-hypervisor.iso にあります。dd コマンドは、選択したイメージの RAW データを低レベルでコピーするため、デバイスの形式については想定しません。

7.3.2. Linux システムにおける dd を使用した USB インストールメディアの作成

dd ユーティリティーを使用して、Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージを USB ストレージデバイスに書き込むことができます。

手順7.4 Linux システムにおける dd を使用した USB インストールメディアの作成

  1. 以下のコマンドを実行して、Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージを最新の状態に更新します。
    • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
      # yum update rhev-hypervisor6
    • Red Hat Enterprise Linux 7 の場合
      # yum update rhev-hypervisor7
  2. dd ユーティリティーを使用してディスクイメージを USB ストレージデバイスに書き込みます。

    例7.10 dd の使用

    以下の例では、/dev/sdc という名前の USB ストレージデバイスを使用しています。
    # dd if=/usr/share/rhev-hypervisor/rhev-hypervisor.iso of=/dev/sdc
    243712+0 records in
    243712+0 records out
    124780544 bytes (125 MB) copied, 56.3009 s, 2.2 MB/s

    警告

    dd ユーティリティーは、of パラメーターで指定したデバイス上のデータをすべて上書きします。dd ユーティリティーの使用前に、正しいデバイスが指定され、デバイスに重要なデータが含まれていないことを確認します。

7.3.3. Windows システムにおける dd を使用した USB インストールメディアの作成

dd ユーティリティーを使用して、Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージを USB ストレージデバイスに書き込むことができます。このユーティリティーを Windows で使用するには、Red Hat Cygwin をダウンロードし、インストールする必要があります。

手順7.5 Windows システムにおける dd を使用した USB インストールメディアの作成

  1. Web ブラウザーで http://www.redhat.com/services/custom/cygwin/ を開き、32-bit Cygwin をクリックして Red Hat Cygwin 32 ビット版をダウンロードするか、64-bit Cygwin をクリックして Red Hat Cygwin 64 ビット版をダウンロードします。
  2. 管理者権限を持つユーザーでダウンロードした exe ファイルを実行して、Red Hat Cygwin インストールプログラムを開きます。
  3. プロンプトに従って Red Hat Cygwin をインストールします。Base パッケージグループの Coreutils パッケージから dd ユーティリティーを入手できます。このパッケージは、インストールするよう自動的に選択されています。
  4. コンテンツ配信ネットワークからダウンロードした rhev-hypervisor.iso ファイルを C:\rhev-hypervisor.iso にコピーします。
  5. 管理者権限のあるユーザーで、デスクトップから Red Hat Cygwin アプリケーションを実行します。

    重要

    Windows 7 および Windows Server 2008 で、Red Hat Cygwin アイコンを右クリックして 管理者として実行 オプションを選択し、適切なパーミッションでアプリケーションを実行する必要があります。
  6. ターミナルで、以下のコマンドを実行して、現在システムで表示できるドライブやパーティションを確認します。
    $ cat /proc/partitions

    例7.11 システムに接続されたディスクパーティションの表示

    Administrator@test /
    $ cat /proc/partitions
    major minor  #blocks  name
        8     0  15728640 sda
        8     1    102400 sda1
        8     2  15624192 sda2
  7. Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージの書き込み先となる USB ストレージデバイスをシステムにアタッチします。再度、cat /proc/partitions コマンドを実行して、以前の出力と比較します。新しい出力では、USB ストレージデバイスが指定されています。

    例7.12 システムに接続されたディスクパーティションの表示

    Administrator@test /
    $ cat /proc/partitions
    major minor  #blocks  name
        8     0  15728640 sda
        8     1    102400 sda1
        8     2  15624192 sda2
        8    16    524288 sdb
  8. dd ユーティリティーを使用して rhev-hypervisor.iso ファイルを USB ストレージデバイスに書き込みます。以下の例では、/dev/sdb という名前の USB ストレージデバイスを使用します。ただし、sdb は使用する USB ストレージデバイスの正しいデバイス名で置き換えます。

    例7.13 Red Hat Cygwin での dd ユーティリティーの使用

    Administrator@test /
    $ dd if=/cygdrive/c/rhev-hypervisor.iso of=/dev/sdb& pid=$!

    警告

    dd ユーティリティーは、of パラメーターで指定したデバイス上のデータをすべて上書きします。dd ユーティリティーの使用前に、正しいデバイスが指定され、デバイスに重要なデータが含まれていないことを確認します。

    注記

    Red Hat Cygwin に含まれている dd ユーティリティーのバージョンで、USB ストレージデバイスにディスクイメージを書き込む場合は、他のプラットフォームよりもはるかに長い時間かかる可能性があります。以下のコマンドを実行して、この操作の進捗を確認することができます。
    $ kill -USR1 $pid

7.3.4. Hypervisor の CD/DVD インストールメディア作成

Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージは、wodim ユーティリティーを使用することで CD-ROM または DVD に書き込むことができます。wodim ユーティリティーは、wodim パッケージで提供されています。

手順7.6 Hypervisor の CD/DVD インストールメディア作成

  1. wodim パッケージと依存関係をインストールします。
    # yum install wodim
  2. CD/DVD ライターに、空の CD-ROM または DVD を挿入します。
  3. ディスクイメージをディスクに書き込みます。
    wodim dev=[device] [image]

    注記

    ライターデバイスの名前を確認するには、以下のコマンドを実行します。
    # less /proc/sys/dev/cdrom/info

    例7.14 wodim ユーティリティーの使用

    以下の例では、利用可能な最初の CD-RW (/dev/sr0) デバイスと、統合インストーラーディスクイメージの場所の例を使用します。
    # wodim dev=/dev/sr0 /usr/share/rhev-hypervisor/rhev-hypervisor.iso

重要

Hypervisor は、プログラム (isomd5sum) を使用して、Hypervisor の起動時に毎回インストールメディアの整合性を検証します。起動シーケンスでメディアエラーが報告される場合は、CD-ROM 自体が不良ということになります。上記の手順にしたがって CD-ROM または DVD を新規作成してください。
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor ディスクイメージを CD-ROM または DVD に書き込みました。