14.2. ディレクトリーサーバーの概要

Red Hat Enterprise Virtualization Manager は、インストール中に internal ドメイン上に admin ユーザーを作成します。このユーザーの別名は、admin@internal です。このアカウントは、環境の初期設定とトラブルシューティングに使用することを目的としています。外部のディレクトリーサーバーをアタッチし、ディレクトリーユーザーを追加してからそれらのユーザーに適切なロールとパーミッションを割り当てた後には、必要がなければ admin@internal ユーザーを無効にすることができます。
Red Hat Enterprise Virtualization の今後のバージョンでは、ドメイン管理ツールはサポートされなくなるので、ドメイン管理ツールで設定したディレクトリーサーバーを使用する既存の環境からアップグレードする場合には、新規拡張機能ベースのプロバイダーに移行することを強く推奨します。
レガシープロバイダーから新規拡張機能ベースのプロバイダーへの移行についての詳しい情報は、 「レガシープロバイダーから新規拡張機能ベースのプロバイダーへの移行」を参照してください。
Red Hat Enterprise Virtualization 3.6 では、以下のディレクトリーサーバーの使用をサポートしています。
  • 389ds
  • 389ds RFC-2307 スキーマ
  • Active Directory
  • FreeIPA
  • Red Hat Identity Management (IdM)
  • Novell eDirectory RFC-2307 スキーマ
  • OpenLDAP RFC-2307 スキーマ
  • OpenLDAP Standard スキーマ
  • Oracle Unified Directory RFC-2307 スキーマ
  • RFC-2307 スキーマ (汎用)
  • Red Hat Directory Server (RHDS)
  • Red Hat Directory Server (RHDS) RFC-2307 スキーマ
  • iPlanet

重要

Red Hat Enterprise Virtualization Manager (rhevm) と IdM (idm-server) は同じシステム上にはインストールできません。IdM には、Red Hat Enterprise Virtualization Manager に必要とされる mod_ssl パッケージとの互換性がありません。

重要

Active Directory をディレクトリーサーバーとして使用しており、テンプレートおよび仮想マシンの作成で sysprep を使用する場合には、Red Hat Enterprise Virtualization 管理者ユーザーにドメインの制御を委任して、以下のような操作を行えるようにする必要があります。
  • コンピューターをドメインに参加させる
  • グループのメンバーシップを変更する
Active Directory のユーザーアカウントの作成に関する情報は http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc732336.aspx を参照してください。
Active Directory の制御の委任に関する情報は http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc732524.aspx を参照してください。