16.3. ovirt-engine-notifier.conf 内のイベント通知パラメーター

イベント通知機能の設定ファイルは /usr/share/ovirt-engine/services/ovirt-engine-notifier/ovirt-engine-notifier.conf に配置されています。

表16.1 ovirt-engine-notifier.conf の変数

変数名デフォルト備考
SENSITIVE_KEYSなしログ記録されないキーのコンマ区切りリスト
JBOSS_HOME/usr/share/jbossasManager が使用する JBoss application server の場所
ENGINE_ETC/etc/ovirt-engineManager が使用する etc ディレクトリーの場所
ENGINE_LOG/var/log/ovirt-engineManager が使用する logs ディレクトリーの場所
ENGINE_USR/usr/share/ovirt-engineManager が使用する usr ディレクトリーの場所
ENGINE_JAVA_MODULEPATH${ENGINE_USR}/modulesJBoss モジュールを追加するファイルパス
NOTIFIER_DEBUG_ADDRESSなし通知機能が使用する Java 仮想マシンのリモートデバッグを実行するのに使用できるマシンのアドレス
NOTIFIER_STOP_TIME30サービスがタイムアウトになる時間 (秒単位)
NOTIFIER_STOP_INTERVAL1タイムアウトカウンターがインクリメントされる時間 (秒単位)
INTERVAL_IN_SECONDS120サブスクライバーにメッセージをディスパッチするインスタンスの間隔 (秒単位)
IDLE_INTERVAL30優先度の低いタスクが実行される間隔 (秒単位)
DAYS_TO_KEEP_HISTORY0ディスパッチされたイベントが履歴テーブルに保管される日数を設定します。この変数が設定されていない場合には、イベントは履歴テーブルに無期限に保持されます。
FAILED_QUERIES_NOTIFICATION_THRESHOLD30通知メールが送信されるまでの失敗クエリーの数。通知メールは、最初の失敗の後に送信されて通知をフェッチした後、この変数によって指定した失敗の回数に達するごとに 1 回送信されます。値を 0 または 1 に指定すると、失敗のたびにメールが送信されるようになります。
FAILED_QUERIES_NOTIFICATION_RECIPIENTSなし通知メールの送信先となる受信者のメールアドレス。メールアドレスはコンマで区切る必要があります。このエントリーは、FILTER の変数によって非推奨となりました。
DAYS_TO_SEND_ON_STARTUP0通知機能の起動時に、この日数内の旧イベントが処理/送信されます。
FILTERexclude:*メール通知のトリガーと受信者を決定するのに使用されるアルゴリズム。この変数の値は、include/exclude、イベント、および受信者で構成されます (例: include:VDC_START(smtp:mail@example.com) ${FILTER})。
MAIL_SERVERなしSMTP メールサーバーのアドレス。必須。
MAIL_PORT25通信に使用するポート。設定可能な値には、プレーンの SMTP 用の 25、SSL を使用した SMTP 用の 465、および TLS を使用した SMTP 用の 587 が含まれます。
MAIL_USERなしユーザー認証のために SSL が有効化されている場合は、この変数を設定する必要があります。この変数は MAIL_FROM 変数が設定されていない場合に「送信元」ユーザーのアドレスを指定するのにも使用します。一部のメールサーバーはこの機能をサポートしていません。アドレスは RFC822 の形式です。
SENSITIVE_KEYS${SENSITIVE_KEYS},MAIL_PASSWORDメールサーバーで認証が必要な場合には、もしくは SSL または TLS が有効化されている場合にユーザーの認証に必要です。
MAIL_PASSWORDなしメールサーバーで認証が必要な場合には、もしくは SSL または TLS が有効化されている場合にユーザーの認証に必要です。
MAIL_SMTP_ENCRYPTIONなし通信に使用する暗号化のタイプ。設定可能な値は nonessltls です。
HTML_MESSAGE_FORMATfalseこの変数が true に設定されている場合には、メールサーバーはメッセージを HTML 形式で送信します。
MAIL_FROMなしこの変数は、送信者のアドレスを RFC822 形式で指定します (メールサーバーが対応している場合)。
MAIL_REPLY_TOなしこの変数は、送信されたメールに対する返信先アドレスを RFC822 形式で指定します (メールサーバーが対応している場合)。
MAIL_SEND_INTERVAL1各 IDLE_INTERVAL に送信される SMTP メッセージの数
MAIL_RETRIES4メール送信の試行回数。この数を超えるとエラーとなります。
SNMP_MANAGERなしSNMP マネージャーとして機能するマシンの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。エントリーはスペースで区切る必要があり、ポート番号を入れることが可能です (例: manager1.example.com manager2.example.com:164)。
SNMP_COMMUNITYpublicデフォルトの SNMP コミュニティー
SNMP_OID1.3.6.1.4.1.2312.13.1.1アラート用のデフォルトのトラップオブジェクト識別子。この OID が定義されると、全トラップタイプが送信され、イベント情報とともに SNMP マネージャーに追記されます。 デフォルトのトラップを変更すると、生成されるトラップが Manager の管理情報ベースに準拠しなくなる点に注意してください。
ENGINE_INTERVAL_IN_SECONDS300Manager がインストールされているマシンのモニタリング間隔。この間隔は、モニタリングが完了した時点から計測されます。
ENGINE_MONITOR_RETRIES3エラー発生後に通知機能が所定の間隔で Manager がインストールされているマシンのステータスのモニタリングを試みる回数
ENGINE_TIMEOUT_IN_SECONDS30エラー発生後に通知機能が所定の間隔で Manager がインストールされているマシンのステータスのモニタリングを試みるまでの待ち時間 (秒単位)
IS_HTTPS_PROTOCOLfalseJBoss がセキュアなモードで実行されている場合には、この値は true に設定する必要があります。
SSL_PROTOCOLTLSSSL が有効化されている場合に JBoss 設定コネクターが使用するプロトコル
SSL_IGNORE_CERTIFICATE_ERRORSfalseJBoss がセキュアなモードで実行され、SSL エラーが無視されようにする場合には、この値は true に設定する必要があります。
SSL_IGNORE_HOST_VERIFICATIONfalseJBoss がセキュアなモードで実行され、ホスト名の検証が無視されるようにする場合には、この値は true に設定する必要があります。
REPEAT_NON_RESPONSIVE_NOTIFICATIONfalseこの変数は、Manager がインストールされたマシンが応答しない状態となった場合に、サブスクライバーに対してエラーメッセージを繰り返し送信するかどうかを指定します。
ENGINE_PID/var/lib/ovirt-engine/ovirt-engine.pidManager の PID のパスおよびファイル名