8.2. Red Hat Gluster Storage をストレージドメインとして使用する方法
8.2.1. Red Hat Gluster Storage (GlusterFS) ボリュームについて
8.2.2. Gluster ストレージの用語
表8.1 データセンタープロパティー
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用語
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定義
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ブリック
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ブリックとは、GlusterFS ストレージの基本単位のことで、Trusted Storage Pool のサーバー上にあるエクスポートディレクトリーで表わされます。ブリックは、サーバーとエクスポートディレクトリーを合わせて以下のような形式で表現されます。
SERVER:EXPORT
例:
myhostname:/exports/myexportdir/
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ブロックストレージ
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システムがブロック形式でデータを移動する際に使うブロックスペシャルファイルまたはブロックデバイス。これらのデバイスノードは、ハードディスク、CD-ROM ドライブ、メモリー領域などのアドレス可能なデバイスを表します。Red Hat Gluster Storage は、拡張属性で XFS ファイルシステムに対応しています。
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クラスター
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リンクされたコンピューターの信頼されたプール。これらのコンピューターは密に連携するため、多くの点で 1 つのコンピューターを形成しているようになります。Red Hat Gluster Storage の用語では、クラスターは Trusted Storage Pool と呼ばれています。
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クライアント
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ボリュームをマウントするマシン (サーバーの場合もあり)
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分散ファイルシステム
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Trusted Storage Pool 内の複数のサーバー/ブリック全体に散在するデータへ複数のクライアントが同時にアクセスすることができるファイルシステム。複数ロケーション間のデータ共有は、すべての分散ファイルシステムに必須です。
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ジオレプリケーション
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ジオレプリケーションは、ローカルエリアネットワーク (LAN)、ワイドエリアネットワーク (WAN)、インターネット経由でサイト間の継続、非同期、ならびに増分レプリケーションサービスを提供します。
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glusterd
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Trusted Storage Pool 内の全サーバー上で実行する必要のある Gluster 管理デーモン
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メタデータ
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メタデータとは、1 つまたは複数の他のデータに関する情報を提供するデータです。
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N-way レプリケーション
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通常キャンパスまたは Amazon Web Services Availability Zones 全体にデプロイされる同期データのローカルレプリケーション
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名前空間
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名前空間とは、一意識別子やシンボルの論理グループを格納するために作成される抽象的なコンテナーまたは環境のことです。Red Hat Gluster Storage の Trusted Storage Pool はそれぞれ、その Trusted Storage Pool 内の全ファイルを格納する POSIX マウントポイントとして、単一の名前空間を公開します。
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POSIX
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Portable Operating System Interface (Unix 用) とは、IEEE が規定する関連規格群の総称です。UNIX オペレーティングシステムのさまざまなバージョンと互換性のあるソフトウェアのシェルやユーティリティーのインターフェースとともに、アプリケーションプログラミングインターフェース (API) を定義します。Red Hat Gluster Storage は、POSIX と完全に互換性のあるファイルシステムをエクスポートします。
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RAID
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Redundant Array of Inexpensive Disks (RAID) とは、複数の低コスト、かつ信頼性が低いディスクドライブコンポーネントを論理ユニットに組み合わせ冗長化することでストレージの信頼性を高める技術です。この論理ユニットにあるアレイ内のドライブはそれぞれ独立しています。
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RRDNS
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Round Robin Domain Name Service (RRDNS) とは、アプリケーションサーバー全体で負荷を分散する方法です。RRDNS は、DNS サーバーのゾーンファイルに、同名で別の IP アドレスを持つ A レコードを複数作成することで実装します。
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サーバー
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データを格納する実際のファイルシステムをホストするマシン (仮想またはベアメタル)
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スケールアップ型ストレージ
