7.7. ストレージのタスク

7.7.1. ISO ストレージドメインへのデータ読み込み

ISO ストレージドメインは、データセンターにアタッチして、ISO イメージをアップロードする必要があります。Red Hat Enterprise Virtualization は、イメージを正しいパスに正しいユーザーパーミッションでアップロードするための ISO アップローダーツールを提供しています。
物理メディアから ISO イメージを作成する方法については本ガイドでは触れていません。ご使用の環境に必要なイメージがお手元にあることを前提としています。

手順7.16 ISO ストレージドメインへのデータ読み込み

  1. Red Hat Enterprise Virtualization Manager を実行しているシステムの一時ディレクトリーに、対象の ISO イメージをコピーします。
  2. Red Hat Enterprise Virtualization Manager を実行しているシステムに root ユーザーでログインします。
  3. engine-iso-uploader コマンドを使用して ISO イメージをアップロードします。この操作には多少時間がかかり、アップロードするイメージのサイズや使用可能なネットワークの帯域幅によって所要時間が異なります。

    例7.1 ISO アップローダーの使用例

    以下の例では、RHEL6.isoISO イメージを ISODomain という名前の ISO ドメインに NFS でアップロードしています。コマンドでは、管理者のユーザー名およびパスワードの入力が求められます。ユーザー名は username@domain の形式で入力する必要があります。
    # engine-iso-uploader --iso-domain=ISODomain upload RHEL6.iso
ISO イメージがアップロードされ、指定した ISO ストレージドメイン内に表示されます。このストレージドメインがアタッチされたデータセンター内で仮想マシンを作成する際には、使用できる起動メディアの一覧にも表示されます。

7.7.2. ストレージドメインのメンテナンスモードへの切り替え

ストレージドメインをデタッチしたり、削除したりするには、メンテナンスモードに切り替え、別のデータドメインをマスターのデータドメインとして再度指定できるようにする必要があります。
ドメインがアクティブな場合のみ、LUN をさらに追加して iSCSI ドメインを拡張することができます。

手順7.17 ストレージドメインのメンテナンスモードへの切り替え

  1. ストレージドメインで実行中の仮想マシンをすべて停止します。
  2. ストレージ リソースタブをクリックして、ストレージドメインを選択します。
  3. 詳細ペインの データセンター タブをクリックします。
  4. メンテナンス をクリックすると、ストレージドメインのメンテナンス の確認ウィンドウが開きます。
  5. OK をクリックすると、メンテナンスモードが開始します。ストレージドメインが非アクティブ化され、結果一覧のステータスが Inactive に変わります。
これで、非アクティブなストレージドメインの編集、データセンターからのデタッチ、削除、再アクティブ化を行うことができるようになりました。

注記

ドメインのアクティブ化、デタッチ、メンテナンスモードへの切り替えを行うには、ドメインが関連付けられたデータセンターの詳細ペインにあるストレージタブを使用することもできます。

7.7.3. ストレージドメインの編集

管理ポータルを使用して、ストレージドメインのパラメーターを編集することができます。ストレージドメインの状態がアクティブか非アクティブかによって、編集可能なフィールドが異なります。データセンタードメイン機能ストレージタイプ、および 形式 は変更できません。
  • Active: ストレージドメインがアクティブな状態の時には、名前説明コメント容量不足の警告 (%)アクションをブロックする深刻な容量不足 (GB)削除後にワイプ のフィールドを編集することが可能です。名前 のフィールドを編集できるのは、ストレージドメインがアクティブな間のみです。他のフィールドはすべて、ストレージドメインが非アクティブでも編集することができます。
  • Inactive: ストレージドメインがメンテナンスモードまたはアタッチされていない状態で、非アクティブの場合には、名前データセンタードメイン機能ストレージタイプ形式 以外の全フィールドを編集することができます。ストレージ接続、マウントオプション、その他の詳細パラメーターを編集するには、ストレージドメインが非アクティブである必要があります。これは、NFS、POSIX、およびローカルストレージタイプでのみサポートされています。

    注記

    iSCSI ストレージの接続は、管理ポータルを使用しては編集できませんが、 REST API で編集可能です。「iSCSI ストレージ接続の更新」を参照してください。

手順7.18 アクティブなストレージドメインの編集

  1. ストレージ タブをクリックして、ストレージドメインを選択します。
  2. 編集 をクリックします。
  3. 必要に応じて、利用可能なフィールドを編集します。
  4. OK をクリックします。

手順7.19 非アクティブなストレージドメインの編集

  1. ストレージ タブをクリックして、ストレージドメインを選択します。
  2. ストレージドメインがアクティブな場合には、詳細ペインで データセンター タブをクリックして、メンテナンス をクリックします。
  3. 編集 をクリックします。
  4. ストレージパスおよびその他の情報を編集します。新しい接続情報は、元の接続と同じストレージタイプである必要があります。
  5. OK をクリックします。
  6. データセンター タブをクリックして、詳細ペインで アクティブ化 をクリックします。

7.7.4. メンテナンスモードのストレージドメインのアクティブ化

データセンターのストレージに変更を加える場合は、ストレージドメインをメンテナンスモードに切り替える必要があります。使用を再開するには、ストレージドメインをアクティブ化します。
  1. ストレージ リソースタブをクリックして、結果一覧から非アクティブなストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインの データセンター タブをクリックします。
  3. 対象のストレージドメインを選択し、アクティブ化をクリックします。

