7.3. ローカルストレージの準備と追加

7.3.1. ローカルストレージの準備

ホスト上にローカルストレージドメインをセットアップすることができます。ホストがローカルストレージを使用するように設定すると、そのホストは、他のホストを追加することができない新規データセンターとクラスターに自動的に追加されます。複数のホストで構成されるクラスターの場合は、全ホストが全ストレージドメインにアクセス可能である必要があり、ローカルストレージでは対応不可能です。単一ホストのクラスター内で作成された仮想マシンは、移行、フェンシング、スケジューリングはできません。必要なシステムユーザーとグループについての詳しい情報は、「付録G システムアカウント」を参照してください。

重要

Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor でローカルストレージに使用できる唯一のパスは /data/images です。このディレクトリーは、Hypervisor インストール上にすでに存在し、正しいパーミッションが付いています。以下の手順は、Red Hat Enterprise Linux virtualization ホストでローカルストレージを準備する場合のみに必要となります。

手順7.2 ローカルストレージの準備

  1. 仮想化ホストで、ローカルストレージとして使用するディレクトリーを作成します。
    # mkdir -p /data/images
  2. vdsm ユーザー (UID 36) と kvm グループ (GID 36) がそのディレクトリーに読み取り/書き込みアクセスができるようにパーミッションを設定します。
    # chown 36:36 /data /data/images
    # chmod 0755 /data /data/images
ローカルストレージを Red Hat Enterprise Virtualization 環境に追加する準備が整いました。

7.3.2. ローカルストレージの追加

ホストのローカルストレージの準備が完了したので、次に Manager を使用してそのストレージをホストに追加します。
以下に説明する方法でホストをローカルストレージに追加すると、ホストが新規のデータセンターとクラスターに配置されます。ローカルストレージ設定ウィンドウは、データセンター、クラスター、ストレージの作成を 1 つのプロセスにまとめています。

手順7.3 ローカルストレージの追加

  1. ホスト リソースタブをクリックして、結果一覧でホストを選択します。
  2. メンテナンス をクリックすると ホストのメンテナンス の確認ウィンドウが開きます。
  3. OK をクリックしてメンテナンスモードを開始します。
  4. ローカルストレージを設定 をクリックすると、ローカルストレージの設定 ウィンドウが開きます。
    ローカルストレージの設定ウィンドウ

    図7.2 ローカルストレージの設定ウィンドウ

  5. データセンタークラスターストレージ フィールドの横にある 編集 ボタンをクリックし、ローカルのストレージドメインを設定して名前を付けます。
  6. 文字入力フィールドにローカルストレージへのパスを設定します。
  7. 最適化 タブを選択して新規ローカルストレージクラスターのメモリー最適化ポリシーを設定します。
  8. OK をクリックして設定を保存し、ウィンドウを閉じます。
ホストのデータセンター内でオンライン表示されます。