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ストレージデバイスの容量を 1 つのディメンションのみで増やします。一例を挙げると、Trusted Storage Pool 内にあるコンピューターを 1 台に追加のディスク容量を増やすなどです。
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スケールアウト型ストレージ
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ストレージデバイスの容量を複数のディメンションで増やします。一例を挙げると、Trusted Storage Pool にサーバーを追加して、CPU、ディスク容量、Trusted Storage Pool の処理量を増やすなどです。
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サブボリューム
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サブボリュームとは、最低でも 1 つのトランスレーターが処理を行ったブリックです。
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トランスレーター
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トランスレーターは、1 つまたは複数のサブボリュームに接続して処理を行い、サブボリューム接続を提供します。
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Trusted Storage Pool
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ストレージプールとは、ストレージサーバーの信頼されたネットワークです。最初のサーバーを起動すると、ストレージプールはそのサーバーだけで構成されます。
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ユーザースペース
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ユーザースペースで実行中のアプリケーションは、ハードウェアと直接やりとりを行わず、カーネルを使用して、アクセスを管理します。一般的にユーザースペースのアプリケーションは、カーネルスペースのアプリケーションより移植性が高くなっています。Gluster はユーザースペースアプリケーションです。
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仮想ファイルシステム (VFS)
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VFS とは、標準の Linux ファイルシステムに関連したシステムコールをすべて処理するカーネルソフトウェア層で、数種類のファイルシステムに接続するための共通のインターフェースを提供します。
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ボリュームファイル
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ボリュームファイルとは、GlusterFS プロセスが使用する設定ファイルです。ボリュームファイルは、通常
/var/lib/glusterd/vols/VOLNAME にあります。
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ボリューム
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ボリュームとは、ブリックの論理的な集合です。Gluster 管理操作の多くがボリューム上で行われます。
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8.2.3. Red Hat Gluster Storage ボリュームをストレージドメインとしてアタッチする方法
rh-common-rpms チャンネルから提供されています。
手順8.3 Red Hat Gluster Storage ボリュームをストレージドメインとして追加する方法
- ストレージ リソースタブをクリックすると、結果一覧に既存のストレージドメインが表示されます。
- をクリックし、新規ドメイン ウィンドウを開きます。

図8.1 Red Hat Gluster Storage
- ストレージドメインの 名前 を入力します。
- ストレージドメインに関連付ける データセンター を選択します。
- ドメインの機能 のドロップダウンリストから
Dataを選択します。 - ストレージタイプ のドロップダウンリストから
GlusterFSを選択します。 - 使用するホスト のドロップダウンリストからホストを選択します。ボリュームをマウントするには、選択したホストに glusterfs と glusterfs-fuse のパッケージをインストールする必要があります。
- パス のフィールドで、Red Hat Gluster Storage サーバーの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名とボリューム名をコロンで区切って入力します。
- 通常、
-o引数を使用してmountコマンドに渡すときのように、追加の マウントオプション を入力します。このマウントオプションはコンマ区切りリストで指定してください。有効なマウントオプションの一覧については、man mountで確認してください。 - オプションで、詳細パラメーターを設定することが可能です。
- 詳細パラメーター をクリックします。
- 容量不足の警告 のフィールドに、パーセンテージ値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーに警告のメッセージが表示され、ログに記録されます。
- アクションをブロックする深刻な容量不足 のフィールドに GB 単位で値を入力します。ストレージドメインの空き容量がこの値を下回ると、ユーザーにエラーメッセージが表示され、ログに記録されます。容量を消費する新規アクションは、一時的であってもすべてブロックされます。
- 削除後にワイプするオプションを有効にするには、削除後にワイプ チェックボックスを選択します。このオプションは、ドメインの作成後に編集することが可能ですが、その場合にはすでに存在していたディスクの「削除後にワイプ」プロパティーは変更されません。
- をクリックするとボリュームがストレージドメインとしてマウントされ、ウィンドウが閉じます。
8.2.4. ストレージボリュームの作成
重要
手順8.4 ストレージボリュームの作成
- ボリューム リソースタブをクリックすると、結果一覧に既存のボリュームがリストされます。
- をクリックして、新規ボリューム ウィンドウを開きます。
- ドロップダウンメニューで データセンター と ボリュームクラスター を選択します。
- ボリュームの 名前 を入力します。
- ドロップダウンメニューを使用して、ボリュームの タイプ を選択します。
- アクティブな場合には、適切な トランスポートタイプ のチェックボックスを選択します。
- ボタンをクリックして、ボリュームに追加するブリックを選択します。ブリックは、外部の Red Hat Gluster Storage ノードで作成する必要があります。
- アクティブな場合には、Gluster、NFS、および CIFS のチェックボックスを使用して、そのボリュームに使用する適切なアクセスプロトコルを選択します。
- アクセスを許可するホスト のフィールドには、ボリュームのアクセス制御を IP アドレスまたはホスト名のコンマ区切りリストで入力します。アスタリスク (*) をワイルドカードとして使用して、IP アドレスまたはホスト名を範囲で指定することができます。