    重要

    データドメインよりも先に ISO ドメインをアクティブ化しようとすると、エラーメッセージが表示され、そのドメインはアクティブ化されません。

7.7.5. ストレージドメインの削除

データセンター内のストレージドメインを仮想化環境から削除します。

手順7.20 ストレージドメインの削除

  1. ストレージ リソースタブをクリックして、結果一覧から対象のストレージドメインを選択します。
  2. ドメインをメンテナンスモードに切り替えて、非アクティブにします。
  3. データセンターからドメインをデタッチします
  4. 削除 をクリックすると、プールの削除 の確認ウィンドウが開きます。
  5. 一覧からホストを選択します。
  6. OK をクリックするとストレージドメインが削除され、ウィンドウが閉じます。
ストレージドメインが環境から完全に削除されました。

7.7.6. ストレージドメインの破棄

エラーが発生したストレージドメインは、通常の手順で削除することができません。ストレージドメインを破棄することによって、そのストレージドメインは、エクスポートディレクトリーへの参照なしに、仮想化環境から強制的に削除されます。
ストレージドメインを破棄した場合に、そのストレージドメインのエクスポートディレクトリーを再度使用できるようにするには、手動で修正する必要があります。

手順7.21 ストレージドメインの破棄

  1. ストレージ リソースタブ、ツリーモード、または検索機能を使用して、結果一覧に表示された候補の中から対象のストレージドメインを選択します。
  2. ストレージドメインを右クリックして 破棄 を選択すると、ストレージドメインの破棄 の確認ウィンドウが開きます。
  3. 操作を承認 のチェックボックスを選択して OK をクリックすると、ストレージドメインが破棄されてウィンドウが閉じます。
ストレージドメインが破棄されました。エクスポートディレクトリーを手動で消去してストレージドメインがそのエクスポートディレクトリーをリサイクルできるようにしてください。

7.7.7. データセンターからのストレージドメインのデタッチ

データセンターからストレージドメインをデタッチして、仮想マシンとテンプレートを別のデータセンターに移行します。

手順7.22 データセンターからのストレージドメインのデタッチ

  1. ストレージ リソースタブをクリックして、結果一覧からストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインの データセンター タブをクリックして、ストレージドメインを選択します。
  3. メンテナンス をクリックすると、メンテナンスストレージドメイン の確認ウィンドウが開きます。
  4. OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。
  5. デタッチ をクリックすると、ストレージのデタッチ の確認ウィンドウが開きます。
  6. OK をクリックしてストレージドメインをデタッチします。
ストレージドメインがデータセンターからデタッチされ、別のデータセンターをアタッチする準備ができました。

7.7.8. データセンターへのストレージドメインのアタッチ

データセンターにストレージドメインをアタッチします。

手順7.23 データセンターへのストレージドメインのアタッチ

  1. ストレージ リソースタブをクリックして、結果一覧からストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインの データセンター タブをクリックします。
  3. 次に アタッチ ボタンをクリックして、データセンターへのアタッチ のウィンドウを開きます。
  4. 対象のデータセンターのラジオボタンを選択します。
  5. OK をクリックしてストレージドメインをアタッチします。
ストレージドメインがデータセンターにアタッチされ、自動的にアクティブ化されます。

7.7.9. ディスクプロファイル

ディスクプロファイルは、ストレージドメイン内の仮想ディスクのスループットの最大レベルと入出力操作の最大レベルを定義します。ディスクプロファイルは、データセンター下で定義されているストレージプロファイルをベースに作成されますが、プロファイルを有効にするには、個別の仮想ディスクに手動で割り当てる必要があります。

7.7.9.1. ディスクプロファイルの作成

ディスクプロファイルを作成します。以下の手順は、ストレージドメインの属するデータセンター下でストレージ QoS エントリーが 1 つ以上定義済みであることを前提としています。

手順7.24 ディスクプロファイルの作成

  1. ストレージ リソースタブをクリックして、データストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインで ディスクプロファイル サブタブをクリックします。
  3. 新規作成 をクリックします。
  4. 名前 フィールドにディスクプロファイルの名前を入力します。
  5. 説明 フィールドにディスクプロファイルの説明を入力します。
  6. QoS 一覧からディスクプロファイルに適用する QoS を選択します。
  7. OK をクリックします。
ディスクプロファイルが作成されました。このディスクプロファイルは、そのデータストレージドメイン内でホストされる新規仮想ディスクに適用することができます。

7.7.9.2. ディスクプロファイルの削除

Red Hat Enterprise Virtualization 環境から既存のディスクプロファイルを削除します。

手順7.25 ディスクプロファイルの削除

  1. ストレージ リソースタブをクリックして、データストレージドメインを選択します。
  2. 詳細ペインで Disk Profiles サブタブをクリックします。
  3. 削除するディスクプロファイルを選択します。
  4. 削除 をクリックします。
  5. OK をクリックします。
ディスクプロファイルが削除されて使用できなくなりました。そのディスクプロファイルが仮想ディスクに割り当てられていた場合は、それらの仮想ディスクからディスクプロファイルが削除されます。

7.7.10. ストレージドメインのヘルスステータスの確認

ストレージドメインには、通常の ステータス に加えて外部のヘルスステータスがあります。外部のヘルスステータスはプラグインまたは外部のシステムによってレポートされるか、管理者が設定して、ストレージドメインの 名前 の左側に以下のアイコンのいずれかが表示されます。
  • OK: アイコンなし
  • Info:
  • Warning:
  • Error:
  • Failure:
ストレージドメインのヘルスステータスについての更に詳しい情報を確認するには、ストレージドメインを選択してから イベント サブタブをクリックしてください。
ストレージドメインのヘルスステータスは、REST API を使用して確認することも可能です。ストレージドメインに対する GET 要求には、ヘルスステータスが記載された external_status 要素が含まれます。
events コレクションで REST API 内のストレージドメインのヘルスステータスを設定することができます。『REST API ガイド』の「イベントの追加」を参照してください。