- 仮想マシンストレージ用にボリュームを最適化するパラメーターを指定するには、仮想ストア用に最適化 オプションを選択しします。ボリュームをストレージドメインとして使用する場合には、このオプションを選択してください。
- をクリックしてボリュームを作成します。新規ボリュームが追加され、ボリューム タブに表示されます。
8.2.5. ボリュームへのブリックの追加
新しいブリックを追加することにより、ボリュームを拡張することができます。ストレージ容量を拡張する場合は、分散ボリュームには少なくともブリックを 1 つ、レプリケーションボリュームには 2 の倍数のブリック、ストライプボリュームには 4 の倍数のブリックを追加する必要があります。
手順8.5 ボリュームへのブリックの追加
- ナビゲーションペインの ボリューム タブで、ブリックを追加するボリュームを選択します。
- 詳細ペインの タブをクリックします。
- をクリックすると、ブリックの追加 ウィンドウが開きます。
- サーバー のドロップダウンメニューで、ブリックの追加先となるサーバーを選択します。
- ブリックディレクトリー のパスを入力します。このディレクトリーがすでに存在している必要があります。
- をクリックします。ボリュームのブリック一覧にそのブリックがサーバーアドレスとブリックディレクトリー名とともに表示されます。
- をクリックします。
新しいブリックがボリュームに追加され、そのブリックがボリュームの ブリック タブに表示されます。
8.2.6. ブリックの追加ウィンドウの設定
表8.2 ブリックの追加タブのプロパティー
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フィールド名
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説明
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ボリュームのタイプ
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ボリュームの種類を表示します。このフィールドはボリュームの作成時に設定済みで変更はできません。
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サーバー
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ブリックがホストされるサーバー
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| ブリックディレクトリー |
ブリックのディレクトリーまたはマウントポイント
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8.2.7. 仮想マシンイメージを保管するための Red Hat Gluster Storage ボリュームの最適化
重要
重要
virt に設定することができます。この方法では cluster.quorum-type パラメーターは auto に、cluster.server-quorum-type パラメーターは server に設定されます。
# gluster volume set VOLUME_NAME group virt
# gluster volume info VOLUME_NAME
8.2.8. ボリュームの起動
ボリュームを作成した後や既存ボリュームを停止した後には、そのボリュームを起動して使用できるようにする必要があります。
手順8.6 ボリュームの起動
- ボリューム タブで起動するボリュームを選択します。
ShiftキーまたはCtrlキーを使用すると、起動するボリュームを複数選択することができます。 - ボタンをクリックします。
Up に変わります。
仮想マシンのストレージにボリュームを使用できるようになりました。
8.2.9. ボリュームのチューニング
ボリュームをチューニングすることにより、パフォーマンスを調整することができます。ボリュームのチューニングを行うには、オプションを追加します。
手順8.7 ボリュームのチューニング
- ボリューム タブをクリックします。ボリュームの一覧が表示されます。
- チューニングをするボリュームを選択し、詳細ペインから タブを選択します。ボリュームオプション タブに、そのボリューム用のオプションセットの一覧が表示されます。
- をクリックしてオプションを設定します。オプションの追加 ウィンドウが表示されます。ドロップダウンメニューからオプションキーを選択し、オプション値を入力します。
- をクリックします。オプションが設定され、ボリュームオプション タブに表示されます。
ストレージボリュームのオプションが調整されました。
8.2.10. ボリュームオプションの編集
オプションを追加してボリュームのチューニングを行いました。このストレージボリュームのオプションは、変更することが可能です。
手順8.8 ボリュームオプションの編集
- ボリューム タブをクリックします。ボリュームの一覧が表示されます。
- 編集するボリュームを選択し、詳細ペインの ボリュームオプション タブをクリックします。ボリュームオプション タブに、そのボリューム用のオプションセットの一覧が表示されます。
- 編集するオプションを選択し、 をクリックします。オプションの編集 ウィンドウが表示されます。新たなオプション値を入力してください。
- をクリックします。編集したオプションが ボリュームオプション タブに表示されます。
ボリュームのオプションの変更が完了しました。
8.2.11. ボリュームオプションのリセット
オプションをリセットしてデフォルト値に戻すことができます。
- ボリューム タブをクリックします。ボリュームの一覧が表示されます。
- ボリュームを選択し、詳細ペインから タブを選択します。ボリュームオプション タブに、そのボリューム用のオプションセットの一覧が表示されます。
- リセットするオプションを選択して をクリックします。オプションのリセットを確認するウィンドウが表示されます。
- をクリックします。選択したオプションがリセットされます。
注記
ボリュームのオプションがデフォルトの状態にリセットされました。
8.2.12. ボリュームからのブリックの削除
クラスターがオンラインで使用可能な状態の時に、必要に応じてボリュームを縮小することができます。たとえば、ハードウェアやネットワークの障害が原因でアクセス不可能となったブリックを削除する必要がある場合などです。
手順8.9 ボリュームからのブリックの削除
- ナビゲーションペインの ボリューム タブで、ブリックを削除するボリュームを選択します。
- 詳細ペインの タブをクリックします。
- 削除するブリックを選択して、 をクリックします。
- 削除の確認を求めるウィンドウが開きます。OK をクリックして確定します。
ボリュームからブリックが削除されました。
8.2.13. Red Hat Gluster Storage ボリュームの停止
手順8.10 ボリュームの停止
- ボリューム タブで、停止するボリュームを選択します。
ShiftキーまたはCtrlキーを使用すると、停止するボリュームを複数選択することができます。 - をクリックします。
8.2.14. Red Hat Gluster Storage ボリュームの削除
- ボリューム タブで削除するボリュームを選択します。
- をクリックします。ウィンドウが開き、削除の実行を確認するように要求されます。 をクリックします。
8.2.15. ボリュームのリバランス
ブリックを追加または削除することによってボリュームが拡張または縮小された場合には、そのボリューム上のデータをサーバー間でリバランスする必要があります。
手順8.11 ボリュームのリバランス
- ボリューム タブをクリックします。ボリュームの一覧が表示されます。
- リバランスするボリュームを選択します。
- リバランス をクリックします。
選択したボリュームがリバランスされます。

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